1日の終わりに、愉快な俳句と小さな気づきを。俳人姉妹が軽妙に語り合う「ケーハツ的」対談。いつの間にがらりと涼しチヨコレート(星野立子)風生と死の話して涼しさよ(高浜虚子)短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(竹下しづの女)サルビアを咲かせ老後の無計画(菖蒲あや)酔ひ戻り夜の鶏頭にぶつつかる(波多野爽波)親芋の子芋にさとす章魚のこと(フクスケ)罪なくも流されたしや佐渡の月(ドナルド・キーン/鬼怒鳴門)たとふれば独楽のはぢける如くなり(高浜虚子)笑ひ茸食べて笑つてみたきかな(鈴木真砂女)鰯雲人に告ぐべきことならず(加藤楸邨)〔ほか〕『プレバト!』の俳句コーナーで大人気! 夏井いつき先生がセレクトした名句を、初心者でも楽しめるよう解説した、教養としての俳句本。コンセプトは、眠る前に一句、二句味わってから眠ると心地いい、クスリと笑える俳句。夏井先生の鋭い視点とカラリとした表現が、思わずクセになる1冊です。俳句観察の話し相手は、夏井先生の妹であり、俳人でもあるローゼン千津さん。実の妹だからこそ言い合える「人生×俳句」トークは、死ぬまでにやりたい「棺桶リスト」から、経験者は語る「熟年離婚」の話、姉妹で違う「親との付き合い方」、はたまた「女の老い方」まで多岐にわたります。また、夏井先生の日常が垣間見えるコラム「夏井いつきのまなざし」も10本収録。毒舌だけでは終わらない、粋とユーモアが詰まった1冊です。いつの間にがらりと涼しチヨコレート 星野立子 *俳句的観察は、愛です 風生と死の話して涼しさよ 高浜虚子 *「さばさばと死ぬ」ということ 短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎 竹下しづの女 *そのうち自分でウンチふく! サルビアを咲かせ老後の無計画 菖蒲あや *死ぬまでにやりたい「棺桶リスト」
Honya Club.com