本書は、認知症の要介護親を持った子の立場で、介護施設探しから看取りまでに経験する難問の数々をいかに解いていくかを「本音で」書いたものです。制度や仕組みについて「そうはいっても実際にはこうなのだ」という介護現場の実状・実態を、実体験を交えて分かりやすく解説します。終末期に直面する急性期医療と介護のすり合わせという難問にも、実例をあげて詳しく説明しています。1 施設選びの前に知っておくべきこと2 「特養」の最新事情・裏の裏3 「老健」の最新事情・裏の裏4 「民間老人ホーム」への大誤解5 よい施設を見分ける技術6 介護と医療を連携させる難しさ7 施設で看取るために必要な覚悟本書は、よくある介護ガイドブック、ハウツー本の類とは違います。認知症の要介護親を持った子の立場で、介護施設探しから看取りまでに経験する難問の数々をいかに解いていくかを「本音で」書いたものです。介護施設選びに関する本はすでにたくさん出ていますが、とおりいっぺんの情報やノウハウを列挙しただけのものが目立ちます。それらを読んで、私たち利用者側は「なるほどそうなのか」と勉強していくわけですが、いざ実際に体験してみると、「え? 聞いていた話とはずいぶん違うではないか」ということが多々あります。特に、特養だからこうだ、民間の老人ホームだからこうだ……といった「一般論」は、現実にはあまり通用しません。特養や老人ホームとひとまとめに言っても、施設ごとに、雰囲気も、対応のきめ細かさも、その施設なりのローカルルールも大きく違うのです。ここ数年で介護業界は激変し、かつての常識や通説が通用しなくなってきました。今までのマニュアルや通説通りに施設探しをしても、よい施設にたどり着くことはまず難しいのです。そこで本書では、表に出てきにくい情報
Honya Club.com