ベームとシュターツカペレ・ドレスデン、1942年の『カルメン』が本家お墨付盤で登場!
「Profil」レーベルのゼンパーオーパー・シリーズの第12弾はベームの『カルメン』全曲。この音源は過去にも「Preiser」レーベルなどからリリースされ話題となったものですが、当「Profil」盤は本家本元シュターツカペレ・ドレスデン監修のオーセンティックなもののため、計り知れぬ価値があると申せましょう。
ザクセン時代、第2次世界大戦中1942年の放送用録音。当時のドイツの技術の粋を極めた録音の良さも驚愕。当時の慣習でドイツ語歌唱により、エリーザベト・ヘンゲンのカルメン、トルステン・ラルフのドン・ホセ、ヨーゼフ・ヘルマンのエスカミーリョ、エルフリーデ・ヴァイトリヒのミカエラという、まるでワーグナーの楽劇と見紛う豪華オールスター・キャストです。
若きベームのパワーは物凄く、重量感とよどみない流れに満ちた素晴らしい音楽作りで最後まで釘付けになります。それが違和感どころか、ビゼーの音楽がウェーバーやリヒャルト・シュトラウスと通じる世界であることを気づかせてくれます。
このアルバムならではの特典が秘蔵カルメン録音集ディスク。古くは1905年のエーファ・フォン・デア・オステンのシリンダー録音やレートベルクとタウバーのラッパ吹込みから戦後1945年の磁気テープ録音までたっぷり1時間。オペラ・ファンや専門家必携のお宝と申せましょう。
それに加えて、同シリーズの魅力のひとつの豪華解説書もぬかりなく収められています。今回はなんとベーム演奏と秘蔵録音集ディスクが別刷りとなっていて、独・英2か国語で前者が84ページ、後者が46ページ。貴重写真満載の愛蔵資料です。お買い逃がしなく!(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1-3
● ビゼー:歌劇『カルメン』全曲(ドイツ語歌唱)
カルメン:エリーザベト・ヘンゲン(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ:トルステン・ラルフ(テノール)
エスカミーリョ:ヨーゼフ・ヘルマン(バリトン)
ミカエラ:エルフリーデ・ヴァイトリヒ(ソプラノ)
レメンダード:ハインリヒ・テッスマー(テノール)
ダンカイロ:カール・ヴェッセリー(テノール)
ズニガ:クルト・ベーメ(バス)
モラレス:ヤン・リッテル(バリトン)
フラスキータ:エルフリーデ・トレッチェル(ソプラノ)
メルセデス:ヘレナ・ロット(アルト)、他
ドレスデン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ドレスデン
カール・ベーム(指揮)
録音時期:1942年12月4,5日
録音場所:ドレスデン
録音方式:モノラル(放送用録音)
ボーナスCD:秘蔵カルメン録音集
『シリンダー録音』
● 第1幕〜ハバネラ
エーファ・フォン・デア・オステン(ソプラノ)
スタジオ・オーケストラ
録音:1905年 ドレスデン、パラストホテル・ウェーバー
● 第1幕〜セギディーリャ
エーファ・フォン・デア・オステン(ソプラノ)
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー指揮、スタジオ・オーケストラ
録音:1909年 ドレスデン、パラストホテル・ウェーバー
『初期ラッパ吹込み』
● 第1幕〜ミカエラとドン・ホセの二重唱『母の便りは』(ドイツ語歌唱)
エーファ・フォン・デア・オステン(ソプラノ)
リヒャルト・タウバー(テノール)
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー指揮、スタジオ・オーケストラ
録音:1921年4月8日 ベルリン
● 第2幕〜闘牛士の歌
ローベルト・ブルク(バリトン)
スタジオ・オーケストラ
録音:1920年 ベルリン
● 第2幕〜花の歌(ドイツ語歌唱)
リヒャルト・タウバー(テノール)
カール・ベスル指揮、スタジオ・オーケストラ
録音:1923年3月9日 ベルリン
● 第3幕への前奏曲
フリッツ・ブッシュ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1923年6月8,9日 ドレスデン
● 第3幕〜ミカエラのアリア『何を恐れることがございましょう』(ドイツ語歌唱)
エリーザベト・レートベルク(ソプラノ)
フリーダー・ヴァイスマン指揮、ベルリン国立歌劇場のメンバー
録音:1921年5月21日 ベルリン
『電気録音』
● 第3幕フィナーレ
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