ウクライナ―女神の刺繍ルーマニア―お国柄と模様ブルガリア―赤・黒・白ハンガリー―日常着の刺繍マケドニア&クロアチア―刺繍の役割コーカサス―"生命の樹"チェコ&スロバキア―花嫁からの贈り物トルコ―タオルに縁飾りポーランド―魔よけの刺繍セルビア&モンテネグロ―美しいクロスステッチその他―OTHERSステッチ&パターン―STITCHES&PATTERNS★雄鶏社のあの名著が新図案を追加して復刻されました!19世紀も終わろうとするころに、西に東にヨーロッパの各地をめぐり、刺繍の見本を集めていた女性がいました。その名をテレーズ・ド・ディルモンさん。今はなくなってしまったDMCミュルーズ美術館に、彼女のコレクションが保存されていました。小さな台帳にまとめられ、その端には出所を明かす美術館の名が書き添えられています。もしや、国宝級のお宝が・・ ? あるかもしれない。その思いで、台帳の中からクロスステッチで刺せるフォークロア刺繍を選び出しました。そのひとつひとつの模様をサンプラーに刺しおこし、図案ともに紹介したのがこの本です。ブルガリアのかわいい花の連続模様、ポーランドの素朴なボーダー柄、トルコのボーダー柄には聖樹「生命の樹」が並びます。花柄や幾何学柄、ボーダー柄は多種多様です。クジャク、太陽、ぶどう・・・、信仰や自然に由来する模様もたくさんあります。国ごとに違う模様の多彩さがフォークロアの大きな魅力ですが、もうひとつ見逃せないのが伝承されてきた、そのテクニックです。たとえば、モラビィアの古いシュミーズに用いられていた柄(p12)は、クロスのまわりをスラブステッチで埋めつくすものだそうで、あまり知られていないこうした工夫がまた、かの地の刺繍をさらに面白くしているのかもしれません。★本書は、旧版『クロス
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