ハビアー・ブラス/ジャック・ファーキー/松本剛史 日経BP 日本経済新聞出版
石油、金属、穀物。車を動かす燃料からスマートフォンの筐体金属まで。当局の規制の網をかいくぐってビジネスを展開、政治家を凌駕するパワーを持ち、グローバル金融の巨人でもあるコモディティー・トレーダー。ウクライナ危機で浮上した資源・食料問題でコモディティー商社の存在感、影響力が注目されるが、その実態は意外にも知られていない。世界のコモディティー取引の実態を20年にわたり調べ尽くした2人のジャーナリストが、第2次世界大戦後から現代に至るまで、トレンドを読み抜く秀でた能力で世界政治・経済の構造変化の波に巧みに乗り、莫大な利益を獲得してきた「最後の冒険家たち」の歴史と現在を描き出す。すぐれたスリラーさながら、トレーダーたちの活き活きとした人物描写、数々のスキャンダラスな事件を交え、目を奪われるようなコモディティー・ビジネスの実態を描いた傑作読み物。
楽天Books
同ジャンル検索 :
001006019003