北の聖地アイルランド。その霧のかなたにかすむ土地を、地図にまかせてそぞろ歩いた紀行文。ヨーロッパの源流ケルト人たちの心やさしい笑みと、ヒースの丘、氷河の造形ドラムリン―。歩くことを何より好む著者の足の向くまま、しばしケルト・アイルランドの旅をどうぞ。水遊びの子供と廃墟の男―グレンダロホ・上の湖にて黄金時代の夢のあと―グレンダロホ・廃址の村にて小雨にけぶるヒースの丘なみ―グレンダロホからラスドラムへかくれ里の壮大な廃址―メリフォント修道院跡円塔・高十字架・教会跡の静寂の交響―モナスターボイスにてケルト・アイルランドのハート―タラの丘先史時代のおぼろなイメージ―ニューグランジの巨石墳墓氷河の長い長い置きみやげ―テュラモア北方のエスカー・ロングヒル雨の水郷・ドラムリンの造形―キャヴァン・オウター湖にてバスは行く、何気なく国境を越えて―ドネゴールへ〔ほか〕
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