著者名:ルイス・キャロル 作,河合 祥一郎 訳,okama 絵 内容説明:ずんぐり坊やのおかしな双子、いばった卵人間ハンプティ・ダンプティ…。ヘンテコだらけのかがみの国で、アリスが女王になる? 78の絵と新訳で楽しむ、ルイス・キャロルの名作。〔「鏡の国のアリス」(角川文庫 2010年刊)の改題改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】【えーっ!! アリスが女王になるの!?】【楽しい挿絵が78点! かくれんぼクイズ付きのミニポスターも!】【物語についてもっとわかる! アリスのチェス教室も掲載!】【シリーズ累計50万部突破】●ここがポイント(1)okamaの挿絵が78点も掲載! ポスターも!本書にはかわいい挿絵が掲載されています。なんと、78点も!さらに、かくれんぼクイズ付きのミニポスターも!(2)さすが新訳!!前作に引きつづき、今に息づく、美しい日本語でアリスが読めます。むずかしくて読みづらいなんてこといっさいなし! そしてくずれた日本語でもありません。(3)アリスが女王になる!? チェスについてのくわしい解説物語の肝(きも)はなんといっても「アリスが女王になる」こと。前作をお読みの読者のみなさんには、アリスがハートの女王になるのかとかんちがいされるかもしれませんが、“ふしぎの国”はトランプの国でしたが、“かがみの国”はチェスの国。(チェスはコマが鏡あわせにおかれます)つまりこの物語ではアリスはチェスの女王(クイーン)に「なる」のです。物語はチェスの棋譜にそって展開します。「アリスのチェス教室」や訳者あとがきでそれがくわしく解説されており、それがめちゃくちゃわかりやすいです!(4)アリスの面白さはライム(韻(いん))本作では、とくに詩の韻が大切に訳されています。ラストに掲載される美しい詩をもとにご説明しましょう。 [な]つ 七月の 空【青く】、 [つ]れだって船で遊べば、夢【多く】。 [の]んびり川に流れる追【憶】―― [ひ]っそりと身をよせあ《いて》、 [ノ]ンセンスのお話、夢中で聴《いて》。 [あ]きもせぬ三人の子が《相手》――※【 】《 》で韻がふまれています。[ ]はつなげて読むことができます。ちなみにこの詩の訳文がすごいのは、韻だけでなく、行頭の文字をつなげるとある一文がみえてきます。近年ネットではやっている“タテ読み”を、百年以上も前のルイス・キャロルはすでにやっていたんですね。「なつのひノあ」……。このあとどんな言葉が続くでしょう。本文でぜひお読み下さい。キャロルの思いが伝わって、切ないですよ。(4)くわしい解説付き!訳者あとがきでは、ほかにも物語が生まれたいきさつや、くわしい解説・裏話が読めます。・この本が出版されたころ、実在のアリス・リドルが大恋愛していた相手とは?・アリスが大人になるのを見まもる白の老騎士は、だれがモデル?アリスファンならニヤリとしてしまうこと、まちがいなし!【商品解説】
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