メアリー・エリス・サロッティ/奥田 博子 慶應義塾大学出版会
1989年11月9日、突如として、ベルリンの壁は崩壊した。なぜ、崩壊したのかー。誰もが予想だにしない事態に立ちすくむなか、この好機を逃すまいと、西ドイツ首相ヘルムート・コールは、東西ドイツの統一に向けて動き始める。だが、その行く手には、崩壊の危機にあるソ連の再建を図るため、「ヨーロッパの共通の家」という壮大な構想を打ち出したゴルバチョフ、米ソに代わる第三極としてのヨーロッパの拡大を企むミッテラン、NATOを拡張し、アメリカのプレゼンスの強化を目論むブッシュが待ち構えていたー。ベルリンの壁崩壊の激動の一日と、崩壊後の歴史のダイナミズムをリアルに描き出す力作。
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