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実録・天皇記   Honya Club.com


JPY ¥990
古来、その神聖なる血を絶やさんと守られてきた日本の皇室。めくるめく権力闘争と大奥的な構造が、その制度を支えてきた。日本という国にとって、天皇および天皇制とはいかなるものなのか。戦後、評論界の鬼才とうたわれた大宅壮一が、「血と権力」という人類必然の構図から、膨大な資料をもとにその歴史と構造をルポルタージュする、唯一無二の天皇論!はしがき―私たちの家はすべてそれぞれ一つの小さな天皇家である危なかった"血"のリレー天皇製造"局"の女子従業員天皇に寄生する男子従業員天皇株を買う人々"予想屋"としての勤皇学者勤皇実践派乗り出す尊皇攘夷党の台頭間引かれた御子様天皇を利用する公家と武家"尊攘党"アジテーター膨大な"血"の予備軍日本版"王昭君"天皇コンツェルン完勝す『実録・天皇記』の実録神代の世以来、その神聖なる血を絶やさんと守られてきた日本の皇室。めくるめく権力闘争と大奥的な構造が、その制度を支えてきた。日本という国にとって、天皇および天皇制とはいかなるものなのか。戦後、評論界の鬼才とうたわれた大宅壮一が、「血と権力」という人類必然の構図から、傍題な資料をもとにその歴史と構造をルポルタージュする、唯一無二の天皇論!   Honya Club.com


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大宅壮一/実録・天皇記 角川新書    HMV&BOOKS online


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実録・天皇記   Honya Club.com


JPY ¥628
茶花の心得帖―七月の花あれこれ季節の花を入れる(鳥足升麻 伊吹虎の尾 燕尾仙翁;半夏生 桧扇 金水引 蕎麦菜 撫子 矢筈芒;玉川杜鵑草 沙参 ほか)茶会記に見る花、花入(後西天皇の花)野の花を求めて(昼顔 岡虎の尾;蚊帳釣草 萩;紫陽花 秋海棠 ほか)無法庵 昔語り花紀行―短い夏に輝く植物寄稿 花に寄せて・仙台市―茶会の想い出の花裏千家茶道を習う人を対象にしたテキスト。茶花の心得帖、季節の花を入れる、茶会記に見る花、花入、野の花を求めて、花紀行、寄稿・花に寄せてなど、茶花についてビジュアルに紹介。内容充実のコンパクトな1冊。   Honya Club.com


JPY ¥8,800
政治的・社会的状況が混迷しつつあった江戸時代後期、神事・朝儀の再興と復古に尽力し、歴代最後の「生前退位」を行った光格天皇。近代天皇制の礎を築いたとされるその営みの淵源・背景にある文化体系・歴史的状況はいかなるものであったのか。天皇を中心に形成された歌壇とそこで培われた人的ネットワーク、そして、文化の継承・展開を支えた学芸と出版を歴史的に把捉することで、光格天皇、その兄である妙法院宮真仁法親王の文化的営みの意義を明らかにする。緒論 光格天皇をどうとらえるか第1部 近世歌壇における天皇公家(後水尾院と趣向;霊元院の古今和歌集講釈とその聞書―正徳四年の相伝を中心に;冷泉為村と桜町院 ほか)第2部 朝廷をめぐる学芸・出版(『二十一代集』の開板―書肆吉田四郎右衛門による歌書刊行事業の背景;『大日本史』論賛における歴史の展開と天皇;中村蘭林と和歌―学問吟味の提言と平安朝の讃仰 ほか)第3部 光格天皇・妙法院宮の文芸交流(寛政期新造内裏における南殿の桜―光格天皇と皇后欣子内親王;実録「中山大納言物」の諸特徴―諸本系統・人物造型を中心に;妙法院宮真仁法親王の文芸交流―『妙法院日次記』を手がかりとして、和歌を中心に ほか)政治的・社会的状況が混迷しつつあった江戸時代後期、神事・朝儀の再興と復古に尽力し、歴代最後の「生前退位」を行った光格天皇。近代天皇制の礎を築いたとされるその営みの淵源・背景にある文化体系・歴史的状況はいかなるものであったのか。天皇を中心に形成された歌壇とそこで培われた人的ネットワーク、そして、文化の継承・展開を支えた学芸と出版を歴史的に把捉することで、光格天皇、その兄である妙法院宮真仁法親王の文化的営みの意義を明らかにする。*光格天皇(こうかくてんのう)とは…第119代天皇。在   Honya Club.com


JPY ¥2,860
誰にでもわかりやすい、市民の古代史はいかに生まれたのか。歴史への関心の芽生え、山本有三との交流などを語る。建国記念日・教科書検定への反対、文化財保存運動などの旺盛な行動は、読む人に感動を与えずにおかない。序 歴史との出会い1 古代史を学ぶ(私の歩んだ古代史の道;中学時代、歴史について学んだこと;かがみとなぞ―あるいは規範と虚構)2 古代史研究とその周辺(私の観た戦後古代史研究の展開―『記紀』批判・奴隷制論から文化財保存まで;天皇制と教科書;紀言説問題と教科書裁判;『妹背婦女庭訓』における天皇像;晶子反戦詩の背景と髪型文化の伝統;回顧三題―高校時代の思い出)3 来し方の記(わが心の自叙伝;奈良のお正月;短歌おぼえ書き;歌会始に出席して;家庭農園の収穫;秋篠川今昔)誰にでもわかりやすい、市民の古代史はいかに生まれたか。歴史への関心の芽生え、山本有三との交流を語り、建国記念日・教科書検定への反対、文化財保存運動などの旺盛な行動について振り返る。   Honya Club.com


JPY ¥3,520
熊野信仰―海と山と世界熊野御幸と和歌「山伏」とは何か温泉を訪れた天皇たち治承・寿永の内乱と熊野『義経記』に描かれた吉野聖地配列と国土・畿内観天誅組と十津川郷からみる明治維新ニホンオオカミの絶滅アリー・ベイの手紙歴史としての紀伊半島―純文学、あるいは中上健次のために奈良女子大学の若き研究者たちが幾度も現地を調査し、新しい視点に基づいた大和と紀伊半島の世界にいざなう。歴史・民俗・文学・信仰など、あらゆる角度から、黒潮ルートの中継点、大和と紀伊半島との関係に挑んだ一冊。   Honya Club.com


JPY ¥16,019
『吾妻鏡』の言語に関する諸問題「出合」アクセント史論『正徹本徒然草』の和語のかなづかい『花園天皇宸記』の敬語表現私説抄物研究史狂言における"妻"の呼称の変遷―尊敬の表現を中心に固定期狂言台本におけるゴザリマスル中世語としての副詞「かまへて」中世後期・近世における「強調」の「動詞+ニ+動詞」型―φ型と「ヒター」「大―」等「黄なり」から「黄色い」へ唐話学の夜明け前―唐話辞書『語録解義』のテキストとその性格意志動詞の無意志的用法―あわせて使役表現のいわゆる許容・放任・随順用法について   Honya Club.com


JPY ¥1,320
『神皇正統記』は、南北朝の動乱期に村上源氏の血をひく公家の北畠親房によって、常陸小田城の籠城戦のさなかに、簡略な「王代記」一冊だけを参考として書き上げられたといわれる。神代から後村上天皇にいたる皇位継承の歴史を述べながら、南朝の正統性を主張した書であったが、天皇の在り様について独自のイデオロギーを開示した「王権論」でもある。天皇親政の再現という政治路線は挫折したが、自らが属する王統への強烈な支持表明の展開過程において明確化された視座と価値観とによって、『神皇正統記』は中世期を代表する「思想の書」「革命の書」として、後世の学者・史家に多大な影響を及ぼし、広い読者層を獲得した。第1章 『神皇正統記』入門(『神皇正統記』の成立と南北朝の動乱)第2章 『神皇正統記』(天)を読む(序;神代;地神;人皇(一))第3章 『神皇正統記』(地)を読む(人皇(二))第4章 『神皇正統記』(人)を読む(人皇(三))第5章 特別資料(『古事記』『日本書紀』の神系譜;古代・中世天皇家系図)現代語訳シリーズ第5弾。天皇の皇位継承の順位をめぐって朝廷と武家が二派に分かれていた「南北朝の動乱」のさなか、北畠親房が南朝の正統性を主張するために著した歴史書。初の注釈つき現代語訳で、待望の刊行!   Honya Club.com


JPY ¥534
皇国史観における忠臣のシンボルとされたために、戦後の日本史が黙殺してきた楠木正成。「太平記」等の記述を手がかりに、革命軍人としての正成の力量に正当な評価を与え、歴史の醍醐味であるその英雄的資質を敢えて論ずる、東洋史学者の興味つきない異色の論考。第1章 鎌倉幕府の衰頽第2章 討幕の計画第3章 元弘の変第4章 楠木氏の出自第5章 天皇と正成との関係第6章 赤坂の挙兵第7章 変後の処分第8章 大塔宮の再挙第9章 正成の再挙第10章 正成の防禦計画第11章 千剣破城の攻囲第12章 諸国の宮方の蜂起第13章 北条氏の滅亡第14章 建武中興の政治第15章 恩賞の問題第16章 大塔宮の失脚第17章 尊氏の自立第18章 京都の攻守第19章 尊氏の東上第20章 湊川の戦第21章 正成の人物   Honya Club.com


JPY ¥1,078
倒幕の機運が高まる鎌倉末期。新田義貞は、壱岐に流されていた後醍醐天皇方として挙兵し、大塔宮護良親王、楠木正成、足利尊氏らとともに、ついに鎌倉幕府を滅ぼした。しかし、天皇新政もつかの間、反旗を翻し始めた足利氏の追討のため、義貞は自らの義に従って出陣するが…。帝に忠節を尽くし続けた義貞。歴史の表舞台を駆け抜けた太平記の雄の劇的な生涯を描ききった安部版「太平記」第2弾。   Honya Club.com


JPY ¥1,100
巻頭言 日本精神は偏狭な排外主義とは無縁である(四宮正貴)インタビュー(独立国家として堂々と、専守防衛体制をつくればいい(亀井静香);自主独立の方向へ舵を切る それが今あるべき日本の経綸(西部邁))佐藤優の視点 『神皇正統記』によって排外主義とレイシズム(人種主義)を超克する(佐藤優)我が国の伝統的精神がもたらしたもの(西村眞悟)軍歌と日本人―その「敵」観に焦点を当てて(大原康男)自尊心と誇りを取り戻せ(ペマ・ギャルポ)社会主義と国体は両立するのか―「天皇制社会主義」の系譜(梅澤昇平)元寇と神国観念(岡田幹彦)原点回帰による我が国伝統精神の復活を(武智功)大東亜戦争と朝鮮人、我等斯く戦へり、彼らは(前編)(村田春樹)誠の日本精神が朝鮮との愛憎を克服する(廣瀬義道)皇神の道義は言霊の風雅に現はれる(荒岩宏奨)戦後体制の「従属特権」が日本精神を忘却させている!(木村三浩)我が体験的維新運動史 第12回―水を得た魚 天馬、空を行く?(犬塚博英)石垣島便り6 自衛隊配備問題で揺れる「与那国島」は、神様が集う島(中尾秀一)   Honya Club.com


JPY ¥1,485
藤原道長の『御堂関白記』は自筆本が現存する世界最古の日記である。一条朝から三条朝へと移る中、娘彰子に続いて妍子も中宮となり、更に増大する宮廷での権勢。本巻では寛弘六(一〇〇九)年以降、彰子の親王出産、天皇崩御などの出来事から長和二年までの様々な朝儀・公事、神事・仏事や饗宴の様子が詳細に綴られる。現代語で読む宮廷政治の世界。寛弘六年(一〇〇九)寛弘七年(一〇一〇)寛弘八年(一〇一一)長和元年(一〇一二)長和二年(一〇一三)「世界記憶遺産」登録!藤原道長の『御堂関白記』は自筆本が現存する世界最古の日記である。一条朝から三条朝へと移る中、娘彰子に続いて成子も中宮となり、更に増大する宮廷での権勢。本巻では寛弘6(1009)年以降、彰子の親王出産、天皇崩御などの出来事から長和2年までの様々な朝儀・公事、神事・仏事や饗宴の様子が詳細に綴られる。現代語で読む宮廷政治の世界。   Honya Club.com


