美術館新設や写真誕生150年に湧いたこの10年に伴走し、展覧会と写真集を中心に、写真の10年の劇的なうねりを現在時点で捉えた、生きた現代写真事典。目次1983年 "額縁"の中の幻想 芸術としての写真/"装置"のゆくえ 山崎博・北島敬三/藤原新也の"回帰" 藤原新也・篠原紀信/"男女の一線"こえたの? 写真表現における男と女/「写真」の領域・「美術」の領域 「現代美術における写真」展/ほか1984年 「原風景」の気配 森山大道『犬の記憶』/ありえない辞書・ありうべき辞書 『写真大事典』/「物語」の断念 築地仁の"硬質な世界"/時代と個性が生みだす"スタイル" 「パリ・ヴォーグ写真の50年」展/写真による存在証明 新井利男と郷津雅夫の試み/ほか1985年ナニワ写壇とモダニズムの系譜 「小石清写真展」/都市とスナップ・ショット 桑原甲子雄「東京昭和11年」/プラチナ・プリントの深み 「アービング・ペン写真展」/歴史になった間のある六〇年代 深瀬昌久「烏景」/封印された空虚 ロラン・バルト『明るい部屋』/ほか1986年 写真の「ニュー・ピクトリアリズム」 現実と虚構の曖昧な境界/給水塔のためのメモ 「ベルント&ヒラ・ベッヒャー展」/凝視し、問いつづける姿勢 日本の写真を見る二人の韓国人の目/出会いとコミュニケーションの場 「東川町国際写真フェスティ不思議な力 「小山穂太郎写真展」/表現の"自立"を求めて 『インデペンデント・フォトグラファーズ・イン・ジャパン1976‐83』/写真集への欲望 荒木経惟『写真論』/ほか1990年 若手の新鮮な仕事を発掘する試み 「期待される若手写真家20人展」/魅力あふれる草創期の作品群 「表現としての写真150年の歴史」/物狂いの写真家たちの系譜 「静物―ことばなき物たちの祭典
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