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カルト・ボサノヴァの宝庫60年代のメキシコから、さらなる嗜好の深みへ誘う珍品登場。その名は「グラドゥアドス」。男女それぞれのリード・シンガーに、ピアノ・トリオ、ギター、パーカッションのクインテットで編成。ボサノヴァ~ラテン古典曲のジャズ・アレンジを得意とし、本作でもM6「イパネマの娘」、エドゥ・ロボのM9「REZA」、ジョビン名曲M10「DINDI」をお洒落にカバー。また、シャンソンをインスト・カヴァーしたM7や、ボレロと称し実はマルコス・ヴァーリの名曲だったM6(原題は「E PRECISO APRENDER A SER SO」)なども収録。朗々とした歌い上げ系クルーナー・ヴォイスがリードを執る前半、そして当時のアイドル、アストラッド・ジルベルト的なキュートさを前面に聞かせるフィメール・ヴォーカルの後半と、コントラストも絶妙。そして何よりも、演奏がかなり上手いのは特筆。ギターのバチーダが立つボッサ・サウンドとして均整のとれたジャズ・コンボには、この手のB級風情に認められがちなチープさが微塵も無いのは意外なほど。聴くほどにリラックスできる、ボサ・ノヴァの新スタンダードに名乗りを上げさせたい1枚。  TOWER RECORDS ONLINE