JPY ¥2,200
基調講演 日中相互認識のなかの〓然〓然入宋と「釈迦信仰」の美術―南京大報恩寺址出土品を参照して〓然が見た唐宋絵画―平安後期絵画史の前提として『宗鏡録』に説かれる根本の鏡―〓然請来釈迦立像に納められた線刻鏡に対する一考察天皇と日宋の仏教文化東大寺僧〓然と入宋僧〓然全体討論会 日宋交流記の東大寺―〓然上人一千年大遠忌にちなんで   Honya Club.com


JPY ¥8,580
1 叙位制度と貴族社会(年労制の変遷;年爵制度と貴族社会;「故人未給」にみる年給制度の本質;「官方行事」における勧賞の特質―神社行幸を素材として;非「官方行事」における勧賞の特質―朝観行幸を素材として)2 平安貴族社会の秩序と行動(平安末期ー鎌倉中期における花山院家の周辺―『名語記』作者経尊の出自をめぐって;摂関・院政期における受領成功と貴族社会;摂関・院政期における天皇・上皇の移徒)   Honya Club.com


JPY ¥1,923
特ダネ・傑作記事で構成する昭和ドキュメント。文化大革命の衝撃。テロへ内ゲバへ走る新左翼。石油危機で減速した日本経済。戦後の曲がり角、40年代の軌跡。21年ぶりに訪れた広島・長崎文化大革命ある同窓会にみる30人の昭和史ライフル魔と人質たちハノイ―その歴史的な日にルポ・東大紛争不必要だった(?)心臓移植公明党vs藤原弘達氏の「極秘テープ」三島由紀夫の死円・ドル戦争グアムに生きた28年―横井庄一さんの帰還オイルショック狂奏曲雄琴温泉に見る「列島改造」考現学カメラが見破った"超能力"児玉隆也氏の闘病体験記爆弾事件を解剖する2つの「天皇発言」〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥880
古代・中世の貴族や武士は、天皇をどのような存在とみなしていたのでしょうか。また、天皇自身は、どのような存在でありたいと考えていたのでしょうか。古代・中世の政治的事件のほとんどすべては、皇位継承問題が原因で起きたといっても過言ではありませんが、その背景にはこの時代の独特の天皇観がありました。その特徴はどこにあるのか、我々現代人の天皇観と対比しながら探ってみましょう。1 「万世一系」の天皇イメージ2 『愚管抄』と『神皇正統記』3 正統(ショウトウ)の理念4 「正統」理念系図の見方5 「神国」と天皇6 皇位継承問題と天皇観古代・中世の貴族や武士は、天皇をどのような存在とみなしていたのだろうか。皇位継承問題に絡む政治的事件の背景にある独特の天皇観・特徴を、現代人の天皇観と対比しながら探る。   Honya Club.com


JPY ¥1,980
日本神話に秘められた神々の伝承を読み解き、神話と分かちがたく結びついた神社のなりたちを知る―。「天地開闢」から「神功・応神神話」までの神話伝承に由来する全国の古社・名社を詳解。知識がなくても楽しめる「古事記ダイジェスト」と香り高い原文(抄出)で古代の息づかいを実感。八幡宮、天満宮、白山神社など、記紀神話ゆかりの神社以外で日本人に関わりの深い神社も巻末に付録として収載。第1章 イザナギ・イザナミ神話ゆかりの神社第2章 アマテラス・スサノオ神話ゆかりの神社第3章 オオクニヌシと出雲神話ゆかりの神社第4章 天孫降臨と日向三代ゆかりの神社第5章 神武東征神話ゆかりの神社第6章 崇神・垂仁天皇記ゆかりの神社第7章 ヤマトタケル神話ゆかりの神社第8章 神功・応神神話ゆかりの神社付録 記紀神話に書かれなかった神々とその神社「天地開闢」から「神功・応神神話」までの神話伝承に由来する全国の古社・名社を詳解。知識がなくても楽しめる「古事記ダイジェスト」と香り高い原文で、古代の息づかいを実感できる1冊。   Honya Club.com


JPY ¥1,923
『記・紀』は信用できる。神武即位は西紀六一年の辛酉歳だ。帥升王は綏靖天皇である。邪馬台国は幾内大和である世界の原初は海であった(アトランティス大陸の出現と崩壊;高地族から平地族へ;洪水は何時起ったか)何処からみても変な形の縄文時代八千年説(十年たてば川の流れは変る;水利事業史と日本文化との関係;縄文海進と野性の川が及ぼした、文化への影響;関東ローム層について;黒曜石文化について ほか)縄文時代は無かった(縄文人は何処に消えたか;文献との不一致;文化的遺産の無いのはどういうわけか;狂っている考古学的編年)日本民族の起源(民族の移動と倭;日本原人第一号倭人の日本渡来と、其の足跡について;邪馬壱国の位置について)高天の原神話と史書(日本・中国・朝鮮)の隠喩について(『記・紀』の信憑性と隠喩;高天の原は存在した;倭面土国・倭面上国について;高天ケ原神話と『記・紀』の隠喩について ほか)   Honya Club.com

(PR) 斎宮

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天皇の代替わりごとに占いで選ばれ、伊勢神宮に仕える未婚の皇女―それが斎王であり、その住まいが斎宮である。飛鳥時代から鎌倉時代まで六六〇年にわたって続いた斎宮を、あらゆる角度から紹介し、斎王一人一人の素顔に迫る。『伊勢物語』のモデルとなった斎王、皇后となり怨霊となった斎王、悲恋に泣いた斎王…彼女たちは都を離れた伊勢で何を祈り、何を思って人生を送ったのか。古代史の新たな姿が浮かびあがる。第1章 そもそも斎王とは、斎宮とは(斎王と斎宮の特質;斎王の伝説をめぐって ほか)第2章 七人のプリンセス(大来皇女(六六一‐七〇二)―最初の人;井上内親王(七一七‐七七五)―忘れられない人 ほか)第3章 斎宮年代記(六九八年―当耆皇女、伊勢斎宮に向かう;七八四年?―斎宮に古代都市完成する ほか)第4章 斎宮の諸相―いつきのみやをめぐるあれこれ(斎宮は「国家機関」;斎宮跡の文字資料 ほか)第5章 斎宮とは何だったのだろう(斎王と斎宮の特質ふたたび―『日本書紀』の視線、伊勢の視線;斎王制度の確立ふたたび―その存在意義 ほか)天皇の代替わりごとに占いで未婚の皇族女性が選ばれ、伊勢神宮に仕える――これが斎王である(斎宮とも)。飛鳥時代から南北朝まで、六百年間、六十人以上の皇女が斎王となった。『伊勢物語』の「狩の使い」のモデルとなった斎王もいれば、後に皇后となり、怨霊となった斎王もいる。彼女たちは都を離れた伊勢で何を祈り、どんな生活を送ったのか。その一人一人の素顔に迫るとともに、古代史を新たな視点で通観する。   Honya Club.com


JPY ¥1,870
国内外で逞しい民族エネルギーを燃焼させた明治。この輝ける時代を推進した人物に焦点を当て、優れた見識や信念・風格を学ぶべく、名品53篇を精選。明治天皇御製昭憲皇后御歌皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)御詩聖喩記聖皇賢臣の盛事明治天皇に謁見の際、議会開設に関する進言政治と文明大久保利通の雅懐木戸孝允の俳句真の人間教育〔ほか〕   Honya Club.com


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寛弘八年一条天皇の譲位と崩御、三条天皇の即位式という激動の中、儀式書をまとめる意図もこめて子細を記述する行成。官人社会における栄達を志向しつつ記される日記からは、王権をめぐる宮廷人の政治的思惑・秘事が読み取れる。藤原道長の傍に生き、同日に薨じた権大納言の膨大な記録は、平安の社会史・生活史・宗教史にもからむ重要な史料である。寛弘三年(1006)ー万寿三年(1026)の記録。平安中期の能吏・藤原行成が残した日記の現代語訳、上・中巻に続く最終巻。行成は一方では小野道風・藤原佐理と並んで三蹟と称される能書家、また一方では役人として権力中枢の実態や宮廷深奥の動きなどを丹念に記録、その日記は平安の政治体制を知るための第一級史料として大きな価値を持っている。本巻では、一条天皇崩御、三条天皇即位を中心として平安最盛期の宮廷の政治的動きや儀式・行事の実態などが詳細に綴られている。藤原行成が記した日記『権記』は、昇進の末の極官「権大納言」にちなんでいるが、今に残されているのは鎌倉期に書写された伏見宮本『行成卿記』という写本である。これは現在22巻が伝わっているものの、実際に行成が書き残したのはそれをはるかに上回る量と考えられる。一条天皇と藤原道長、また中宮定子・彰子や東三条院に近侍し、宮廷の政務・儀式・行事の運営など激務をこなしながら、行成がその顛末・次第を詳細に書き留めたのは、ひとつには儀式書をまとめる基にするためだったとも見られ、実際にさまざまな部類記を整理していた。一方では小野道風・藤原佐理と並んで三蹟と称される能書家、また一方では役人として権力中枢の実態や宮廷深奥の動きなどを丹念に記録、その日記はいま歴史研究の第一級史料として大きな価値を持っている。本巻は、一条天皇の崩御、三条天皇の即位   Honya Club.com


JPY ¥1,602
『台記』『兵範記』『梁塵秘抄口伝集』『玉葉』『方丈記』『保元物語』『平治物語』『愚管抄』『平家物語』『百練抄』など。上皇派と天皇派の対立による保元・平治の乱を契機として、武士の棟梁が歴史の舞台に主役として登場する。武家政治の始まりである。この乱の経過を物語る。1 保元の乱のおこり2 保元合戦始末記3 保元の乱の結末4 武士の世の非情5 平治の乱おこる6 平治の乱の終焉7 敗者のあわれ   Honya Club.com


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現代日本が抱えるさまざまな病根は、7、8世紀に萌芽した!?死への恐れ、衰えない肉体へのあこがれ、純愛やスキャンダル、殺人鬼の出現や親子の断絶…現代でも起こる出来事が『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』『日本霊異記』など約1300年前の古代文学に描かれている。国家の動きや権力の移動といった学校で習った歴史ではなく、ふつうの人びとが何を考えていたか、どのように暮らしていたかを読み解き照らす入門書。第1章 異界を旅する第2章 女と男/男と女第3章 エロ・グロ・ナンセンス第4章 スクープされた事件第5章 揺らぐ列島、疲弊する人びと終章 苦悩する時代の物語現代の病根は、7、8世紀に萌芽した? 死への恐れ、衰えない肉体へのあこがれ、純愛やスキャンダル、殺人鬼の出現や親子の断絶……現代でも起こる出来事が『古事記』『万葉集』など約1300年前の古代文学に描かれている。国家の動きや権力の移動ではなく、ふつうの人びとが何を考えどう暮らしていたかを読み解く。【目次】はじめに第1章 異界を旅する 一、死と生の起源−イザナキとイザナミ 二、不老不死を求めて−タヂマモリ 三、永遠の命を棄てた男−浦島子 四、地獄に行った欲張り−田中真人広虫女 五、旅をしなかった男−くらもちの皇子第2章 女と男/男と女 一、桜の女神と岩石の姉−呪詛する父 二、返されるマトノヒメ−入水する女 三、娘を認知した天皇−他人のそら似 四、松に変身したふたり−恥じる恋 五、蛇に見そめられた女−愛欲の果てに第3章 エロ・グロ・ナンセンス 一、殉死はなかったか−埴輪の起源 二、天皇の秘かな楽しみ−殺人の快楽 三、大きな神と小さな神−くさい話 四、鬼に喰われた子どもと娘−笑われる親 五、修行僧に感応した吉祥天女−不浄の染み第4章 スクー   Honya Club.com


JPY ¥748
江戸城無血開城はいかにしてなされたか、西郷隆盛と勝海舟の胸の内を明らかにし、会談の裏にひそむ双方の駆け引きを浮き彫りにする。また忽然と現れた旗が官軍に勢をつけ、世の中を変えたとされる"錦旗"の秘密にアプローチする。さらに明治新政府の軍事資金はいかに調達され、豪商らはそれにどう対応したのか。最後に明治元年秋の天皇の東京行幸をめぐる騒動と、京都人の反骨精神を描き出す。江戸城総攻め(無血開城の江戸城;渡辺清について;江戸開城後の情勢と上野戦争;慶喜の行動の謎;江戸城について)錦の御旗じゃトンヤレナ(効果絶大な錦旗;時代祭と山国隊;品川弥二郎の横顔;歴史の歌)御一新しめて300万両(新政府の軍資金調達;300万両始末記;官軍・新撰組の商人いじめ;三野村利左衛門の経済感覚)天皇江戸城へ入る(動揺を招いた遷都;天皇奪還計画;御所御用達と京都の老舗;東京へでてきた京都人―たばこ王・村井吉兵衛の場合)   Honya Club.com


