『オリエンタリズム』『文化と帝国主義』を補完する論文中心に、映画『ターザン』論、出色の『白鯨』論から論考『敗北とは何か』まで、多岐にわたる16編を収録。ポストコロニアル批評確立の源泉。ジッロ・ポンテコルヴォを求めてマフフーズ以降ジャングルからの声―ジョニー・ワイズミュラーのターザンベリー・ダンサーへの讃歌―タヒア・カリオカ『白鯨』を読むために知の政治学アイデンティティ、権威、自由―支配者と旅行者ナショナリズム、人権、解釈「移動する理論」再考歴史、文学、地理世界に抗する―エリック・ホブズボームバッハの天才、シューマンの奇矯性、ショパンの過酷さ、ローゼンの贈り物=才能抵抗すること、そして立場を取ること沈黙から音へ、そしてふたたたび沈黙へ―音楽・文学・歴史敗北とは何か定義の衝突―サミュエル・ハンチントンアラブを代表する知識人サイードの批評実践の集大成。「オリエンタリズム」「文化と帝国主義」を補完する論文中心に、多岐にわたる16編を収録。故国喪失と批評の関わりを軸に、文学・音楽・歴史を論じる。
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