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近年、工場などの排水基準で規制される範囲は多岐にわたり、その基準の厳しさもあり、現場での対応は難しくなっています。 この本では、この排水処理技術のなかでも特に対応が難しい、めっき排水の処理技術について解説を行います。解説の中では、・初級の技術者、排水処理を知らない技術者でも理解できる。・中級以上の技術者が、自社の排水処理工程を改善するのに役立つ。・めっき業に携わる技術者が、自社の排水処理工程を理解するのに役立つ。・排水処理工程で問題が生じた際に、その解決に役立つ。ように紹介しています。 排水処理技術に関する書籍は数多くありますが、その多くが広範な分野の排水の処理技術を網羅的に解説するもので、特定の業種のケースへの応用は難しくなっています。本書はめっき工場からの排水処理に焦点を絞ることで、現場の技術者が排水処理を理解し、運用するうえで使いやすいものとします。【目次】はじめに第1章 排水処理を始める前に 1.1 めっき排水に関連する法律 1.2 めっき排水の標準的な処理プロセス第2章 めっき排水処理各論 2.1 重金属の不溶化 2.2 重金属の不溶化を阻害する錯形成剤 2.3 沈降分離・浮上分離・凝集分離 2.4 ろ過 2.5 六価クロムの処理 2.6 シアンの処理 2.7 アンモニアの処理 2.8 ふっ素・ほう素の処理 2.9 リサイクル工程に使用される処理 2.10 排水処理に使用される薬剤とその性質第3章 工場全体で排水処理を考える 3.1 排水処理設備の構造を考える 3.2 物質の収支バランス 3.3 製造工程から排水処理を考える 3.4 製造・水洗工程の改善 3.5 排水処理装置の管理第4章 処理不良の事例と対策 4.1 処理不良の事例と対策 4.2 重金属排水処理の問題点の推定 -簡易実験で確かめよう-第5章 さらに詳しく学ぶための理論解説 5.1 反応速度と化学平衡 5.2 中和(酸と塩基) 5.3 酸化・還元 5.4 吸着おわりに参考文献  BOOK☆WALKER