JPY ¥2,750
共同通信社と全国の新聞社が所蔵する報道写真から発掘、厳選してつづる戦後ニッポン年代記。1975(昭和50年)(復帰の陰影;友好の旅 ほか)1976(昭和51年)(ロッキード事件;混迷する中国 ほか)1977(昭和52年)(隣り合わせの不安;生活を直撃 ほか)1978(昭和53年)(新たな一歩;トピックス ほか)1979(昭和54年)(日常にある戦慄;続くスキャンダル ほか)共同通信社と全国の新聞社が所蔵する報道写真から発掘、厳選してつづる戦後ニッポン年代記。本巻は、昭和天皇訪米、ロッキード事件、青酸コーラ事件など、1975ー79年のできごとを取り上げる。   Honya Club.com


JPY ¥12,980
1 奈良・平安仏教における「知」の相関(憲法十七条の知の地平―第十条・第十四条が提示する問題点;古代寺院と学僧;良弁と真備;中国唐代と日本古代における写経と「清浄観」;『日本霊異記』の仏教伝道史的考察;『聾瞽指帰』の再評価と山林修行)2 宮廷社会における「知」の相関(日本古代の放鷹文化と統治思想―天皇狩猟から野行幸へ;「崇道天皇」の成立と展開―九世紀における「天皇」の位相;宇多法皇考;掃部司・内掃部司と掃部寮―延喜掃部式の古層;三条天皇大嘗会と『北山抄』―公卿の情報網からのアプローチ)3 在地社会における「知」の相関(古代における在地布教と「護法善神」;古代東北史の構築;〓(しゅう)馬之党と強雇)10数年にわたる奈良仏教研究の成果報告であると同時に、開学以来積み重ねられた、筑波大学における古代史研究の成果報告の一端である書。奈良・平安仏教、宮廷社会、在地社会における「知」の相関について論じる。   Honya Club.com


JPY ¥7,480
古代の土俗的にカミ信仰は、中世になると仏教の影響を受けて、教説としての「神道」を形成する。そして近世には儒教の影響を受けて、広く学問と思想の世界を席巻していく。そこには、外来思想の流入に対する。民族の文化的アイデンティティを追求しようとする日本人の思想的営為があった。カミ信仰の系譜。1 古代(神のタタリ性―古代日本の神観念についての一考察;「建邦之神」考;『古事記』における伊勢神宮―天孫降臨条の解釈に関する一試論;藤原氏の春日信仰における神事と仏事の関係について―『玉葉』の春日神事記事を中心として;神仏習合と神仏隔離)2 中世(思想史の立場から見た中世神道;『神皇正統記』における神道と儒教―「天命」の解釈をめぐって;慈遍の神道論―仏神論を中心として;延徳密奏事件の一考察―「光物」との関連に於て;中世浸透の天皇観)3 近世(儒家神道における儒教摂取の思想と論理―羅山・延佳・惟足をめぐって;近世儒家神道の異端論;林羅山の神道思想;林羅山の神道思想と忠誠神道;吉川神道の死生観;崎門学者・遊佐木斎の思想;仙台藩の神道興隆と遊佐木斎;佐久間洞巖の式内社研究―仙台藩いおける式内社ン伝承;宮城春意の学問と著述)   Honya Club.com


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『古代語研究―ことばとフォークロア』の続編。上代文学を中心に研究考察をすすめ、『記』『紀』『万葉』『風土記』を民俗学的視点から訓み解いた。第1部 古代文学試論―弓にまつわる文学(「氏」「名」についての調査;弓具名の「氏」「名」への関与)第2部 古代歌謡物語の発生と伝播―「みやこ」と「ひな」と(『記・紀』と『常陸国風土記』との比較関連;大御葬の四歌―大津皇子歌謡物語の形成;大津皇子歌謡物語の形成とその展開)第3部 古代文学と祈り―破魔・鎮魂と医療思想(老化の思想;古代文献に表れた老化と医療思想の史的変遷;古代の医療思想と天皇の御寿命;『紫式部日記』の出産・産養いに見られる医療思想;日本医療思想の源流とその展開)   Honya Club.com


JPY ¥14,300
後深草天皇正元元年(一二五九)までの朝廷中心の編年体の歴史。撰者はわからないが公家であろう。鎌倉後期の成立。十七巻。現在は巻四の冷泉天皇安和二年(九六九)以降しか伝わらない。公家の日記を編纂の材料に使っている点。貴重な資料といえる。天皇を中心に公家の動静・任免死歿の記事が多いが、鎌倉時代の京都の様子を知ることもできるし、在京武士の動静も窺える。嘉元二年(一三〇四)の奥書を載せている金沢文庫系の本文を底本としている。なお、書名は白楽天の詩の「百錬鏡」からとったものであるが、史書を時代のかがみとみる風潮にもよっている。日本紀略後篇(醍醐天皇―起踐祚前抄記盡延長八年九月譲位後抄記;朱雀天皇―起踐祚前抄記盡天慶九年四月譲位後抄記;村上天皇―起即位前抄記盡天暦三年十二月;村上天皇―起天徳元年正月盡康保四年五月崩御後抄記;冷泉天皇―起踐祚前抄記盡安和二年八月 ほか)百錬抄(冷泉天皇;圓融天皇;華山天皇;一條天皇;三條天皇 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥9,900
本田義寿著『記紀万葉の伝承と芸能』を読む1 記紀編(「片歌」簡見;高佐士野の伝承;履中記の歌譜伝承;アキヅノの伝承の芸能的側面;アキヅノのアキヅシマ;雄略と袁杼比売の伝承;軽太子と衣通王の伝承)2 万葉編(万葉集巻頭歌の芸能的側面;「磐姫皇后思天皇御作歌」の背景;「山辺御井作歌」小考;藤原宮讃歌と志貴皇子;万葉集における「長歌+短歌」の様式;「献舎人皇子歌」と「舎人皇子御歌」;大伴坂上郎女の旋頭歌;高橋虫麻呂伝説小考;高橋虫麻呂の旋頭歌;「見河内大橋独去娘子歌」簡見)本田義寿略年譜・著作目録   Honya Club.com


JPY ¥22,000
本書は、古代から近代に至る「王者のことば」としての「自敬表現」の展開の様相を歴史的実証的に究明したものである。敬語の史的展開―絶対敬語から相対敬語へ古事記会話文の敬語表現と「自敬表現」記紀歌謡の「自敬表現」風土記の「自敬表現」万葉集御製歌と「自敬表現」宣命の文章構造と敬語表現公事における天皇のことば訓点資料の「自敬表現」『宇多天皇御記』『醍醐天皇御記』の「自敬表現」源氏物語における天皇のことばと「自敬表現」〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥9,900
戦後、日本史の研究はその範囲の広さと内容の豊かさの両面においていちじるしい進展を遂げた。中世史の分野もその例外でなく、最近の静かな中世史ブームは特定の対象に限られたものとはいえ、これまでの中世史研究の蓄積に支えられた、中世への関心の深まりを背景として生起したとみてよいであろう。しかしながら、その反面、ほとんど研究の進展からとり残された部分があったことも否定できない。その一つが、本書でとりあげる公家政権ないし公武関係についての考察である。第1章 南北朝成立前史(鎌倉後期の朝幕関係―皇位継承をめぐって;後醍醐天皇前期親政期の記録所)第2章 建武政権(建武政権の法制―内閣文庫本「建武記」を素材として;建武政権の構成と機能)第3章 北朝の政務運営(光厳上皇院政;後光厳天皇親政;後光厳上皇院政;後円融天皇親政;北朝の検非違使庁)第4章 北朝と室町幕府(公武関係の諸側面;足利義満政権と伝奏)   Honya Club.com


JPY ¥1,980
幕末から維新にかけて英国外交官として在日した著者の貴重な回想記を宗訳。第1章 日本への赴任第2章 将軍との会見第3章加賀から大坂への冒険旅行第4章 内戦と備前事件第5章 容堂公と堺事件第6章 天皇の謁見第7章 大坂での外交交渉第8章 旧体制から新体制へ第9章 エジンバラ公の訪日   Honya Club.com


JPY ¥3,080
第1篇 総論(『日本書紀』の成立;『日本書紀』の「系図一巻」;『日本書紀』の元史料―大草香皇子事件をめぐって;「別巻」とはなにか)第2篇 各論(神代巻から皇代記へ;王統譜を読む)附篇(四道将軍伝承の虚と実;ヤマト政権の地方支配―屯倉に関する研究動向;『日本書紀』と難波宮;『日本書紀』のテキストと注釈書―明治以降を中心に)『日本書紀』は『古事記』とともに、日本を代表する古典である。養老4年(720)に舎人親王が時の元正天皇に献上したことが記録に残る。だから、令和2年(2020)は同書が完成したから、ちょうど1300年の節目の年である。本書は、これを記念した企画で、古代史研究者の第一線で活躍する著者が『日本書紀』の魅力に迫る。本書は、総論・各論・附篇から構成されるが、総論では、『日本書紀』はいつ誰がなんの目的で編纂したのかを考え、併せて、消えた「系図一巻」と「別巻」の謎を取り上げる。また、各論では、『日本書紀』の内容を平易に解説し、古代史料としての『日本書紀』の価値をのべる。附篇は、関連論文と資料から成るが、巻末の『日本書紀』テキストと注釈書のリストは、初学者にも有益である。『日本書紀』を読むひとは多いが、それがどんな書物であるかを知らないまま利用しているひとが少なくない。本書を繙くことによって、『日本書紀』とはなにかという基本的な知識が得られるであろう。   Honya Club.com


JPY ¥1,980
『柔道一直線』『刑事くん』『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』など数百本におよぶ「テレビ映画」を監督した奥中惇夫の自伝。第1章 「ヨーイ、スタート」第2章 波高き監督航路第3章 石ノ森章太郎へのオマージュ第4章 仮面ライダーがエントツの上に立った日第5章 早撮りの天皇―恩師・渡辺邦男監督第6章 テレビ映画一直線第7章 変身第8章 感謝をこめて第9章 遺作CGが無かった1970ー80年代、カメラワークや音響効果だけで、「仮面ライダー」「ロボット刑事」「柔道一直線」などの迫力映像を生み出した、ヒーロー番組・スポ根ドラマの名監督の半生記。   Honya Club.com


JPY ¥1,760
国際陰謀と血みどろの王権争奪。真実を踏みにじった古代皇室と日本歴史にまつわる闇のすべてをここに吹き払う…他の歴史書では決して読めない目からウロコの衝撃事実と情報満載。聖徳太子は仏教ではなく「ペルシャ・ゾロアスター教」の人万世一系の歴史―それは洪水神話の地タリムより始まる!シュメールから騎馬遊牧民「スキタイ」に引き継がれた万世一系日本を成立させたのは伽耶の王族である縄文・弥生の常識は完全にくつがえされているついに倭国の謎を解明する時が来た!「伽耶・新羅・高句麗」の政治・文化事情ペルシャかつシュメールの精神「十七条憲法」闇の権力者の「紀記」による壮大な国仕掛け正史をくつがえす「大化改新」の真相闇の権力者は誰だったのか―『日本書紀』の「永遠の謎」が解かれる日本とは何か、天皇家とは何か―それはペルシャ・シュメールへの回帰なのか国際陰謀と血みどろの王権争奪。真実を踏みにじった古代皇室と日本歴史にまつわる闇の全てをここに吹き払う…。他の歴史書では決して読めない、目からウロコの衝撃事実と情報満載。   Honya Club.com


