アリとキリギリス、泣いた赤鬼、ごんぎつね、さるかに合戦、ウサギとカメなど―童話にかくされたもうひとつのストーリー。家族で読める!自分で考える力、本当のやさしさ、好奇心、想像力が育ちます!子どもの興味がどんどんひろがる!1話10分朝の読書にも!アリとキリギリス―キリギリスは本当になまけ者だったのか?ウサギとカメ―もしもウサギが寝なかったらどうなった?3匹の子ブタ―オオカミだって生きなきゃならない!鳥と獣とコウモリ―なぜぼくたちはコウモリの悲しみを理解すべきなのかさるかに合戦―子ガニの復讐で悲しむのはだれ?こぶとりじいさん―おどりが苦手なおじいさんに伝えたいこと裸の王様―王様でさえ逆らえないおそるべき力雪女―しあわせな時間を終わらせてしまう心のすき王様の耳はロバの耳―王様とみんながしあわせになる方法とは三年寝太郎―寝太郎に足りなかったたったひとつのこと〔ほか〕正義の反対は、なんだろう? 人気放送作家の石原健次さんがストーリーを書き、『大家さんと僕』を描いた矢部太郎さんが挿絵を担当するこのちょっと変わった物語は、そんなテーマの本です。誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、正義」かもしれない。とりわけ現代では、その視点が必要なのではないでしょうか。この本では、童話探偵ブルースと秘書シナモンが、世界の名作童話を「これまでとはちがう視点」で読み解いていきます。たとえばこんなふうに。『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさし
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