新鋭メゾ、レア・デザンドレのエラート専属デビュー！
次々と新たな才人が現れる近年のフランス古楽界。その中からメゾ・ソプラノの歌姫として飛び立ったレア・デザンドレは、古楽指揮者ウィリアム・クリスティが若い声楽家の才能を伸すためのプロジェクト・アカデミー「ル・ジャルダン・デ・ヴォワ」に20歳の時に選ばれ、2017年にフランスのヴィクトワール、クラシックアワードでボーカル・ディスカバリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。彼女はヴェネツィアでサラ・ミンガルドに師事し、さらにバレエ・ダンサーとしても12年間学んでいます。
2015年以来、『ユグノー教徒』のユルバン役、『セヴィリャの理髪師』のロジーナ役、『皇帝ティートの慈悲』のアンニオ役、『ジュリオ・チェザーレ』のセスト役、『ディドーとエネアス』のディドー役、さらに様々なバロック・オペラにも出演しています。
2018年、彼女はパリのオペラ・コミック座で、ラモーの音楽を使ったひとりの歌手によるフルステージ「Et in Arcadiaego」で絶賛を浴びました。また、マルク・ミンコフスキ指揮によるオッフェンバックの『ラ・ペリコール』でザルツブルク音楽祭にデビュー。その夏にはウィリアム・クリスティ指揮、ヤン・ロワースの演出による『ポッペアの戴冠』に、2019年にはカルダーラのオラトリオ『アーベルの死』で高い評価を得、ザルツブルク音楽祭の100周年にあたる2020年には、クリストフ・ロイ演出、ヨアナ・マルヴィッツ指揮ウィーン・フィルのモーツァルト：『コジ・ファン・トゥッテ』にデスピーナ役で出演し、この公演は「Erato」レーベルからDVDとして発売されています。
当アルバムは、輝かしく世に出てきたリュート奏者トーマス・ダンフォードが信頼する名手たちとともに結成したアンサンブル「ジュピテール」（通奏低音チェンバロはジャン・ロンドー）との共演によって、バロック・オペラからのアリアを中心としたプログラムで、さまざまな角度から歌唱表現によって浮き彫りにしていくアルバムとなっています。
このアルバムでは、女性戦士の神話上の種族であるアマゾーン（アマゾネス）をテーマに書かれたバロック音楽に基づいています。神話上では軍神アレースとニュンペーのハルモニアーを祖とする部族で、当時のギリシア人にとっては北方の未開の地カウカソス、スキュティア、トラーキア北方などの黒海沿岸に住んでいました（黒海はかつてアマゾーン海と呼ばれていたことも）。また、アマゾーンは黒海沿岸の他、アナトリア（小アジア）や北アフリカに住み、実在した母系部族をギリシア人が誇張した姿と考えられています。また馬を飼い慣らし、戦闘を得意とする狩猟民族だったと言われています。
レア・デザンドレは、バロック・オペラ中でのアマゾーン役、特に「男性／女性」の二元性を体現する興味深い人物を扱い、魅力的歌唱法によって作品の奥行きさを探ります。非常に多くのオペラ物語で重要な役割を果たすジェンダーの曖昧さは、劇的で音楽的なインスピレーションの無限の源を提供します。今回のエラート専属デビュー盤として、チェチーリア バルトリ、ヴェロニク ジャンスがレアとのデュエットで共演し、師でもあるウィリアム クリスティがクープランの作品でチェンバロを演奏しています。（輸入元情報）
【収録情報】
1. プロヴェンツァーレ：歌劇『Lo schiavo di sua moglie』〜「Non posso far」
2. カヴァッリ：歌劇『恋するヘラクレス』〜第1幕へのシンフォニア
3. プロヴェンツァーレ：歌劇『Lo schiavo di sua moglie』〜「Lasciatemi morir, stelle crudely」
4. ヴィヴィアーニ：歌劇『Mitilene, regina delle amazzoni』〜「Muove il pie, furia d’Averno」
5. ボッティス：歌劇『Mitilene, regina delle amazzoni』〜「Io piango / Io peno」
6. シュールマン：歌劇『Die getreue Alceste』〜第1幕の嵐のシンフォニア
7. パッラヴィチーノ：歌劇『L’Antiope』〜「Vieni, corri, volami in braccio」
8. パッラヴィチーノ：歌劇『L’Antiope』〜「Sdegni, furori barbari」
9. フィリドール：歌劇『Les Amazones』〜「Combattons, courrons a la gloire」
10. L.クープラン：パッサカーユ ハ長調
11. デトゥーシュ：歌劇『Marthesie, premiere reine des amazones』〜「Faible fierte, gloire impuissante」
12. マレ：異国趣味の組曲〜『アメリカ人』
13. デトゥーシュ：歌劇『Marthesie, premiere reine des amazones』〜「O Mort! O triste Mort」