JPY ¥2,530
綿密な検証から人類の壮大なロマンが見えてくる。偽史と奇書百篇を解読。原始・奈良(全人類は天皇家の子孫である!「竹内文書」とその支持者たち;邪馬台国「南九州説」を論じた鶴峯戊申『襲国偽僭考』の飛躍 ほか)平安(『八幡宇佐宮御託宣集』が記録・和気清麻呂と"お告げ"の瞬間;天竺をめざした旅路のはて…『入唐略記』と高丘親王の客死 ほか)鎌倉・南北朝(元祖"判官贔屓"と大陸進出!『成吉思汗ハ源義経也』の波紋;後鳥羽上皇発案の触れこみ!江戸期成立の『和論語』の作者 ほか)室町・戦国(日野富子を悪女に仕立てた書・『応仁記』が隠蔽した乱の原因;打刀、黒袴、八角棒に高足駄!虚無僧のルーツ「暮露「の物語 ほか)戦国・安土桃山(美談で綴った毛利元就の事績!『安西軍策』と立花城撤退の真相;明治維新まで「秘録」扱いされた『永禄日記』の津軽・南部抗争史 ほか)江戸(本物の家康は殺されていた!?評伝『史疑』執筆の二つの意図;家康を追いつめたヒーロー!『真田三代記』の"超人"幸村像 ほか)明治・近代(首謀者と刑部省とで挑発合戦「隠岐騒動「取り調べの顛末;警察予算獲得の口実にされた「サンカ」と「島根県邏卒文書」 ほか)いつの世も人は偽と奇なるものに惹かれゆく…。本書は原始・奈良から近代・明治に至るまでの、偽史と奇書100篇を解読。綿密な検証から人類の壮大なロマンが見えてくる。「再現日本史」の連載コラムを基に書籍化。   Honya Club.com


JPY ¥2,090
文字、とくに漢字は不思議です。中国から来た、こんなにすばらしくてやっかいなものと、私たちは弥生時代以来おつきあいしてきました。古代日本人の息づかいを伝える。1 文字が語る古代の東海(「紫」を名にもつ美濃の人たち―古代の近江・飛鳥と美濃・尾張・三河との交流;正税帳が語る尾張の古代社会;「尾張国造」木簡と書状の世界;『和名類聚抄』にみる東海の古代地名)2 文字が伝える古代日本(過去の支配―天皇制度の成立と『日本書紀』;古事記の素材―「国記」再論;声と文字の時空―文字の力とうた;『紀州本萬葉集』について;持統太上天皇三河行幸と万葉歌―高市黒人の「漕ぎ廻み行きし棚無し小舟」)文字、とくに漢字は不思議だ…。名古屋市博物館で開催の「文字のチカラ−古代東海の文字世界−」展にタイアップした論集。日本の歴史とことばと文学の専門家10人が健筆をふるう。古代日本人の息づかいを伝える1冊。   Honya Club.com


JPY ¥8,800
第1部 征西府権力の構造(外記家清原氏と五条頼元;征西府における人的基盤―令旨奉者を中心として)第2部 征西府権力の形成と展開(「令旨」と「御教書」―宮方文書の武家文書化;征西府の所領政策―所領安堵を中心に;征西府における所領給付;征西府における「一同の法」)第3部 無年号文書再考(南北朝期無年号文書に関する一考察―日野邦光の九州下向に関して;宇治惟時の南朝帰参;後村上天皇綸旨について―無年号文書の再検討)征西府と南朝(吉野延廷)   Honya Club.com


JPY ¥16,500
帝紀と旧辞と前編 帝紀の論(神から天皇へ―神統譜の形成をめぐって;「垂仁記」の后妃記事;「景行記」の位置;「景行記」の帝紀;「允恭記」の帝紀;「允恭記」の田井中比売;「継体記」の帝紀)後編 旧辞の論(「旧辞」の論―履中記を例として;「日向」の意義;「神武記」宇陀征討の物語;「垂仁記」沙本毘古叛乱物語―諺の働きをめぐって;「景行記」大碓命の物語;「景行記」の分析外篇―前田安信氏の所説をめぐって;「景行記」倭建命の兄殺し;「景行記」倭健命の出雲建征伐;「応神記」海人の涙;下巻の神;反正天皇の即位)長年、上代文学の研究に取り組んできた著者の業績をまとめた著作集。本巻には、著者の第5論文集「古事記構造の研究」を収録。ただし、その中の1篇を前巻に遷し、「構造の研究」刊行後にかかる1篇を増補した。   Honya Club.com


JPY ¥13,200
上代日本語・日本文学研究において、文字、漢文訓読と表記、語彙を巡る考究は不可分の関係にある。各種文献―記・紀・萬葉・宣命・木簡、さらには東アジアの諸文献まで、深く、精緻に向き合った、21の新知見を採録。雄略紀述作における樟媛造型の事情―「別本」と「或本」の所伝を手がかりに古風土記受容史研究序説人麻呂歌集「寄物陳思」歌二首の解釈―巻十一・二四五六番、二四五七番高句麗・百済建国神話の変容―古代日本への伝播を通して一音節名詞ア・イ・ウ・エ・オ上代における文末「ノミ」という表現古事記における履中天皇の造形『萬葉集』中臣宅守の三七五八歌の表現とその位置付け―「人嬲り」を中心に『先代旧事本紀』における即位称元"漢語"から考える上代日本語表記論―併せて文体論玉屋本『日本書紀』の神代巻について宣命の表記と読み上げ日本書紀古訓に見る「ウベ(ムベ)ーベシ・動詞命令形」の訓法をめぐって―「宜」の用法・構文と「ウベ(ムベ)」の語法分析より日子坐王の系譜古事記の「宇気布時」―その時間表現を考える『古事記』国譲り神話の「治」について『日本書紀』垂仁天皇条の諺「天之神庫随樹梯之」考宣命における使役表現―使節派遣の文章句形を中心に家持の奈良麻呂の乱関連歌三首『遊仙窟』所収詩についての研究―形式からの考察 其の一言霊の構造概要と展望上代日本語・日本文学研究において、文字、漢文訓読と表記、語彙を巡る考究は不可分の関係にある。各種文献―記・紀・萬葉・宣命・木簡、さらには東アジアの諸文献まで、深く、精緻に向き合った、21の新知見を採録。   Honya Club.com


JPY ¥2,200
山内首藤氏と宍戸氏の記跡―頼朝没後八百年によせて元寇の勝利と神国思想平安律令政権と鎌倉武家政権との相剋―大河ドラマの「北条時宗」によせる近世日中文化交流史から近現代を展望する皇祖呉太伯伝説と天神後裔史観―倭人の起源昭和天皇と二宮金次郎―歴史上心に残る人物像戦前・戦後の、昨今の私の中国観日露戦争前後の日米英―日露の戦いとその後の日本開戦時の首相東条英機―大正・昭和前期の難局に生きた人物像好きな人物・嫌いな人物の筆頭 豊臣秀吉の実像変貌著しい靖国神社―私の「靖国神社問題考」倭人から日本人への道程韓国併合の道程―私の「韓国併合是非論」明治の脱亜・減亜・興亜各論とその行方石原莞爾の生涯と満洲国横浜開港百五十年生みの辛酸の道程―横浜開港百五十周年戦後の日中関係史東アジア世界の中の日本―古代ー近代古代中国・朝鮮・日本と倭族   Honya Club.com


JPY ¥880
摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。道長の実像にせまる1 道長の登場2 道長と一条天皇3 三条天皇との対立と外孫の即位4 道長の政治5 道長の文化おわりに―『栄花物語』と『御堂関白記』摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。   Honya Club.com


JPY ¥3,740
後醍醐天皇は、王朝国家にならって儀礼と政治を一体化させることで、王権の高揚をめざす。それは中世の国家‐王権が古代神話にかわる何ものかを求める姿でもあった。絵画資料や芸能も援用して中世の思想・文化の構造に迫る。国家における儀礼と芸能"中世"という時代―一九八九年に大祓詞私釈―天皇と仏教の接点を求めて社寺縁起と説話六字河臨法の世界霊場信仰と文芸庭に歴史を語らせる―かくされた中世的世界のために念仏と在地神祇―『一遍聖絵』巻八の世界から神話テキストとしての"中世日本紀"東寺即位法の三印二明について後醍醐天皇と天の羽衣北畠親房と即位灌頂南北朝の動乱と『太平記』   Honya Club.com


JPY ¥427
運命を賭け夫・大海人皇子と共に吉野へ向かったう野讃良皇女(持統女帝)。淡い水彩画のような筆致で旅行記「更級日記」を書いた菅原孝標の女。木曾の風雲児義仲に従った巴御前の逃避行。後深草院との愛に破れ、感傷旅行に出た二条。江戸時代、信州の一主婦でありながら旅日記をまとめた沓掛なか子。五人の女たちの旅のドラマを探る。歴史に生命をかけて―持統天皇あずま路のはてより―「更級日記」の著者木曾の風雲児義仲とともに―巴御前愛の終わりの感傷旅行―「とはずがたり」の二条札所めぐり・母子抒情―沓掛なか子   Honya Club.com


JPY ¥4,070
生涯にわたる「日本古代伝承学」の追究。古代氏族伝承研究の泰斗故日野昭博士の論文を精選した第二集。仏教・神祇・道教(神仙思想)など、飛鳥白鳳期の宗教文化とその思想を探る。『記』・『紀』神話、神武天皇伝承、物部氏の宗教、聖徳太子の信仰世界、白鳳仏教、『天皇記』・『国記』や蘇我氏などの卓論を収録。第1篇 『日本書紀』の神祇思想(崇神紀にみられる神祇思想;崇神・垂仁紀にみられる神祇思想の問題;田道間守の伝承―その宗教思想史的意義;古代氏族と宗教―物部氏の伝承について;神武紀にみられる紙祇思想;神代巻の神名について)第2篇 飛鳥・白鳳の氏族と仏教(天寿国の考察;天武朝の仏教の一考察;白鳳仏教における実践性)第3篇 歴史を学ぶ・歴史を考える(『天皇記』・『国記』とはなにか;天皇権力を支える古代豪族「大臣」;「史心」より)古代氏族伝承研究の泰斗 故日野昭氏の論文を精選した第二集。本書には、『日本書紀』の神祇思想に関する論考、物部氏の神話と宗教、飛鳥白鳳期の仏教と神仙思想などに関する論考を収録した。第三篇には、碩学の古代史像と歴史観が味読できる貴重な論考を掲載した。前著第一集と併せ、生涯を真摯に学問に捧げた著者の到達点が望める待望の論集。   Honya Club.com


JPY ¥13,200
第1部(柳原家旧蔵書籍群の現状とその目録―蔵書群の原形復原のための予備的考察)第2部(古代の官撰史書・儀式書の写本作成―「壬戌歳戸籍」の紙背利用を通して;『延喜式』諸写本の伝来と書写に関する覚書―平安中期から江戸前期までを中心に;藤原行成筆「陣定定文案」の書誌・伝来;後三条・白河院の年中行事書;「足利義昭入洛記」と織田信長の上洛について;天正四年興福寺別当職相論をめぐる史料)第3部(陽明文庫所蔵『勘例 御薬・朝賀・小朝拝』所引弘仁宮内式逸文;東京大学史料編纂所蔵『見忌抄』の紹介と翻刻;宮内庁書陵部所蔵九条家本『定能卿記部類』九「仏事」;伏見宮本『惟房公記』;東京大学史料編纂所所蔵『公維公記』天正二年ー七年記;徳大寺家旧蔵『和歌御会詠草』紙背文書の紹介;京都大学附属図書館寄託菊亭家本『禁裏楽器譜諸目録』の書誌と翻刻;東山御文庫蔵『桃園天皇御詠草』の紹介と翻刻)第4部(宮内庁書陵部所蔵壬生家旧蔵本目録(稿))これまで勅封のため全容が不明であった東山御文庫本を中心に、近世の禁裏文庫所蔵の写本や、公家の諸文庫収蔵本に関する論考・史料紹介・データベースを収載するシリーズの第五輯。   Honya Club.com


JPY ¥2,030
世情のゆらぎ、傾きを敏感にかぎとり、鋭いまなざしと明晰な文章で考察する。朝日新聞定評のコラムを集大成。夕陽妄語の弁『薔薇の名』読後敦煌所感安危在是非『イグナティウス・デ・ロヨラ』の余白に『中野好夫集』再読「若者向け」の文化について軍拡・オモテとウラシャガール回顧ミホ神社の神事遥かなるニカラグア日仏会議余聞アカマタ・クロマタ真夏の夜の(悪)夢日伊比較事始旅の小説三つ'85年回顧マラルメとプルースト二つの映画―バルカン半島から世論調査の天皇制カトリック教会の役割「いじめ」流行所変わればウシュマルの遺跡で歴史の見方「続投」という比喩タバコ(と酒)の害について西遊記「新国家主義」の年の暮れに   Honya Club.com


JPY ¥5,126
昭和18年刊行の「吉野時代の研究」以後の南朝史実の実証的研究の成果を収める。後醍醐天皇や楠木正成、北畠親房と神皇正統記についてなど、戦後南北朝時代の見方が大きく変わり南朝についての研究が行われなくなったなかで、南朝の真実を探ってゆく。    HMV&BOOKS online


