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20世紀を代表する長篇小説『失われた時を求めて』は、超俗的な審美主義者が描いたものではない、とするプルースト論。いくつかのモチーフが音楽のように反復され変奏されつつ語られてゆく。主人公は自らの歌を交響楽のように変奏し、詩と批評とユーモアを含む精神の饗宴の世界に読者を招いていく。読後にも読者にさらに新たな展開を促していこうとしたプルーストと交響する作品を、【著】者はリアルに読み解いていく。  紀伊國屋書店ウェブストア