14. ジャン・ロンドー：即興の後奏曲
15. F.クープラン：クラヴサン曲集 第2巻〜『アマゾーヌ』
16. デトゥーシュ：歌劇『Marthesie, pr
Disc1
1 : Provenzale: Lo schiavo di sua moglie: "Non posso far" (Lucillo)
2 : Cavalli: Ercole amante, Act 1: Sinfonia
3 : Provenzale: Lo schiavo di sua moglie: "Lasciatemi morir, stelle crudeli" (Menalippa)
4 : Viviani: Mitilene, regina delle amazzoni: "Muove il pi, furia d'Averno" (Mitilene)
5 : Giuseppe De Bottis: Mitilene, regina delle amazzoni: "Io piango" - "Io peno" (Mitilene, Armidoro)
6 : Schrmann, G C: Die getreue Alceste: Sinfonia pour la tempte (1719 Hamburg Version)
7 : Carlo Pallavicino: L'Antiope
8 : "Vieni, corri, volami in braccio" (Antiope)
9 : "Sdegni, furori barbari" (Celinda)
10 : Philidor, A: Les Amazones: "Venez, troupe guerrire" - "Puisque tout est tranquille" - "Combattons, courrons la gloire" (Thalestris, Hippolyte)
11 : Couperin, L: Couperin, L: Passacaille in C Major
12 : Destouches, A: Marthsie, premire reine des amazones: "Faible fiert, gloire impuissante" (Thalestris)
13 : Marais, M: Pices de viole, Livre IV, Suitte d'un got tranger: No. 68, L'Amriquaine
14 : Destouches, A: Marthsie, premire reine des amazones: " mort ! triste mort" (Thalestris)
15 : Jean Rondeau: Postlude improvis
16 : Couperin, F: Couperin, F: Second Livre de pices de clavecin, Dixime Ordre: VI. L'Amazne
17 : Destouches, A: Marthsie, premire reine des amazones: "Quel coup me rservait la colre cleste ?" (Marthsie)
18 : Vivaldi: Ercole sul Termodonte, RV 710, Sinfonia: I. Allegro
19 : Giuseppe De Bottis: Mitilene, regina delle amazzoni: "Che farai misero core" (Mitilene)
20 : Schrmann, G C: Die getreue Alceste: "Non ha fortuna il pianto mio" (Hyppolite)
21 : Vivaldi: Ercole sul Termodonte, RV 710, Sinfonia: II. [Andante]
22 : Giuseppe De Bottis: Mitilene, regina delle amazzoni
23 : "Lieti fiori, erbe odorose" (Mitilene)
24 : "Sdegno all'armi, alle vendette" (Mitilene)
25 : Vivaldi: Ercole sul Termodonte, RV 710, Sinfonia: III. Allegro
26 : excerpt,?Vivaldi: Ercole sul Termodonte
27 : Thomas Dunford
28 : "Onde chiare che sussurrate" (Ippolita)
29 : "Scender, voler, grider" (Antiope)
30 : Dunford: Amazones
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