JPY ¥1,430
第1章 極秘コンタクト総会屋―超一流企業総務部 おせわになりました第2章 交通刑務所内偵―飲んだら乗るな 乗るなら飲むな スピード落とせこの先美女多し第3章 はたき込み「日本相撲協会」―バニーガールに天皇賜杯を渡してほしい第4章 警視庁公安極秘情報―FBIに留学のすすめ第5章 謎の護衛艦搭乗記―指令!制服を着て街へ出よ第6章 大笑い改憲・自由民主党の"亡国"―棄権票がつくるこの国のかたち第7章 ドキュメント・現代ヤクザ―身過ぎ世過ぎも大変ですが、命預かります第8章 東大法学部解体新書―現役学生よ!先輩官僚の犯罪に立ち向かえ第9章 最後の桃源郷「創価学会」―オウムとの違いを知りたい レイプ事件の真実を知りたい番外の章 東京都大マジメ改造計画―コラッ!青島!マジメにヤレ!   Honya Club.com


JPY ¥2,420
鎌倉幕府倒壊の焦点に立つ鮮烈な個性、後醍醐の掲げた強大な「天皇」の理念は、足利直義の政権構想との角逐の中で挫折し、「状況派」尊氏によって、南北朝分立への道が開かれる。そして、新たな武家政権の三代将軍は、両朝を合一し、公武両者の頂点に君臨する「義満の院政」を構築する。14世紀、変革の時代相を斬り取る。序章 「歴史」としての『太平記』第1章 動乱前夜第2章 帝王後醍醐第3章 将軍足利尊氏第4章 『太平記』の世界第5章 社会統合の転換第6章 北山殿源道義終章 南朝の行方―物語の場としての歴史「異端」の天皇・後醍醐が掲げた強権理念が挫折し、「状況派」足利尊氏により南北朝への幕が開く。室町幕府三代将軍は両朝を合一し、「義満院政」を構築。14世紀、変革の時代相をきり取る。   Honya Club.com


JPY ¥660
第1章 剣聖誕生(上泉城;剣の修行)第2章 攻防箕輪城(列強の狭間;武勇の人)第3章 花開く第二の人生(柳生石舟斎との出会い;天覧演武と将軍上覧)第4章 実像を追って(「言継卿記」に見える上泉伊勢守;軍師の姿)第5章 新陰流(時代を超える発想;剣の術と理;禅の影響;その後の伊勢守)戦国時代、その武勇を武田信玄に認められ、自らが創出した新陰流を天皇・将軍に披露、最高の技を柳生石舟斎に印可相伝。日本の剣道史に燦然と輝く兵法家・上泉伊勢守の歩みと思想を紹介。   Honya Club.com


JPY ¥744
外国人による日本旅行記はどれを読んでもかぎりなくおもしろい。本書は、1881(明治14)年、ハワイ王国の陽気な王様カラカウアが世界一周をしたときの旅行記を、日本編を中心に翻訳したものである。カラカウア王一行は、日本に着くやいなや、なぜか大歓迎。豪華な晩餐会、芸者の接待などなど―その裏には不平等条約の改正に賭ける井上馨らの思惑があったのだ。一方、カラカウア王も密かな企みがあった。明治天皇に密会し、仰天すべきあるお願いをしたのだが―。カラカウア王、世界一周の旅に出るサンフランシスコでの歓迎いよいよニッポンへニッポンでの歓待カラカウア王、天皇と会見するニッポンとの重要な外交問題ニッポンでの日々カラカウア王の極秘提案宴会とゲイシャガールトウキョウを離れる〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥1,760
古事記のオリジナルは、丹波国造本記だった。最古の天皇家になろうとした鎌足・不比等。序章第1章 鎌足・不比等の真のターゲットは海部氏第2章 天皇家になった中臣・藤原氏第3章 神となった天皇第4章 不比等が発意創作した『古事記』『日本書紀』第5章 "原古事記"は『丹波国造本記』第6章 海幸山幸神話で隠された彦火明命系皇統第7章 天孫降臨した沖縄「与座」と丹波「与謝」   Honya Club.com


JPY ¥16,500
本書は住吉大社(大阪市住吉区)所蔵のうち、主な奉納和歌四十七点を翻刻したものである。古今伝授後 天皇・上皇・廷臣和歌短冊寛文三年一月吉日 釈下海住吉社宝前詠百首寛文五年二月吉日 津守国治三十首貞享三年仲春 河瀬菅雄独吟名所百首貞享三年仲春 河瀬菅雄ほか連名・三百参拾三首元禄六年六月ー同九年五月 月次御法楽五十首正徳二年正月吉日 津守国教五十首享保五年九月 有賀長伯ほか連名・百首享保六年八月 烏丸光栄夏日詠二十首年月不記 中院通躬二十首〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥5,280
鎌足に始まる藤原氏は、なぜ比類なき権勢を保持し続けることが出来たのか?古代史上、絶えず政権の中枢を占め続けた藤原氏の秘密を解き明かす。第1章 十月十六日という日第2章 藤原氏の成立第3章 改めて不比等のこと第4章 不比等と律令と天皇と第5章 藤氏四家のこと第6章 積善藤家というけれど第7章 藤氏家乗回想記   Honya Club.com


JPY ¥1,298
太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる二つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。第1章 太平記の生成第2章 もう一つの「太平記」第3章 天皇をめぐる二つの物語第4章 楠合戦の論理第5章 近世の天皇制第6章 楠正成という隠喩第7章 『大日本史』の方法第8章 正統論から国体論へ第9章 歴史という物語太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる2つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。これほど、読むたびに知的興奮を覚えさせられる本は、めったにない。10年前、兵藤さんからこの本を贈られ、一気に読んでそのスリリングな議論展開のとりこになって以来、『太平記<よみ>の可能性』は、文字通り私の座右の書になった。そのときどきの私の関心に応じて、さまざまな読み方ができ、そのたびに啓発される。この本自体、豊かな<よみ>の可能性にみちているのだ。――<川田順造「解説」より>〔原本:1995年刊行の講談社選書メチエ〕第1章 太平記の生成第2章 もう1つの「太平記」第3章 天皇をめぐる2つの物語第4章 楠合戦の論理第5章 近世の天皇制第6章 楠正成という隠喩(メタファー)第7章 『大日本史』の方法第8章 正統論から国体論へ第9章 歴史という物語   Honya Club.com


JPY ¥2,200
巻頭言 明治憲法発布百二十年に思う論文(慣例法の生成過程―「關東御成敗式目」の劃期的意義;伊藤博文と明治憲法―憲法制定におけるドイツ人の寄与 ほか)シンポジウム 日本の法制度と神道文化講演 井上毅における伝統と近代―「シラス」論を中心に史料紹介(「明治三十七年二月ー八月聯合艦隊司令長官東郷平八郎日記」について;本多辰次郎『北支満鮮旅行記』 ほか)随想(鶴牧版『史記評林』に想ふ―『明治天皇の御修学』補遺;近現代の憲法と政教関係 ほか)書評 松本丘著『垂加神道の人々と日本書紀』〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥1,705
金閣寺の奇妙な三層構造から解読、足利義満「天皇家乗っ取り」の陰謀。第1章 尊氏対後醍醐編―戦乱を招いた天皇絶対国家の理想第2章 『太平記』に関する小論編―巻二十二の欠落が暗示する作者の正体第3章 尊氏対直義編―幕府政治の確立を遅らせた兄弟ゲンカ第4章 「日本国王」足利義満の野望編―「天皇家乗っ取り」直前の不可解な死第5章 「恐怖の魔王」足利義教編―「くじ引き将軍」が目指した絶対権力金閣寺の奇妙な三層構造に隠された足利義満「天皇家乗っ取り」の陰謀を暴く これまでの歴史認識における常識を覆し、日本史の新たな側面を次々と打ち出してきた、週刊ポスト連載中の人気シリーズ、待望の第7弾! 室町時代における数々の「謎」を解明しながら、既存の歴史書では見えてこなかった「歴史の真実」を提示する。 南北朝の壮絶な権力闘争を描いている"戦乱記"を、なぜ『太平記』と呼ぶのか? 「日本国王」となり、「天皇家乗っ取り」計画も成功目前まで進んでいた足利義満の急死は、天皇派による暗殺なのか? 鎌倉公方や比叡山を押さえ、室町幕府における最大領土を獲得した足利義教がこれまで評価されなかったのはなぜか? 2つの天皇家が激しい対立を繰り広げた南北朝の混乱期に、絶対権力の確立を目指した男たち――後醍醐天皇、足利尊氏、足利義満、足利義教――の生涯をつぶさに検証。「激動の時代」を迎えて迷走を続ける現代ニッポンに求められるリーダーの条件を、作家・井沢元彦が鋭い切り口で描き出す!   Honya Club.com


JPY ¥7,700
鎌倉ー室町期の宗教的世界の実像を、透徹した史眼と確かな論証で見事にとらえる。1 浄土教の独立(末法燈明記考;誓願仏教の台頭と法然の立宗;教行信証の「今」;日蓮の宗教と専修念仏;一遍の禅的思想)2 天皇と天下人の世紀(天皇と天下人;元亨釈書の史観と天竜寺の創建;遊行上人の呪的特質;神皇正統記と資治通鑑;保暦間記・梅松論・難太平記の視座;真宗教団成立の一基礎)3 教派神道の誕生(三教義の推移と和光同塵の利生;吉田兼倶出現の歴史的根拠;唯一神道名法要集)   Honya Club.com


JPY ¥3,520
芦田首相の打診を受諾し、田島の五年半に及ぶ長官としての日々が始まった。「拝謁記」には記されなかった、天皇退位問題への対応、皇族とりわけ秩父宮との関係、GHQ関係者をはじめ外交団との交際など、長官就任前夜から退任へ至るまでを記録する。多忙を極める日常の中に、皇室を取り巻いた当時の世相が明らかになる。一九四八(昭和二三)年一九四九(昭和二四)年一九五〇(昭和二五)年一九五一(昭和二六)年一九五二(昭和二七)年一九五三(昭和二八)年芦田首相の打診を受諾し、田島の5年半に及ぶ長官としての日々が始まった。「拝謁記」には記されなかった、天皇退位問題への対応、皇族とりわけ秩父宮との関係、GHQ関係者をはじめ外交団との交際など、長官就任前夜から退任へ至るまでを記録する。多忙を極める日常の中に、皇室を取り巻いた当時の世相が明らかになる。   Honya Club.com


JPY ¥2,750
一国民俗学の彼方へ。サハリンから南洋へ。太平洋の島弧の文化的な連続性をとらえるために、異なる言語や文化が接触する辺境へまで広がる、「ポスト民俗学」時代のエスノグラフィー。第1章 琉球・奄美考(アレクサンドル・ソクーロフと奄美群島;ニコライ・ネフスキーと宮古島;天皇裕仁と折口信夫の「若水の話」;ソクーロフいよる島尾ミホ)第2章 樺太・蝦夷・東北考(サハリン半島の年代記―一二九八年‐一七三〇年;チェーホフのサハリン島―一八九〇年;シュテルンベルクとニヴフ族―一八八九年‐一八九七年;ネフスキーのアイヌ・フォークロア―一九〇六年、一九一九年‐一九二六年;ネフスキーと東北のオシラ様―一九一〇年‐一九二二年;オロッコ/ウィルタ族の悲劇―一九二六年‐一九五五年)第3章 ボニン=小笠原考―混淆する南洋の入り口(小笠原―ジャック・ロンドンと瀬川清子;小笠原―北原白秋のカナカ人)第4章 マリアナ・南洋考(マリアナ群島―鈴木経勲の南進論;松岡静雄―ミクロネシアの民族誌;サテワヌ島―土方久功とカナカ族)一国民俗学の彼方へ…。サハリンから南洋へ。太平洋の島弧の文化的な連続性をとらえるために、異なる言語や文化が接触する辺境へまで広がる、「ポスト民俗学」時代のエスノグラフィー。   Honya Club.com


JPY ¥2,750
古代天皇の皇居と火葬、その後の庶民の墓制高橋景保の塩漬け死西行の墳墓死者と遊ぶ鬼室福信から鬼室集斯の墓へゴローニンの『日本幽囚記』―高田屋嘉兵衛の死流竄の神々灰掻山とよぶ蒙古塚朝鮮陶工の塚長州見島見聞とジーコンボという墓〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥11,880
体系的に網羅した日本史研究の根本史料。三十年ぶりの完全復刊。本巻は少納言入道信西(藤原通憲)が国史を修撰する際、六国史の後に成立した新国史をはじめ、外記日記その他の記録を採録編次した草本を収録。朱雀天皇冷泉天皇花山天皇一条天皇三条天皇後朱雀天皇後冷泉天皇堀河天皇近衛天皇   Honya Club.com


