新たな価値観の創出を目指す、その熱と挑発を、いま再び!アヴァンギャルド、つまり前衛的な芸術運動は、過去の価値観のもとにある保守的とみなされるものや、社会で強大な権力を持つものへの反抗として、または、社会変革の荒波の先導を目論んで、新たな価値観を創出することを志した。なかには、ときに挑戦的・挑発的すぎて、やや滑稽なものを生み出すこともあった。しかしそうであっても、いやそれだからこそ、その時代を映したものとして後世に足跡を残しえたのだと言える。いまは、さまざまな価値観が変容してきているが、一方で情報化、グローバル化によって均質化が進み、前衛的で、突飛な表現が生まれにくくなっているとも言えないか。過去のアヴァンギャルド的な表現をいまいちど見直し、新たな多様な表現を眺望してみる。◎主な内容グスタフ・クリムト/マン・レイ/合田佐和子コロナ後のアートはどこに向かうのか?ー「ヴェネチア・ビエンナーレ2022」レポート●ケロッピー前田目立ったもん勝ちの異種格闘戦ー「関西の80年代」展●樋口ヒロユキ前衛美術集団「九州派」と田部光子ーフェミニズムアートの先駆者●相良つつじカンディンスキーが到達した抽象表現●待兼音二郎最後の前衛の相貌ー未来派とバウハウス●並木誠舞踏はいまも前衛かー土方巽、大野一雄からいまに続くもの●志賀信夫きゅんくんインタビューー人間と機械の関係性を探り、拓く未来……身につけるロボットからミュージカルまで●日原雄一戦艦ポチョムキン、アンダルシアの犬、薔薇の葬列ーアヴァンギャルド映画のエゴ・ドキュメント的見聞録●浦野玲子直接行動のアートーD.A.F.、ライバッハ、プッシーライオット、IC3PEAK、中村?、混沌の首 ほか●石川雷太犬王、クルエラ、プペル…「後衛」の時代へ●梟木寺山修司による伝説の演劇『
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