自主憲法を持てず、防衛のための戦争も許されないー。戦後七十年余、いまもって「敗戦国」のレッテルを貼られたまま。日本は、ずっと「普通の国家」ではなかった。しかし戦後の日本国民は、その呪縛をみずから解こうともせず、異常を異常とも思わず、ただひたすら「戦勝国」アメリカを文明の鑑としてきた。この異常が永遠に続くはずがない。アメリカが日本の手本になるような国ではないのは明らかだ。戦後に日本と米中の三国間で交わされてきた特殊な関係の破綻が露わとなったいま、日本国民はその現実を自覚し、国家が歩むべき道をみずから選択する必要に迫られている。二大保守論客が戦後日本の矛盾と危機を徹底討論!
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