JPY ¥628
実は信長の宿敵今川家の家来だった豊臣秀吉、渡米直後に奴隷に売られた14歳の高橋是清の数奇な運命とは―歴史の深層に迫る。1章 あんなこともやってみたけど…あの人の「破天荒な」過去(聖徳太子―名湯に浸かって政治意欲も高まった?道後温泉への集団旅行;藤原定家―座右の銘は「喧嘩上等」!冗談が通じなかった幽玄歌人 ほか)2章 苦労を買ってしまった あの人の「苦難に満ちた」過去(元正天皇―計画的つなぎ人生 生涯独身その真相は?;菅原道真―神様だってお勉強 猛勉強の受験奮闘記 ほか)3章 天変地異が起こったか!?あの人の「信じられない」過去(藤原不比等―名門の血を覆す?藤原家始祖の落胤説;足利尊氏―欲がないのか面倒なのか?願いは「すべて弟に譲る」こと ほか)4章 偶然か必然か?あの人の「運命的な」過去(空海―天のお告げに従った?官僚への道を振り捨てた突然の出家;藤原道長―わが家が繁栄するなら、矢よ、当たれ!決して諦めなかった不遇時代 ほか)5章 親子、兄弟、恋人…あの人の「愛が引き起こした」過去(天武天皇―壬申の乱の引き金か?若き皇子の三角関係;孝謙天皇―女帝だって恋もする!出世欲に踏みにじられた女心 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥13,200
本書は、桓武天皇朝以降に見られるとされる天智天皇系皇統意識(新王朝意識)の見直しを出発点に、平安時代初期の桓武天皇朝・嵯峨天皇朝における儀礼の導入や整備、文徳天皇朝以降の儀礼の変遷や新たな儀礼の創出について考察を加えることで、平安時代前期を中心とした古代日本の儀礼秩序の構築過程の一端を明らかにする。第1部 桓武天皇朝の皇統意識再考と儀礼の導入(桓武天皇と儀礼・祭祀;日本における昊天祭祀の受容;奈良時代に見られる郊祀の知識―天平三年の対策と聖武天皇即位に関連して;山陵祭祀より見た皇統意識の再検討;古代日本の宗廟観―「宗廟=山陵」概念の再検討;「不改常典」に関する覚書)第2部 古代正月儀礼の整備と変質(天地四方拝の受容―『礼記』思想の享受に関連して;唐帝拝礼作法管見―『大唐開元礼』に見える「皇帝再拝又再拝」表記について;「儀仗旗」に関する一考察;正月朝覲行幸成立の背景―東宮学士滋野貞主の学問的影響;朝賀儀と天皇元服・立太子―清和天皇朝以降の朝賀儀を中心に;延長七年元日朝賀儀の習礼―『醍醐天皇御記』・『吏部王記』に見る朝賀儀の断片―小朝拝の成立;皇后拝賀儀礼と二宮大饗)本書は、桓武天皇朝以降に見られるとされる天智天皇系皇統意識(新王朝意識)の見直しを出発点に、平安時代初期の桓武天皇朝・嵯峨天皇朝における儀礼の導入や整備、文徳天皇朝以降の儀礼の変遷や新たな儀礼の創出について考察を加えることで、平安時代前期を中心とした古代日本の儀礼秩序の構築過程の一端を明らかにする。   Honya Club.com


JPY ¥1,430
天皇の権威は、"芸能"によって確立した。『古今和歌集』などの勅撰和歌集は、なぜ二十一代も編纂され、和歌の伝統は戦乱の世をいかに乗り越えたのか。琵琶の後鳥羽天皇、今様の後白河天皇など、「声わざ」と管絃に生きた「芸能王」の系譜とは。立花の後水尾天皇や、茶の湯の後西天皇など、諸芸を愛好し学問に励んだ天皇の姿に、日本文化史の深層を探る。第1部 天皇と和歌―勅撰和歌集の時代(王朝和歌の成立;中世和歌の展開)第2部 芸能王の系譜(芸能王の登場―声わざの帝王・後白河院;芸能王の確立―琵琶の帝王・後鳥羽院;両統迭立のなかの芸能―後深草院と後醍醐天皇)第3部 近世の天皇と和歌(宮廷歌壇の充実;後水尾院をとりまく人々;歌壇の存続)第4部 近世の天皇と芸能(天皇と学問・和歌;天皇の茶の湯)天皇の権威の源泉は、〈芸能〉にあった。『古今和歌集』をはじめとする勅撰和歌集は、なぜ二十一代も編纂されたのか。そして、「和歌」の伝統は戦乱の世をいかに乗り越えたのか。今様の後白河院、琵琶の後鳥羽院など、「声わざ」と管弦に生きた「芸能王」の系譜とは。立花の後水尾院や、茶の湯の後西院など、諸芸を愛好し、和漢の学問に励んだ天皇の姿からは、日本文化の深層と、その伝統形成の歴史が見えてくる。講談社創業100周年記年企画として刊行され、高い評価を得たシリーズの学術文庫版、第10巻。最終回配本となる本巻では、古代から近世まで、和歌や音楽、学問、茶の湯など、「芸能」が天皇と日本の歴史の中でいかに大きな意味を持っていたかを解明してく。第一部は、10世紀初頭の『古今和歌集』から500年続いた二十一代の勅撰和歌集を縦糸に、古代・中世の天皇による多彩な和歌の活動を解説。第二部は、今様の後白河院、琵琶の後鳥羽院など、「声わざ」と管弦に長じた「芸   Honya Club.com


JPY ¥16,500
中世歌人の古典の教養と近世国学の研究方法が窺い知れる重要資料。『三玉挑事抄』は、国学者野村尚房が『三玉集』(冷泉政為の『碧玉集』、後柏原天皇の『柏玉集』、三条西実隆の『雪玉集』)から和漢の故事を典拠とする和歌七五〇首を選び、その出典を挙げたもので、享保八年(一七二三)に刊行された。『三玉集』は江戸時代の歌壇で重視され、詠作の手本とされていた。しかし、日本と中国の古典や経典を踏まえて詠まれた和歌は、出典を知らないと正しく解釈できず、その要望を受けて作成されたのが本作品である。本書は『三玉挑事抄』の和歌とその出典、編者の跋文には全訳注を施し、序文・跋文・作者伝・引用書目・刊記を翻刻。解説、出典書名の索引(典籍の説明付き)、和歌初句索引を付す。注釈(三玉挑事抄 巻上;三玉挑事抄 巻下)資料『三玉挑事抄』は、室町時代を代表する三大家集『三玉集』の中から、国学者野村尚房が和漢の故事を典拠とする和歌七五〇首を選び、その出典を挙げたもので、享保八年(一七二三)に刊行された。本書はそれを初めて全文翻刻して訳注を付け、解説・書名索引・初句索引も備えた。   Honya Club.com


JPY ¥4,180
上巻(『古事記』の成立事情―序文の記事から;天地初発;イザナミの死と黄泉の国 ほか)中巻(神武東征;神武天皇;欠史八代 ほか)古事記序文(第一段 稽古照今;第二段 壬申の乱と史書の撰録;『古事記』の撰録)『古事記』は矛盾の多い書物だが、矛盾のままに読めばいい。歌謡の特性を捉えて見る、『古事記』の真の姿。注釈でも評釈でもない、「私解」(しかい)という全訳注のスタイル。新しい解釈を打ち出しながらも、ごく自然に穏当な?読み?を示し、安心して楽しめる。『古事記』本文と論評で構成。全二冊。Iは『古事記』上巻ー中巻「垂仁記」までを収録。2は中巻「景行記」以降ー下巻を収める。   Honya Club.com


JPY ¥2,563
時代区分、それは人間の歴史認識の根幹である。帝紀・旧辞における古代貴族階級の時代区分観を発掘・復原し、これを武器にして古代王朝交替説と万世一系の皇統思想に初めて全面的批判を展開し、記紀の構成論理と五世紀以前史の研究に新しい視野を拓いた画期的労作。上代文学研究者にも必読の好著。一般読者のために高度の内容が平易に叙述されている。第1 古代王朝交替説の概観第2 古代貴族階級の時代区分観と空間区分観(古事記・日本書紀の時代区分観と空間区分観;帝紀・旧辞の時代区分観と空間区分観;稲荷山古墳出土鉄剣銘の時代区分観;天孫降臨神話と神武東征伝説)第3 葛城王朝説批判(葛城王朝説とは;神武天皇と欠史八代の実在性;神武天皇と欠史八代の和風諡号;神武天皇と欠史八代の皇居と陵)第4崇神王朝説批判(崇神王朝説とは;崇神天皇・垂仁天皇の実在性;中ツ代の天皇たち;ハツクニシラス天皇)第5 近江王朝説批判(近江王朝説とは;景行天皇・成務天皇・仲哀天皇の実在性;仮の人代―英雄の時代;仮の人代の皇居と陵)第6 河内王朝説批判(河内王朝説とは;応神天皇;真の人代―仁徳天皇以後の時代;真の人代の皇居と陵;聖帝伝説と大炊寮とタケシウチノスクネ後裔氏族)第7 継体王朝説批判(継体王朝説とは;継体天皇と天皇家嫡流の女系;継体天皇の支持勢力;大伴氏と物部氏)   Honya Club.com


JPY ¥19,800
太田善麿先生を偲ぶ「未経」「既経」―師説「太安万侶日本書紀撰修参与説」をめぐって古事記と神宮・神社神代記の出雲―その象徴性「聞く」天皇―『古事記』における天皇死と不死の景観―土師・三宅・常世三氏ワンセットの論海人の涙―『古事記』における諺の手法古事記中下巻における「命」と「王」上代文献の「安隠」について記・紀・風土記・続紀宣命における「甚」「然」の訓について―万用集の文字用法との関連において〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥776
『舞姫』『こころ』、『羅生門』に『山月記』。習ったはずだが退屈だった記憶しかない…。当然だ。道徳的な正しい読みじゃつまらない。名作を読むことは、スリリングな冒険なのだ!こんな作品だったのか!と目から鱗の講義。予鈴 教師用指導書の世界への挑戦1時限目 裏切りよりも重き罪―森鴎外『舞姫』2時限目 先生の「愛」の告白―夏目漱石『こころ』3時限目 下人は天皇に物申す―芥川龍之介『羅生門』4時限目 修羅が書き付けた涙―宮沢賢治「永詠の朝」5時限目 虎よりも恐ろしき友―中島敦『山月記』補講 現役教師による指導書の傾向と対策放課後―教室に熱い議論を取り戻せ!「舞姫」「こころ」「羅生門」「山月記」。習ったはずだが、退屈だった記憶しかない。国語の授業が眠かったのは教師用指導書が間違っているからだ。物語の奥の奥へ行く"東大式"名作の読み方を公開する。   Honya Club.com


JPY ¥1,760
日本が自信を失っている。外に向かう眼差しが揺れつづけ、おのれの内部を凝視する眼光に力がこもらない。まず、足元を凝視めることをはじめなければならない。そのとき、浮かび上がるのが「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想である。平安時代350年と江戸時代250年という長き平和、「パクス・ヤポニカ」はなぜ可能だったのか。そして、法然、親鸞、道元、日蓮に代表される、「日本の軸の時代=13世紀の思想」とは何か。彼ら13世紀を代表するカリスマたちこそが、日本に独自の価値観をもたらし、自信と誇りを植えつけた。一見、「パクス・ヤポニカ」を否定するかに見える13世紀の軸の思想は、「パクス・ヤポニカ」の社会体制とのあいだに切断不能の連続的契機を抱えもっている。「パクス・ヤポニカ」と「軸の時代」の思想、この二つを凝視することによって、日本文明の強さが再び見えてくる。第1章 世界の軸、日本の軸(日本列島における「軸の時代」 十三世紀―辺境と湿潤その一;美意識の二重構造 十五世紀―辺境と湿潤その二 ほか)第2章 日本の希望―パクス・ヤポニカ1(自然災害と「カント的」幻想;宇宙に飛ぶか、宇宙を夢見るか ほか)第3章 日本の思想―パクス・ヤポニカ2(マイケル・サンデル「白熱教室」空騒ぎの巻;象徴天皇制の思想 ほか)第4章 女たちのニッポン(日本)(山本周五郎著『小説 日本婦道記』の光景;『日本婦道記』、その後の風景)平安時代の350年と江戸時代の250年という長き平和、「パクス・ヤポニカ」はなぜ可能だったのか。「日本の軸の時代=13世紀の思想」とは何か。碩学の宗教学者による、日本文明の強さ再発見。   Honya Club.com

