経済力を武器に政治目標を実現する!統一から30年、ヨーロッパ随一の"地経学"大国になったドイツはどこへ向かうのか―。序論 歴史の回帰か第1章 ドイツ問題第2章 理想主義と現実主義第3章 継続と変化第4章 侵略者と犠牲者第5章 経済と政治第6章 欧州と世界結論 地経学的な準覇権国家補遺 欧州と難民日本語版への補遺 「平和国家」と「フリーライド」「フィナンシャル・タイムズ」「ウォールストリート・ジャーナル」「フォーリン・アフェアーズ」などで紹介され、欧米で広く反響を呼び、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語版が、次々と出版された話題の書。第二次世界大戦の敗北後、ヨーロッパの安定に寄与し、ヨーロッパ随一の経済大国となり、1990年の東西統一後さらなる発展を遂げ、2010年のユーロ危機以降は自国経済における輸出依存度を徐々に高めて、地政学的な利益を経済的手段で実現する「地経学」的な大国に変貌したドイツ。一方、2015年に中東から百万人を超す難民が入国、その後の連邦議会選挙では政府与党が大敗、反難民を訴える右派ポピュリスト政党が急伸したドイツ。果たしてドイツは、これからのEUを、ヨーロッパを、そして世界を安定させるのか、不安定化させるのか――。著者ハンス・クンドナニは、インド人の父、オランダ人の母との間に生まれ、オックスフォード大学で哲学とドイツ語を学び、英紙オブザーバーのベルリン特派員をはじめ、英紙ガーディアン、フィナンシャル・タイムズ、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルなどを舞台にジャーナリストとして活躍後、ドイツ・マーシャル基金(米国ワシントン)上級研究員、欧州外交評議会(ECFR)の研究部長を歴任。2018年からは英国王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)で、ドイツや欧州、米欧関係を専門とす
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