作詞家、松本隆に五〇年のキャリアのすべてを聞く。はっぴいえんどで実践した「日本語ロック」や松田聖子など多くのアーティストたちに提供した歌詞の背景から浮かび上がってくるのは、日本語という言葉のおもしろさと可能性だ。松本は古事記やシューベルトの「訳」も手がける。そうした唯一無二の「ことばとの関わり」をアーカイブするとともに、歌詞にこめられた時代、思い、人、街、そして風…も未来に伝える。第1章 はじめにことばありき(古事記と世阿弥と松田聖子;万葉集とラブソング;真実は時の娘)第2章 ことばの力(言語化するということ;ぼくが作詞家になるまで;ことばと文化;京平さんのこと;英語で歌詞を書く;人生はリズム)第3章 詞の作り方(毎回白紙に戻すことが大事;少年像とダンディズム;トランスポーテーション)第4章 『冬の旅』への旅(シューベルトとの出会い)第5章 瑠璃色の地球(コロナ禍の中の音楽;ぼくのことばを愛してくれた二人)作詞家、松本隆が50年のキャリアを語り尽くす。はっぴいえんどの「日本語ロック」や松田聖子などに提供した歌詞の背景から日本語という言葉のおもしろさと可能性が浮かび上がる。細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂と組んだはっぴいえんど時代、日本語とロックの関係を築き上げ、その後「職業作詞家」に転身。その頃の作詞家には脚本家とコピーライター出身者が多く、ミュージシャン出身(ドラマー)は珍しい存在だった。音楽への深い理解とリズム感を生かし、まったく新しい歌詞の世界をつくり上げていく中で発見した「ことばの力」とは。アグネス・チャン、太田裕美、松田聖子、ジャニーズのアーティストたち……に歌詞を提供、ヒット曲を量産し続け、古事記やシューベルトの「訳」も手がける。唯一無二の「ことばとの関わり」をアーカイブす
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