ローレンス・キャプロン/ウィル・ミッチェル/兒玉 公一郎 中央経済社
原著は、経営戦略論の分野で世界的に著名なキャプロンとミッチェルの両氏が、20年以上をかけて共同で積み重ねてきた調査・研究の知見を、実務家向けにまとめたものである。本書の一貫した問題意識は、成長戦略の遂行で必要となるリソースの不足(リソース・ギャップ)をどのように充足するかであり、これは成長を目指す企業にとって避けては通れない切実な問題である。通常、企業の成長とは、資本金額や売上高、利益額、従業員数などで表される規模的側面について語られることが多いが、健全な成長の実現には適切なリソースの裏付けが欠かせない。リソース・ギャップを埋めるのに必要な新規リソース入手の基本的なやり方として、本書では“構築”、“借用”、“購買”の3つのタイプが挙げられており、このうち“借用”については契約と提携の2つに分けられる。本書では、これら4つのオプションをどのように使い分けるかを解説している。
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