今、まさに絶頂期にあるドラマティストの7人が、その演劇人生と創作への想いを熱く語る同世代でこれだけ有望な劇作家が登場するのは、1960年代のアングラ草創期以来だ。その根幹には時代の「転換」がある。「ロスジェネ」と呼ばれる彼らには、すでにある演劇はショー化した娯楽商品だった。小劇場は、想像力を駆使してつくり上げた自由で闊達な劇世界ではなかったか。流行に背を向け、多方向への挑戦に向かった。その結果、実に多彩な切り口と問題意識を持つ作風が生まれ、その多様性こそが、この世代を特徴づけることになった。西堂行人シライケイタ――「静かなイメージの"等身大演劇"を観て面白くないなと、俺が演劇をつくるんだったら、地球の裏側まで飛ばせるのが演劇だろって思ってました」古川 健――――「タブーに挑戦したいという尖った気持ちがありました。小劇場の一番いいのは、何をやってもいい所なので。ギリギリまでやってみたいと」瀬戸山美咲――「"社会に向かう演劇"と言うと厳ついけど、難しく考えずに観に来てくれたらいいなと。演劇的な面白さも社会性もある、そういうのを探ってます」長田育恵―――「過去の時代を扱う作品を書きながら、それは器にすぎず、現代の観客に向 けて書いているので、現代の皮膚感覚を研ぎ澄ませていなければと……」中津留章仁――「社会と常に関わってこうと思っていて、いかに社会と作品が〓がっていくか、できれば現実の社会をどうしたら変えていけるか、と考えています」野木萌葱―――「経験上、自動筆記に一番近い形で書けると、一番良いもの(物語)が出てきます。フッと出てくるのが、ベストだと自分は判断します」横山拓也―――「演劇に向いているのは、問いを問いのまま提示すること。物語は完結しても、問いの答えを出すことがエンド
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