「池上コラム掲載拒否」「吉田調書問題」「慰安婦記事取り消し」政治部出身の経営陣はどこで何を間違えたのか?すべて実名で綴る内部告発ノンフィクション。第1章 新聞記者とは?―1994‐1998第2章 政治部で見た権力の裏側―1999‐2004第3章 調査報道への挑戦―2005‐2007第4章 政権交代と東日本大震災―2008‐2011第5章 躍進する特別報道部―2012‐2013第6章 「吉田調書」で間違えたこと―2014第7章 終わりのはじまり―2015‐「この本は雷雲のごとくエネルギーに満ちている。日本の大組織のほぼ全てで同様の失敗が起きているのだろう」ーー藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員)「社内政治と保身にエネルギーを浪費する幹部たち。失敗と批判を恐れ、委縮していく現場。新聞の政治報道が光を失った理由がここにある」ーー望月衣塑子(東京新聞記者)「これほどの生きたジャーナリズム論に出会ったのは、はじめてだ。ここにはメディアの未来を考える重要な実体験が描かれている」ーー中島岳志(政治学者)「朝日新聞の凋落は日本凋落の縮図でもある。これは誰にとっても他人事ではない」ーー辻野晃一郎(グーグル日本法人元代表)*******************地方支局から本社政治部に異動した日、政治部長が言った言葉は「権力と付き合え」だった。経世会、宏池会と清和会の自民党内覇権争い、政権交代などを通して永田町と政治家の裏側を目の当たりにする。東日本大震災と原発事故で、「新聞報道の限界」をつくづく思い知らされた。2014年、朝日新聞を次々と大トラブルが襲う。「慰安婦報道取り消し」が炎上し、福島原発事故の吉田調書を入手・公開したスクープが大バッシングを浴びる。そして「池上コラム掲載拒否」騒動が勃発。ネッ
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