公共建物の長寿命化を施策する前に!庁舎、公営住宅、ホール、文化施設、美術館、小学校の長寿命化の企画から大規模改修の設計・工事、工事後の建物利活用、投資効果分析まで。第1章 新宿区役所本庁舎(東京都新宿区歌舞伎町)―免震構造改修と大規模構造物の曳家第2章 弘前市庁舎(青森県弘前市大字上白銀町)―市庁舎の保全復元デザイン維持第3章 横浜市営ひかりが丘住宅(神奈川県横浜市旭区)―コンクリート中性化対策・ELV設置第4章 清瀬けやきホール(東京都清瀬市元町)―市民ホールの耐震補強と用途変更第5章 富山市民芸術創造センター(富山県富山市呉羽町)―民間の工場を再利用第6章 入善町下山芸術の森発電所美術館(富山県下新川郡入善町)―近代産業遺産を空間芸術美術館に再利用第7章 ユクサおおすみ海の学校(鹿児島県鹿屋市)―120年の歴史を持つ小学校の廃校を宿泊施設に第8章 民間企業本社オフィスビル(東京都中央区)―居ながら改修を選択した民間本社ビル第9章 マンションの長寿命化への取り組み―長期修繕計画から定期的な大規模修繕工事まで第10章 大規模改修の重要ポイント―部位別の改修工法紹介我が国の公共建物は約50万存在すると言われている。その多くが1960ー1980年に建てられたもので、一般的に建替え周期が60年とすると2020年現在、公共建物の老朽化が一斉に進み、2040年までに多数の建替えが必要となる。一方、国や地方自治体の財政確保が非常に困難である状況から、国は「インフラ長寿命化基本計画」を策定した。「建物の長寿命化」とは60年の建替え周期を80ー100年に延ばすもので、著者による試算ではそれにより毎年約400億円の削減効果を期待できる。そのための具体的な施策とは?本書では長寿命化を実施した先進事例を挙げて、企画から大規模改
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