(PR) 寺院法

JPY ¥41,800
宗教と国家が織り成す中世史。本邦初、鎌倉室町期を中心に、180余の主要文献を網羅。中世社会秩序の根幹をなす仏教法制史料群の一大集成。第1編 中世国家と顕密寺院(釈家官班記;朝廷と寺院;幕府と寺院;天皇と護持僧)第2編 真言(東寺;仁和寺・大覚寺・醍醐寺;金剛峯寺;大伝法院;文覚と神護寺;地域寺院)第3編 天台第4編 南都(興福寺;東大寺;西大寺;法隆寺)第5編 禅宗中世の社会秩序の根幹をなす寺院の法制史料群を、「訳注日本史料」シリーズのオリジナル編集により集大成。鎌倉室町期を中心に180余の主要文献を網羅した、この分野ではわが国初の史料集。   Honya Club.com


JPY ¥2,750
祝詞「大祓の詞」は、国ゆずりにより出雲王朝から政権を奪取した九州王朝が宣したものでることを克明に分析。併せて、かつて京都新聞紙上で行われた三木太郎氏との邪馬「台」国論争ほかを収録。1 祝詞誕生―「大祓」の史料批判2 中国文献の示す古代史の実像(古田・三木論争(第一回)京都新聞;古田・三木論争(第二回)京都新聞;古田・三木論争(第三回)京都新聞 ほか)3 遺物の語る古代史の実像(失われた縄文神話・銅鐸神話を求めて;「縄文文化」像の改訂;邪馬壱国と金印 ほか)4 神話の秘める古代史の実像(「記・紀神話、後代造作説」への疑問;九州王朝と日本神話;九州王朝―天皇家の母国の存在を明かす! ほか)祝詞「大祓の詞」は、国ゆずりにより出雲王朝から政権を奪取した九州王朝が宣したものであることを克明に分析。併せて、かつて京都新聞紙上で行なわれた、三木太郎氏との邪馬「台」国論争ほかを収録。   Honya Club.com


JPY ¥660
712年(奈良時代)に成立した歴史書。天武朝に企画され、天武天皇の命で稗田阿礼が誦習(文字化された資料の読み方を習い覚えること)した帝紀(天皇の系譜・皇位継承の次第を柱とする天皇記)と旧辞(古伝承)を、元明天皇の命を受けた太安萬侶が撰録したもの。この巻では、巻頭に太安萬侶撰進の上表文。上巻の国土形成の起源と王権の由来を神代の事柄。中巻の神武天皇から第八代孝元天皇までを記載。上巻(かみつまき)(この世の始まり;天の石屋戸;八俣大蛇;大穴牟遅;根之堅州国;大国主神;少名毘古姫;国護り;天孫降臨;木花之佐久夜毘売と石長比売;山幸彦と海幸彦;豊玉毘売と玉依毘売)中巻(なかつまき)(神武東征;天皇誕生;欠史八代)マンガで読む、巨匠で読む「古事記」 現代では「古事記」を「こじき」と読むのが一般的ですが、本書では「やまとことば」の「ふることふみ」と読んでいただきたいと思いました。日本には民族の言語として「やまとことば」がありました。漢字の輸入により「やまとことば」に漢字の音をあてる「あて字表記」も使われましたし「音よみ」も使われるようになりました。 しかし……古代より伝えられた「神話」は「やまとことば」で語られたはずです。古事記に登場する固有名詞がみな「やまとことば」で読まれるのにタイトルだけが外来語発音というのはどうにも納得がいかなかった……からです。江戸時代の学者 本居宣長は35年の月日をかけて「古事記」の注釈書である「古事記伝」全44巻をまとめました。本居宣長は「ふることふみのつたえ」と発音していたといわれています。古事記に描かれている事柄や人物などについては古来よりさまざまな解釈がなされています。「これは事実ではない」「この人物は実在しない」など色々な見方や考え方があ   Honya Club.com


JPY ¥1,870
山田朗/昭和天皇の戦争認識 「拝謁記」を中心に    HMV&BOOKS online


JPY ¥1,324
1989年を記録する傑作書評106。book topics 1989(「天皇百話」;「グリンゴ」;(手塚治虫追悼);「TUGUMI」;「人麻呂の暗号」;「狂人日記」 ほか)ノンフィクション(「別冊太陽平賀源内」;「ノスタルジック・アイドル二宮金次郎」;「イーディ」;「イマジン:ジョン・レノン」;「チャイコフスキー・コンクール」 ほか)小説・文学(「幽霊たち」;「ささやかだけれど、役にたつこと」;「ニュークリア・エイジ」;「文学がこんなにわかっていいかしら」;「金曜日の本」;「香水」;「バベットの晩餐会」 ほか)知の本1(「探究2」;「小説から遠く離れて」;「言葉からの触手」;「グリム童話」;「ジェンダーの社会学」 ほか)知の本2(「フーリエの冒険」;「メディア・セックス」;「マインドスケイプ」;「リンネとその使徒たち」;「地球・46億年の孤独」 ほか)マンガとその周辺(「前田愛著作集2近代読者の成立」;「ちびまる子ちゃん」;「仇討ちミコちゃん」;「ジオラマボーイ・パノラマガール」;「現代ヤクザ道入門任侠・盃事のすべて」 ほか)趣味・アート・実用(「FRONT」(復刻);「ZEBRA」;「シノラマニッポン」;「東京物語」;「小津安二郎物語」「アラウンド・ザ・ムービー」 ほか)アラカルト(「虫プロ興亡記」;「キャンディ」;「オーギー・マーチの冒険」;「風と共に去りぬ」;「ヘンドリックスの遺産」 ほか)   Honya Club.com


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ときは鎌倉末期。蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男新九郎は父から出羽の叛乱鎮圧を命じられる。ことの首謀者で幕府方を標榜する叔父の安藤五郎季久に対し、天皇方と手を組み討幕を目論む季長。一族や領地の垣根を越えて、北朝と南朝に分かれて争う時代の波は東北にも広がり、大規模な戦の影が迫る―。アイヌと関係を築きながら新九郎は人びとを守れるのか。安部版「太平記」第3弾。ときは鎌倉末期。蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男として生を受けた新九郎は、出羽の叛乱を鎮圧せよと命じられた。出陣を前に、叛乱について調査をした新九郎は、ことの首謀者が叔父の安藤五郎季久であることを突き止める。天皇方と手を組み討幕を目論む父・季長。あくまで幕府方を標榜する叔父・季久。二人の間で揺れる新九郎だったが、やがて大きな時代の流れは押し寄せ、北朝と南朝に分かれて争いを続ける都と連動する形で、東北にも大規模な戦の影が迫る。アイヌとの行き来、交易などにも着目し、当時の東北のひとびとがどのように考え、動いていたのかを新たな目線で読み解く。鎌倉時代から南北朝時代にかけて、日本列島全体でどのような騒乱が起きていたのか、これまでの歴史解釈に大きな一石を投じる本格歴史小説。【著者略歴】安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)一九五五年福岡県黒木町(現八女市)生まれ。久留米高専卒。東京都大田区役所で図書館司書を務めながら小説家を志し、九〇年『血の日本史』でデビュー。二〇〇五年『天馬、翔ける』で第十一回中山義秀文学賞、一三年『等伯』で第一四八回直木賞を、一六年第五回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。   Honya Club.com


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記・紀の神話は『魏志倭人伝』の邪馬台国を示唆する物語であり、阿波を舞台にした史実だった!徹底検証による記・紀の舞台=阿波説の決定版。第1章 記・紀の舞台とは(国学者・折口信夫の説;イザナギとイザナミ;葦原の長の国 ほか)第2章 高天原はどこにあったのか(天照大神の御田;方位の神・天一神;天一神社の第二祭神、第三祭神 ほか)第3章 天皇の系譜(神武天皇;崇神天皇までの痕跡;第十代崇神天皇 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥2,200
謎に包まれた勝蔵の真実とは!一生を天皇に捧げた、勝蔵の生き方と死にざま!!前記(甲州が生んだ勝蔵)本記(大侠の生い立ちを見よ;勝蔵を立ち上がらせた動機;大侠、一躍桧舞台へ ほか)後記(信念に殉じた生涯)『勤王侠客 黒駒勝蔵』解説富士急行グループの事実上の創業者であり、政治家で文筆家でもあった堀内良平(1870ー1944)が、故郷山梨県黒駒村出身である勤王侠客 黒駒勝蔵の、謎に包まれた生涯を著した『勤王侠客 黒駒勝蔵』を、東京女子大学教授の高橋修が現代語訳。勝蔵とは、いかなる人物だったのか? 清水の次郎長との関係は? 勝蔵の謎に包まれた死の真相とは? 堀内良平の綿密な調査に基づいて、勝三の生き方・死にざまをわかりやすく現代語訳した一冊!   Honya Club.com


JPY ¥427
明治2年、食生活にも西洋化の波が押し寄せると考えた木村安兵衛、英三郎親子は、「文英堂」を興して麺包(パン)を売り出すが、米飯と味噌汁の食文化の厚い壁と二度の火災等で、日本初のベーカリーは失敗に終った。が、レンガ街に変った銀座に店を移し、「木村屋」として再出発。明治8年、アンパンが天皇に供される幸運を得た。「開化アンパン物語」等、各分野の先駆けとなった人々のアイデアを綴った面白本。開化アンパン物語繰婦勝兵隊日本オルガン譚けむり太平記青春の運河赤いブリキの旗国奪り早雲天文使徒行伝怒涛の航路長崎の痘痂   Honya Club.com


JPY ¥8,580
天武天皇の出自と神格化について中臣烏賊津使主と弟姫―藤原朝臣祖先伝承攷序説近江遷都の構想継体朝序説―男大迹天皇の出自について日本古代の顔面装飾とその系譜百済大寺に関する基礎的考察―『大安寺伽藍縁起并流記資財帳』所載の焼失記事を中心として土師氏の伝承と儀礼日本書紀継体天皇即位条の研究素戔嗚尊と新羅明神振媛の桑梓―継体伝承に関する一考察   Honya Club.com


JPY ¥2,350
この本は、バプテストのそれぞれの地方教会の牧師・信徒たちが、この時代に、それぞれの場で信教の自由を考え、天皇制について語ったものの記録である。いわばキリスト者として、また民衆の一人としてこの時に語っておかねばならないという思いを以て書かれたものの記録である。カイザルのものと神のもの(マルコ12・13―17)われわれにおける天皇のありか言葉と天皇制むさぼるな(出エジプト記20・17)平和をもたらす道(ルカ19・4―46)いと小さき者として「信教の自由を守る日」に共に学び共に働く近頃の「皇室」考ボロボロの愛(マルコ15・33―34)イエスの死を覚えて(ヨハネ・41―51)神を求めよ、そして生きよ(アモス5・1―24)〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥9,900
本書は、筆者がこれまで執筆した論文のうち、特に中世日本の政治と文化に係わる十五本を選び、三つの章に編成したものである。第1章 政治と支配(大塔宮護良親王令旨について;令旨の書き止め文言―征西将軍宮懐良親王と大塔宮護良親王;邦省親王の悲劇―もう一つの大覚寺統分枝 ほか)第2章 政治と宗教(三宝院賢俊について;日記に引用された文書とその性格―『満済准后日記』を素材として;五壇法の史的研究 ほか)第3章 政治と文芸(朝廷と幕府―鎌倉時代の朝幕関係と『増鏡』;後醍醐天皇―その怨霊と鎮魂、文学への影響;『太平記』と足利政権―足利直義の係わりを中心に ほか)   Honya Club.com


JPY ¥11,000
第1章 序論(『明月記』の別な読み方;使用した底本について;古天文学の登場 ほか)第2章 各論(皇極天皇元年七月(642)、客星月に入る。;陽成院・貞観十九年正月(877)、客星西方に見(あら)わる。;宇多天皇・寛平三年三月(891)、客星東咸星東方にあり。 ほか)第3章 特論(『明月記』の中の「月」の叙述について;『明月記』にみる時刻表記について;『明月記』の中の初月・終月記事の検証;『明月記』の中の月星接近の記事)   Honya Club.com


