★ 変換効率50%以上を目指す!III-V族化合物半導体を用いた多接合太陽電池,そして,宇宙用太陽電池を詳述!★ 本格的実用化が近づく集光型太陽電池の設計,モジュール,追尾システムなどを余すことなく紹介!★ 量子・ナノ構造,InGaAsN系,GaInN系,シリコンとのモノリシックと新型・新材料を掲載!ドイツの気候変動審議会がまとめた「世界のエネルギービジョン2100」によれば,2100年には,太陽(光)発電が世界のエネルギーの7割を占めると予想されている。そのような世界のエネルギービジョンの実現のためには,太陽電池の高効率化・低コスト化が必要である。III-V族化合物半導体を用いた多接合太陽電池では,40%以上の高効率化が既に達成されており,変換効率50%以上の実現も可能である。多接合太陽電池は,既に,宇宙用太陽電池として実用化されている。また,超高効率太陽電池を用いた集光型太陽電池も米国,スペインなどで設置され,本格的実用化が間近である。超高効率太陽電池は,従来の太陽電池に比べ3?4倍の高性能化が可能なため,大規模発電所,農業応用や自動車応用など様々な応用が期待される。このような背景の中で,多接合太陽電池や集光型太陽電池を含めて,太陽電池や太陽光発電分野に興味を持ち,新たに参画したいと思われている企業,研究所,大学や研究者・技術者も益々増えている状況である。太陽電池や太陽光発電分野へ関心を示す若い研究者・技術者や新たに参画する方々への教育や育成は,当該分野の研究開発の強化や産業の創製の観点で,極めて重要である。今回,多くの方々のご協力で,「高効率太陽電池」に関する専門書を出版できることは,高効率太陽電池のみならず,太陽電池や太陽光発電の広範な導入・普及,ひいては,人類文明の維持発展に不可欠なクリーンエネルギーの確立や産業の創製の点で,大きな意義があるものと思っている。本書が,この分野に関わる方々の専門書,太陽電池や太陽光発電に関心を持たれる方々の手引書,学生や若手研究者・技術者の入門書として役に立てることを期待している。
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