本書では、サッカー・イングランド代表チームのスベン=ゴラン・エリクソン監督が示すリーダーシップのスタイルを分析していく。エリクソン監督に着眼した理由は、リーダーとしての思考や行動が伝統的な型にはまっておらず、あらたなアプローチの輝かしい成功例といえるからだ。けっして、興奮しながら怒鳴り声で指示を出すようなタイプではない。独裁者とはまるきり違う。まさしく現代的なリーダーなので、誰にとっても学ぶべきところが多いだろう。北欧の有名企業(ノキア、エリクソン、イケア、アブソルートなど)やそうした企業の経営者(スカンジナビア航空の元CEOヤン・カールソン、ノキアのヨルマ・オリラ会長など)にも考察の範囲を広げて、同様のすぐれたリーダーシップの実例をみていくことにしよう。最初は歓迎されなかった「外国人」監督「のろま」のイングランド代表脱・カリスマリーダーの時代「選手時代の実績」と「監督としての才能」は別物ベッカムを上手く使え!権限委譲型リーダー部下に密着しすぎるのは失敗のもと「ベッカムがどんな髪型にしようと彼の自由だ」「チームの"中"に監督がいる」「シンプルに」運営せよ組織のトップは独りぼっちで歩いてはいけないどの国も、もはや「島国」ではいられない失敗を本当に生かすために反アングロサクソン、非独裁。これこそ現代にふさわしい指導者の姿だ。本書では、サッカー・イングランド代表チームのスベン=ゴラン・エリクソン監督が示す、「スウェーデン流リーダーシップ」の真髄を分析する。
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