JPY ¥1,650
古事記は江戸時代に「再発見」された、古事記偽書説を検証する、実は日本書紀より後に書かれた?すべては壬申の乱から始まった、親新羅・親百済という記紀のスタンス、なぜ、「記」は推古天皇で、「紀」は持統天皇で筆を止めたのか、天皇の勅命による歴史書がなぜ2種存在しているのか…、古代史最大の謎と、その驚愕の真相に迫る力作。第1章 『古事記』偽書説とは何か?(『古事記』と『日本書紀』はどこが違うのか;なぜ『古事記』が注目されるようになったのか ほか)第2章 『古事記』と壬申の乱(なぜ『古事記』は親新羅なのか;朝鮮半島南部の諸国と倭国の思惑 ほか)第3章 推古天皇と『古事記』の関わりの謎(『古事記』に隠された三つの謎;なぜ『古事記』は推古朝で終えたのか ほか)第4章 解き明かされた『古事記』の暗号(『古事記』の暗号;推古朝はトヨの王家 ほか)江戸時代に「再発見」された古事記。古事記にまつわる偽書説、日本書紀とのスタンスの違いなどを検証し、なぜ天皇の勅命による歴史書が複数存在するのか。古代史最大の謎と、その驚愕の真相に迫る力作。   Honya Club.com


JPY ¥1,485
ゆく河の流れは絶えずして…かつて覚えたあの言葉、あの名場面をもう一度。日本古典のハイライトを一挙にまとめて紹介します。上代の文学―文学の誕生から平安京に都が移る頃まで(古事記―神々の時代から天皇までの系譜を語る王権の物語;日本書紀―国家意識から生まれた日本最初の勅撰歴史書 ほか)中古の文学―平安遷都から鎌倉幕府成立の頃まで(竹取物語―夢とロマンにあふれた、日本最古のスペースファンタジー;伊勢物語・平中物語―平安時代を代表する二人のプレイボーイの一代記 ほか)中世の文学―鎌倉幕府から江戸に幕府が開かれる頃まで(方丈記―波瀾万丈の運命を辿った隠遁者鴨長明の書いた随筆;新古今和歌集―鎌倉幕府に対抗するために作られた、言葉の織りなす究極の美意識 ほか)近世の文学―江戸に幕府が開かれてから崩壊のころまで(奥の細道―江戸から東北北陸地方をぐるりと回った芭蕉の俳諧紀行文;世間胸算用―大晦日に繰り広げられる借金取りと庶民の大バトル ほか)日本古典の代表的な一節と、その作品の概要、描かれた背景などを一挙にまとめて解説。古典文学に馴染みのない人にも、原文のハイライトから物語の面白さを味わえる。日本古典のエッセンスが凝縮された1冊。   Honya Club.com


JPY ¥1,078
物語とは、物=霊の発する言語であった―。物語はいかに発生し、成立したのか。物=霊を憑衣させた漂泊芸能民による浄化・鎮魂儀礼としての語りが、王権的秩序に取り込まれ、文字テクスト化される。画期的な『平家物語』論をはじめ、ひろく日本中世の文学テクストにおける位相的な転位のメカニズムをときあかした諸論考に、新たに平安時代の「物語文学」論を加え、著者の思想の原点を示す書を、決定版としてここに送る。第1章 物語―触穢と浄化の回路第2章 物語りの巫俗第3章 王権的時空と反世界―平家物語論第4章 太平記―情況と言葉第5章 仏と神―教化のイデオロギー第6章 和歌と天皇―"日本"的共同性の回路補章 平安時代の「物語」と物語文学   Honya Club.com


JPY ¥748
軽躁なるものを勇豪とみるなかれ、かつて戦国の名将はそう戒めた。国を誤る指導者の愚があり、滅亡の淵から救い出した見識もあった。英国流の智恵とユーモア、フレキシビリティを何より重んじた海軍の想い出…、歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理をあらためて問うとともに、作家生活六十年の見聞を温め、いかなる時代にも持すべき人間の叡智を語る。第1章 日本人の見識第2章 英国人の見識第3章 東洋の叡智、西洋の叡智第4章 海軍の伝統第5章 天皇の見識第6章 ノブレス・オブリージュ第7章 三つのインターナショナリズム第8章 孔子の見識国家の指導者、組織、日本人すべてが問われているものとは。歴史の中へ喪われゆく日本人の美徳と倫理を改めて問うとともに、作家生活60年の見聞を温め、人間の叡智を語った、文壇・論壇の重鎮による渾身の記。   Honya Club.com


JPY ¥3,190
日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家・網野善彦。日本史はもとより西洋史・文化人類学・考古学・民俗学・文学・芸能など多彩な分野の第一人者たちと語り合った対談・座談の記録を集成する。時代を見つめ、未来を展望する知恵に満ちた、生き生きとした議論がここに甦る。中世の賎民とその周辺転形期の民衆像―同時代としての中世民の生活と天皇の関係を問う橋と聖 橋と女―橋のトポロジー中世「黄金郷の人智」歴史からみた天皇制大道からの視点芸能は中世を読み変えられるか中世からの照射―『豊松祭事記』をみて歴史叙述と「国家」女性天皇論議が問い直す日本、王権、そして女性日本史の「国民的大問題」とは何か?歴史家・網野善彦が、多彩な分野の第一人者たちと語り合った対談・座談の記録を集成。最終巻である本書には、1980ー99年に行われた12編の対談・鼎談を収録。"網野史学"の射程が浮き彫りになる多彩な議論。   Honya Club.com

(PR) 太平記

JPY ¥1,068
むずかしい古典が楽しくわかる、中学・高校・一般の人も読める古典。太平記ができるまで第1章 天皇と幕府の争い第2章 おちのびる天皇第3章 鎌倉幕府ほろびる第4章 ゆらぐ天皇の新政第5章 吉野にのがれる天皇第6章 南朝と北朝の戦い太平記年表   Honya Club.com


JPY ¥6,380
本編(日本国家の初期の状態を『記・紀』はどう語っているか;河内政権の成立と応神天皇;日本古代国家の形成と河内政権;山根徳太郎の難波宮研究;応神天皇朝で変わる日本古代史;大和政権から河内政権へ―纏向遺跡と津堂城山古墳を手がかりに)外編(日本の古代国家の特色―中国古代と比較して;摂津国の成立再論;称徳天皇山陵の所在地;大宝以前の山上憶良)神代の延長の社会から律令制の社会へ、この大きな変化が生まれる転換点が応神王朝である。1964年に「河内政権論」を発表し、戦後の古代史学界を風靡して以来、約50年。その後の批判に丁寧に応えた労作。   Honya Club.com


JPY ¥2,970
宗教的色彩の濃い古代氏族の雄・物部氏の実像と律令制以前のヤマト王権の特徴を明らかにする。物部氏と古代王権の関係、両者の宗教的性格をとらえる。第1章 古代の天皇観―天皇神格化論の検討第2章 古代の世界観―多元的な古代第3章 物部氏の神話と呪術第4章 物部氏の台頭―『記』・『紀』の中の物部氏第5章 物部氏と仏教崇廃抗争の真相第6章 石上神宮と祭神フツノミタマと物部氏第7章 石上神宮の神宝と禁足地と王宮第8章 石上神宮の祭祀とヤマト王権の変質第9章 石上神宮の祭祀と物部氏と蘇我氏物部氏は、蘇我氏と並ぶ古代氏族の雄であるが、実像は鮮明でなかった。蘇我氏との仏教崇廃抗争の真相、石上神宮の性格と祭祀の実態、物部氏伝来の呪儀である鎮魂の目的などの諸問題を、新たな視点から解き明かした。それにより、宗教的性格の色濃い物部氏の実態と律令制以前のヤマト王権の特徴が、明らかとなった。とくに、天皇が納めた神宝を祭る石上神宮の性格と歴史的変遷が解明できたことは、大きな成果である。   Honya Club.com


JPY ¥5,830
奈良時代政治史の考察と平安時代公卿日記の考証。第一章の奈良時代史は、大伴旅人や黄文王と橘奈良麻呂、藤原仲麻呂、五百枝王と大伴家持を中心に女性にも焦点をあわせて、政治史の動向を究明することを主題とし、第二章の平安時代史は『朔旦冬至部類』『類聚国史』「外記庁例」『土右記』などの典籍・古記録について、その成立や構成、逸文のことなどに論及する。第1章 奈良時代史の諸問題(大伴旅人小論―長屋王の変との関わりを中心として;橘諸兄と橘奈良麻呂の変;黄文王と橘奈良麻呂;私の仲麻呂像―反逆者像の払拭と政治観;『続日本紀』左右京尹創設条について―春名宏昭氏説への疑問;桓武天皇の皇権確立―〓親王の死をめぐる憶説;志貴皇子系諸王と『萬葉集』の成立―新たに最終編纂者五百枝王試論;付論(一) 市原王と能登内親王の婚姻―志貴皇子と紀朝臣氏の血脈;付論(二) 五百枝王配流の政治背景;大伴家持の娘;橘古那可智の入内と藤原氏)第2章 平安時代史の諸問題(宮内庁書陵部蔵柳原本『朔旦冬至部類』について;『類聚国史』について;「外記庁例」の成立期について;『土右記』と逸文補遺)付章 書評著者の専攻する二分野である「奈良時代政治史」の考察と、「平安時代公卿日記」の考証についての諸論を収める。前者では、大伴旅人・家持父子をめぐる長屋王、桓武天皇・早良親王らの権力闘争、そして『萬葉集』最終編纂者として五百枝王説を説く。後者では、散逸した貴重な公卿日記の逸文を引いた『朔旦冬至部類』の成立期や儀式内容、『類聚国史』の書誌的考察、村上源氏隆盛の基礎を築いた源師房の日記について論及する。   Honya Club.com


JPY ¥2,200
『天皇家と卑弥呼の系図』以来、十数冊の著作で古代史の謎を解明してきた著者が、諸研究家の論考や異説を比較・検討し、新しい情報を加えて、古代日本の通史を完成。『記・紀』編集の秘められた目的を問う。第1章 ヤポネシアの原住民と縄文文化第2章 多様な文化の到来第3章 弥生文化と邪馬台国第4章 日本神話の世界第5章 神武東征と大和王朝第6章 天日矛伝承の意味するもの第7章 初期大和王朝の展開第8章 応神王朝時代の倭国第9章 飛鳥王朝の成立と東アジアの情勢第10章 日本国の誕生と政界の混乱「天皇家と卑弥呼の系図」以来、十数冊の著作で古代史の謎を解明してきた著者が、諸研究家の論考や異説を比較・検討し、新しい情報を加えて、古代日本の通史を完成。「記・紀」編集の秘められた目的を問う。   Honya Club.com


JPY ¥8,580
1 平泉澄博士と丙子の乱(二・二六事件)2 秘録『孔雀記』について3 平泉博士の「大赦」についての近衛首相への献言4 『正学大綱』解説―平泉博士の"戦後復活宣言"5 大東亜戦争開戦前の平泉澄博士6 平泉博士の近衛公への「意見十條」7 明治天皇の御誓文と宸翰を仰いで―天皇親政の本質を考へる8 吉田松陰"国体観"の再評価―川口雅昭氏の「天皇観」に対する批判を媒介として9 師弟の契に学ぶ―平泉先生の面影を伝へる名越時正先輩の遺文平泉澄自身が未公開とした資料は少なくない。本書はそうした重要資料を、氏の書翰を頼りに翻刻・解説し、数々の誤解を受けてきた平泉澄の真の姿を明らかにする。現代史家必携の1冊。   Honya Club.com


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昭和二十年夏、戦争は終らなかった。東京裁判、三島事件、昭和天皇崩御―前作『昭和精神史』から八年。昭和を生きた日本人の心の歴史はここに完結する。「昭和」に捧げる鎮魂の大冊。占領下二年目市ケ谷台の晩春初夏憲法とかなづかひ戦後文学と敗戦文学東条英機と広田弘毅占領後半期の精神状況コミンフォルム・日本共産党・朝鮮戦争占領終る「近代の超克」論戦後と三島由紀夫60年反安保闘争高度経済成長下の文学記臆の復活三島由紀夫の死昭和天皇前著『昭和精神史』を昭和21年8月で閉じた著者が描く昭和の終焉。三島由紀夫の死に続き昭和天皇の崩御で巻を閉じる鎮魂の大冊。   Honya Club.com