時は156…年。舞台は羽前の国、小松郷。病気の老母を連れて、馬一頭と村にやってきた太郎。村の有力者、横暴な松左エ門は、この馬が黄金のくそをすると聞き、太郎から無理矢理買い上げるが、黄金のくそなどするはずもなく、馬は殺された。その後、太郎は巧みな嘘を重ね、松左エ門ら村人から大金をまきあげ…。原稿用紙162枚。奇跡的に発見された未発表戯曲!没後12年にしてファン垂涎の最新作!!第1景第2景第3景第4景第5景今年3月、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で本物と鑑定され大反響を呼んだ、井上ひさしの未発表戯曲。没後12年にして最新作!佐々木喜善が収集した伝承・昔話をまとめた『聴耳草紙』の一編「馬喰八十八」をベースに大胆な創意を盛り込んだ作品だ。舞台は「羽前の国、小松郷」。現在の山形県川西町、井上ひさしの出身地。時は「156 & hellip;年」。病気の老婆を連れて、馬一頭と村にやってきた太郎。村の有力者・横暴な松左エ門は、この馬が黄金のくそをすると聞き、太郎から無理矢理買い上げる。しかし黄金を出さないため馬は殺されてしまう。その後、太郎は巧みなうそを重ねて、松左エ門をはじめとする村人からまきあげ大金を手にしながら、ついに復讐を果たす。太郎の悪漢ぶりが痛快なピカレスク物語。第一稿、昭和34年6月21日。没後12年にして、井上戯曲ファン垂涎の最新作!【著者略歴】井上ひさし(いのうえ・ひさし)1934年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。浅草のストリップ劇場フランス座文芸部員兼進行係を経て、放送作家として「ひょっこりひょうたん島」などを手掛ける。その後、戯曲、小説、随筆の執筆へと活動範囲を拡げる。72年『道元の冒険』で岸田戯曲賞、『手鎖心中』で直木賞受賞、ほか著作、受賞歴多数。84年
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