緊迫のクロスプレーで宙を舞ったカツラ、トイレ行きたさに「ゲームセット」、激怒する観客の包囲網からの脱出劇、果ては監督・オーナーとの駆け引きまで―。近年頻発する誤審騒動の度ごとにクローズアップされるプロ野球審判の存在。ジャッジは正しくて当たり前、ひとたび間違えれば、選手からはどつかれ、熱狂的ファンには命さえ脅やかされるという因果な商売。威厳と珍事の狭間で、審判が垣間見たプロ野球裏面史とは。第1章 審判失格(決死の大脱出;暴動を招いた「判定変更」 ほか)第2章 プロ野球審判という職業(初適用された「二十秒ルール」;反感を買ったオーバーアクション ほか)第3章 審判残酷物語(球団の圧力でクビ?;「一試合で一週間は寿命が縮む」 ほか)第4章 ジャッジは不変か(江川の恋人、掛布の愛人;皆が嫌がった野茂のジャッジ ほか)第5章 マスクと共にカツラが飛んだ!(トイレか王貞治か;トイレ行きたさに「ゲームセット」 ほか)一方通行でしか解釈されないプロ野球の判定トラブル。それを当の審判の視点で眺めると何が見えてくるのか。本書は、審判とバッテリーの駆け引きの妙や、審判のみ知る球界の珍事を紹介。ユニークなプロ野球裏面史。
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