19世紀ヨーロッパで大流行したウィンナ・ワルツ。このアルバム収録曲の作曲家、フィリップ・ファールバッハ親子は、ヨハン・シュトラウス1世やヨーゼフ・ランナーから認められたワルツ作曲家でした。父のファールバッハ1世は幼少期から音楽の才能を示し、10歳の時にヨハン・シュトラウス1世の楽団に所属、フルート奏者を務めています。20歳の時に独立し、自身のオーケストラとともに演奏旅行を続け、シュトラウス1世の没後はウィーンの宮廷舞踏会音楽監督を引き継ぎ、更にワルツを広めました。彼の息子ファールバッハ2世は11歳の時に指揮者として演奏会を行い、やがて父のオーケストラを引き継ぎ活躍、ヨハン・シュトラウス2世の良きライバルとして名を馳せます。しかし、楽譜の保存状態が悪かったためか、2人の作品は演奏機会を逸してしまい、現在ではほとんど演奏されることがありません。このアルバムでは、彼らの作品の中で最も知名度が高い、2世のフランス風ポルカ「カーレンベルクの村で」を含む、香り高い14曲のポルカ、ワルツと行進曲を楽しめます。 (C)RS
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