近代はどう終わるのか、「第2の中世」の到来か。圧倒的スケールで説く水野「文明史観」の決定版。序章 「長い16世紀」と「長い21世紀」―「常態」と「例外」の転倒(ゼロ金利と「例外状況」;「例外状況」と「ショック・ドクトリン」 ほか)第1章 ゼロ金利と「蒐集」―「西欧史」とは「蒐集」の歴である(蒐集(コレクション)の歴史の終わりを意味するゼロ金利;崩壊寸前の近代「非公式」帝国・米国 ほか)第2章 グローバリゼーションと帝国―グローバリゼーションは資本帝国建設のためのイデオロギーである(近代を招き入れた中世のグローバリゼーション;ポスト近代を招来させる21世紀のグローバリゼーション ほか)第3章 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと近代秩序は維持できない(いかにして「中心」に利潤を蒐めるのか―進歩がつくりあげたマモン;一体いつまで「不正なものは公平である」と偽り続けるのか―ROEvs.地代 ほか)終章 「次なる100年」はどこに向かうのか?―資本の時代から芸術の時代へ(近代国家誕生以来最悪の財政状況で低下する長期金利;財政の持続性と経常黒字の維持 ほか)近代はどう終わるのか、「第2の中世」は到来するか圧倒的なスケールで説く、水野「文明史観」の決定版!【内容紹介】13世紀以降の社会は「数字(利益)は嘘をつかない」という前提の上に成り立っている。「神は嘘をつかない」という前提で成り立っていた中世キリスト教社会が崩壊していったのは「神が嘘をついた」からであって、人々は来世の天国よりも現世の暮らし向きが年々よくなっていく資本を信じるようになった。そこで、13世紀に教会は利子を認め信者を引き留めた。ところが、21世紀になって、「数字は嘘をつかない」という前提が揺らいでいる。現在は13世紀の身分社会以
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