文学、思想、美術、演劇、映画、アニメーション…あらゆる領野に遍在する「サーカス的なるもの」。その根源と彼方に向かい、文化史を書き換える未曾有のサーカス論。第1章 サーカス空間のダイナミズム(サーカス―非定住文化;*Vertmen:サーカスの神話的根源)第2章 人間と動物の共生(サーカス芸術における生命中心主義の表象;サーカスにおける動物演劇化)第3章 アヴァンギャルドとサーカス(未来派と転移のファクトゥーラ;(ポスト)革命期の社会文化空間における「文化の分子」としてのサーカス)第4章 サーカスと権力(ソヴィエト・サーカス―脱構築「工場」;サーカス的曲芸と、ソヴィエト無声映画のニュー・ヒーローの身体コード;クレクス、フェクス、ペクス(フェクスのエクサントリック映画における手品と手品師について))第5章 飛翔・変容する身体(人間大砲;幻想的・夢幻劇的パントマイムから現代アニメーションへ;ロシアの見世物文化における「呑みこみ芸人」について)「この世界」を組み替えるためのアート 水族館劇場・桃山邑氏推薦!「死さえも、もてあそぶ――火吹き、鞦韆、獣たち。神話を甦らせる始原世界はサーカス天幕のなかにある。わたくしたちが藝能の本体と呼ぶ流浪の魔術的空間を、あらゆる資料を博捜して描いた一大文化史」。 文学、思想、美術、演劇、映画、アニメーション……あらゆる領野に遍在する「サーカス的なるもの」。本書は、その根源と彼方に向かい、文化史を書き換える未曾有のサーカス論である。これらの領野にみられる身体行為とサーカスのかかわりを、縦横無尽に論じてみせるこの博覧強記の著者は、幼少期をカブールで過ごし、放浪サーカス芸に親しんだことが、本書を書くきっかけになったと語っている。とはいえ、本書はたんにサーカスと
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