本書第一版を刊行してから10年。この間にも呼吸療法の発展は滞ることなく、おびただしい知見の集積のみならずその普及の度には目を見張るものがある。たとえば在宅医療や訪問看護のシステムの拡充において、呼吸療法の重要性はますます広く認識されてきている。また日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会の3学会による呼吸療法認定士の認定制度も、発足してから8年を経て認定希望者の数は年々増加の一途を辿り、認定士数は一万余名を超えるまでになった。本書は上記の現状を踏まえてなお一層の充実を図るため改訂の運びとした。入門書としての本書の目的を踏襲しつつ、さらに経験豊かな多くの先生方に執筆を願って内容を充実させた。
楽天Books