2005年のリアル・オペラ「サ・イラー希望あれ」以来となるロジャー・ウォーターズ(元ピンク・フロイド)のソニー・クラシカルからのアルバムは、20世紀音楽をより過激に作り替えた作曲家ストラヴィンスキーの異色作品「兵士の物語」!"読まれ、演じられ、踊られる"作品と銘打たれたこの「兵士の物語」は、3人のナレーション(語り手、兵士、悪魔)と7人の器楽奏者によって演奏される舞台作品。1918年、第一次世界大戦直後の疲弊した社会環境の下で生み出された「兵士の物語」。ウォーターズの祖父は第一次世界大戦で戦死しており、また父親は第二次世界大戦で行方不明になっているそうで、そのことがこの作品を録音するきっかけになっているとのこと。原作はフランス語で、本作は英語版をもとにウォーターズ自身が改作、本来3人で演じられるものを声色やアクセントの変化をつけることで、ロジャーひとりで語りとおしたニュー・ヴァージョンである。録音は2014年。その時のメンバーによって翌2015年にブリッジハンプトン室内音楽祭(ニューヨーク州)で実演にもかけられている。 (C)RS
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