PICというちっぽけなコンピュータICが日本に紹介されだしたのは、1995年の頃ですから、まだ最近のことです。しかし、開発元の米国マイクロチップテクノロジー社は、1989年にゼネラルインスツルメント社から分離独立してすでにPICを市場に供給していました。世界市場では100億個以上が使われているといわれています。なぜか、日本市場への紹介が遅れましたが、最近あちこちで使われている製品を見かけるようになってきました。本書は、この小さなコンピュータを徹底的に遊びに使おうという主旨で書かれています。それは、このPICが簡単なアーキテクチャで初めての人にも理解しやすいことと、1個のICの中に必要なものがすべて内蔵されていて、何と言っても安価であることから、おもちゃにして遊ぶにはもってこいだからです。
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