時代を反映した死刑囚23人の壮絶な人生。刑死、獄死、恩赦、冤罪…。徹底的調査と門外不出の資料をもとに書き下ろした迫真のドキュメント。1 戦争 兵役で知った性への異常心理 小平義雄2 恩赦―戦争の混乱で消えた公判記録 佐々木喬司3 少年―「死」を恐れないたった十数年の人生 伊藤幸治4 逆転死刑―"愛人"に裏切られた宿怨殺人の顛末 古屋栄雄5 弁護放棄―被告に"死刑判決"を下した弁護人 三枝賢・大西克己6 一票の差―生死をわけた最高裁長官の"死刑支持" 竹内景助7 境界線―類似犯罪の判決は片や死刑、片や無期 津田暎8 自白―最高検察庁を動揺させた"秘密通信" 羽賀竹男9 誤殺―兄の身がわりに処刑台に立った弟 古川高志10 差別―ライ病患者への偏見が事件の出発点 藤本松夫11 獄中訴訟―処刑場をみずから現場検証した訴訟魔 孫斗八12 生贄―「世論」も支持する極悪非道人の処刑 栗田源蔵13 死刑志願―騒音問題が引き金となった自殺目的の殺人 大浜松三14 模範囚―死刑執行の現場を記録した録音テープ 大谷高男15 脱獄―逃走十一日におよぶ戦後最大の脱獄劇 菊地正16 自殺―国家の手になる「死」を拒否した誘拐殺人犯 山川真也17 発狂―残してきた子を思う精神的葛藤の結末 山本宏子18 獄中歌人―処刑前夜、安らかに最後の投稿歌 千葉覚19 獄中結婚―信仰により出会った"金網越し"の愛 山口清人20 執行命令―一度に二十三人の刑執行にサインした法相 奥野清・岩崎治一郎21 時効―戦後日本の死刑制度を象徴した男の死 平沢貞通
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