著者名:バルバラ・グラツィオージ 著,西村 賀子 監訳,西塔 由貴子 訳 内容説明:儀礼の対象から想像力の象徴へ?。なぜデルポイの神託は当たるのか。なぜローマは自らの神々がありながら、敗者であるギリシアの神々を受け入れたのか。古代ギリシアから20世紀まで、神々の時間・空間の旅と変容の跡を辿る。【「TRC MARC」の商品解説】崇拝対象から、想像力そして創造力の象徴へ 本書は古代ギリシアからルネサンス、そして20世紀まで、興味深いエピソードをまじえつつ、神々の数千年にわたる時間・空間の旅と変容の跡をたどる。 アルカイック期、デルポイの神託が「当たる」理由は、当時のギリシア世界の地形や人々の移動と関係があった。古典期アテナイでは、オリュンポスの神々は人間の自治能力をめぐる討議で主役を演じた。アレクサンドロス大王の征服の旅とともに、神々はときには人間のライバルとなり、また芸術の中で「年を取る」ようにもなる。ローマ人は自らの神々がありながら、ギリシアの神界を丸ごと移植するという、古代世界ではきわめて特異な選択をした。イスラーム支配下で神々は科学と結びつき、また地域の神々と混淆して、盗人の神から学者の守護者へと変貌したヘルメスのように、新しい性格をもつようになる。ルネサンス期には、オリュンポスの神々は人間性への新たな信念を伝える使節となる。そしてロマン派の時代、神々はまた新たな力をふるう―― キリスト教やイスラームのもとでも滅びることのなかった神々は、どこから来てどこへ行くのか。【商品解説】“ギリシア神話の神々”は、どこから来てどこへ行くのか。ホメロス以前の姿からルネサンス、さらにベルリン・オリンピックまでの受容史【本の内容】
書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】