光源氏は、平安時代、紫式部という女性によって書かれた長編物語『源氏物語』の主人公です。「光る君」とよばれるほど美しく才能に恵まれましたが、幼いころに母を亡くし、帝の子でありながら、臣下にくだされました。そして継母である、藤壺の宮に恋をしながらも、葵の上と結婚しますが、うまくいきません。また藤壺の宮によく似た少女・若紫にひかれ、ひきとることにします。その後も六条御息所や朧月夜、明石の君らと出会い、多くの恋を経験します。数かずの恋をしながらも、ひとりひとりを愛し、また愛されることを望んだ光源氏。その生涯をつづった『源氏物語』は千年の時をこえ、多くの人びとに読み継がれています。
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