シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」を日本の戦国時代に翻案、1957年公開の『蜘蛛巣城』、映画全編110分を収録。黒澤明『蜘蛛巣城』を語る『蜘蛛巣城』作品解説黒澤明プロフィール監督の視線で語る黒澤映画 山田洋次(映画監督)頭からお終いまで"黒澤明"というすごい映画です。特別インタビュー・第9回 加藤武、聞き手・野上照代―「やり切った!って達成感がありましたね。」三船敏郎プロフィール山田五十鈴プロフィール浪花千栄子・三好栄子プロフィールスタッフ紹介―佐藤勝・矢野口文雄・浜村幸一発掘!幻の原稿・連載第8回 黒澤明「私には、まだ映画がよくわからない。」メイキング・オブ・黒澤映画 野上照代の耄碌録『蜘蛛巣城』作品データ・全スタッフ&キャスト黒澤とシェークスピア、時代を超えた邂逅! 「歪んでしまった日本の時代劇映画を正しい形に戻す」。「羅生門」「生きる」「七人の侍」他の作品を次々と送り出し、世界のクロサワの声価を不動のものとした黒澤明。真摯な使命感のもとに彼は壮大な計画に取り組んだ。それが「蜘蛛巣城」「どん底」「隠し砦の三悪人」と続く時代劇三部作による、冒頭の宣言である。その劈頭を飾る本作品で、黒澤は、シェークスピアの原作「マクベス」を戦国時代の物語に翻案し能の形式で表現するという、野心的な構想に挑戦した。富士山二合目に御殿場の町からも遠望できたという巨大な城のセットを築き、森を動かし、グランプリ俳優・三船敏郎に矢の雨を降らす。当時としては空前の製作費と人員を動員し、妥協なき演出姿勢から生まれた「蜘蛛巣城」は国内外で高い評価を受け、狙い通り日本映画を根底から覆す傑作となった。シェークスピアの本国・英国ロンドン国立劇場の落しにも招待上映され、名優ロード・ローレンス・オリビエをイン
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