JPY ¥99
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JPY ¥1,047
現代の古楽の隆盛の楚を築いた夭逝の才人マンロウが残した名盤の一つ 1976年、33歳の若さでこの世を去った(自殺と言われている)、20世紀の「ハーメルンの笛吹き男」ことデイヴィッド・マンロウ。彼が古楽復興に果たした役割は非常に大きく、TV番組に出演するなど、まるでかの童話の主人公のように、聴衆を古楽という新たなる音楽の沃野に導いた。そんな彼の残した少なからぬ録音は、後の世代になっても輝きを失わず、事ある毎に復刻されては来たが、すぐに入手困難になってしまうものも中にはあった。この『春は来たりぬ』もそうした録音の1つで、日本では1992年に、海外では“EARLY MUSIC FESTIVAL”というタイトルの2枚組のうちの1枚として1998年に再発されたきり、あまり流通しないまま廃盤となってしまっていたが、今回漸くまた皆様のお手元にお届けすることが出来るようになった。 このディスクに収められているのは、ランディーニの作品を中心にした、イタリアのトレチェント(1300年代→14世紀のこと)音楽(因みにこれを「イタリアのアルス・ノヴァ」と表現することも見受けられるが、金澤正剛氏は「トレチェント音楽はあくまでアルス・アンティカの伝統に根差すもの」と喝破している)。ドニゼッティ、ベッリーニにも連なる美しいメロディを、ボウマン(C-T)、ロジャース(T)といった名歌手たちが愉悦感たっぷりに歌い上げている。この「愉悦感」というのが大きなキモで、現代的な精緻なアンサンブルをいかに繰り広げても、トレチェント音楽の真価は味わえない。天才音楽家・ランディーニの弾くオルガンの音には、小鳥たちが感動して群がって来たというエピソードが伝えられているが、ここでのマンロウの演奏を通じて、我々はその情景を空想することが出来よう。 ランディーニの作品の他にも、只管格好良い「トリスタンの嘆き」「サルタレッロ」(共に作曲者不詳の器楽曲)、ヤーコポ・ダ・ボローニャの代表的マドリガーレ「私が不死鳥だった時」など、好曲、佳曲の花束のごときこのアルバム、古楽ファンは勿論、普段古楽に馴染みのないクラシック・ファンにも、是非お試し頂きたい。(新宿店 城)  TOWER RECORDS ONLINE