JPY ¥1,870
酒井 順子 新潮社
衰えぬ人気の陰に「女」あり。新たな切り口で読み解く「令和の松本清張」。雑誌の個性に合わせて作品を書き分けた松本清張が、アウェイの女性誌で書いた小説群に着目。そこに登場する女性主人公たちを、お嬢さん探偵、黒と白の「オールドミス」、母の不貞、不倫の機会均等といったキーワードを軸に考察し、昭和に生きた女たちの変遷を映し出すと同時に、読者の欲望に応え続けた作家の内面に迫る。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月26日頃   ISBNコード : 9784103985112
同ジャンル検索 : 001008022001

JPY ¥2,090
與那覇 潤 文藝春秋
戦後80年間の日本人の魂の遍歴を、江藤淳・加藤典洋とともにたどる試み。小林秀雄賞の歴史家が放つ、初めての「文芸批評」。 *上野千鶴子さん推薦 「戦後批評の正嫡を嗣ぐ者が登場した。文藝評論が政治思想になる日本の最良の伝統が引き継がれた思いである。」 *東畑開人さん評(読売新聞2025年6月22日付) 「戦後史についての本であるけれども、それ以上の本だ」「文学とは時代の苦悩を物語る営みに他ならない。そこに時代を生きた心が浮かび上がる」 国破れて小説あり ーー敗けてから80年、 再生する日本が「青春期」に悶えた記憶を 老いたいま、どう受けとるのか。 文芸評論の巨人ふたりに倣いつつ 太宰治から村上龍、春樹まで、 戦後文学の最も高い尾根から見晴らす 私たちの ”魂” の現代史。 ベース・キャンプにて  歴史が消えてからのまえがき   戦後史の峰に登る   人間宣言ーー太宰治『斜陽』    社会党政権ーー椎名麟三『永遠なる序章』    六全協ーー柴田翔『されど われらが日々--』    ふたつの安保ーー庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』    沖縄返還ーー村上龍『限りなく透明に近いブルー』   ヒュッテでの一夜 「満洲国」のあとで 大佛次郎から村上春樹へ   現在への坂を下る   江藤淳小伝    轟轟たる雷鳴に死す 「喪の作業」が消えた平成    書評 平山周吉『江藤淳は甦える』    「歴史」の秩序が終ったとき 三島事件後の歴史家たち    書評 風元正『江藤淳はいかに「戦後」と闘ったのか』    瓦礫の掃き寄せ WGIP史観のあとさき    書評 赤坂真理『箱の中の天皇』    批評家の最後の闘争 ふたたびの『妻と私』    ねじれとの和解の先へ 『敗戦後論』後の加藤典洋    歴史がこれ以上続くのではないとしたら 加藤典洋の「震災後論」    最後の文芸評論家 加藤典洋さんを悼む   帰りの汽車のなかで 終わらない対話のあとがき 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月15日頃   ISBNコード : 9784163919829
同ジャンル検索 : 001008022001

JPY ¥1,430
太田 治子/太田 静子 筑摩書房
「書きだしてしばらくは、とても苦しかった。最後まで書き終えることができた時、私の心は明るかった。二人の中の「聖なるもの」を、信じようと思った。」(太田治子) 娘の治子が二人に対して、愛情を込めつつ冷静な筆致で書いた『明るい方へ』。 母・太田静子が疎開中のできごとを中心に書き、父・太宰治が名作のもとにした『斜陽日記』。 「このまま私が死んでいったら、治子はどうして大きくなるのだろう。一人になった治子を、空の上から太宰は見守って下さるのだろうか。」(太田静子) 太宰治が「一ばんいいひととして、ひっそり命がけで生きていて下さい。コヒシイ」と書き送った相手、『斜陽』のモデルとなった太田静子。時間を置いたからこそ見えてきた、二人のあいだの真実とは。 太宰と静子の娘・治子が愛情を込めて書き起こした傑作ノンフィクション『明るい方へ』。貴重な文学的資料であり、太宰が『斜陽』のもととした静子の回想録『斜陽日記』と合本する。 母の糸巻 太田治子  明るい方へーー父・太宰治と母・太田静子 太田治子  下曾我/斜陽/めばえ 斜陽日記 太田静子 ちくま文庫版によせる あとがき 太田治子 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月12日頃   ISBNコード : 9784480440303
同ジャンル検索 : 001019007 001008022001

JPY ¥1,650
朝日新聞出版
30周年記念特大号!30人の作家による30の小説。【新連載】恩田陸/篠田節子/長嶋有/松尾スズキ/垣谷美雨/【創作】北沢陶/【好評連載】井上荒野/久坂部羊/伊東潤/木下昌輝/綾崎隼/あさのあつこ/神林長平/伊藤比呂美/渡部泰明/高橋源一郎/穂村弘 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月17日   ISBNコード : 9784022725714
同ジャンル検索 : 001008022001 001004015 001004008009

JPY ¥1,760
宮崎 智之/山本 莉会 アプレミディ
こんな読み方があったのか! 文豪と作品の、意外な姿が見えてくる。 犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う ニャンともワンダフルな文学世界、ここに誕生。 犬好き文芸評論家・エッセイスト宮崎智之(『平熱のまま、この世界に熱狂したい』)と、猫好き日本文学マニアの文筆家・山本莉会による、文豪×犬・猫トークが炸裂! 犬も猫も日本文学ももっと大好きになる、最高に面白い往復書簡です。 装丁イラスト:花松あゆみ デザイン:小川恵子(瀬戸内デザイン) ■文豪ラインナップ 夏目漱石/内田百間/志賀直哉/谷崎潤一郎/川端康成/森茉莉/幸田文/室生犀星/坂口安吾/三島由紀夫/遠藤周作/二葉亭四迷 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月28日頃   ISBNコード : 9784910525051
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JPY ¥1,980
三宅 香帆/谷頭和希 笠間書院
「古典」と聞いただけで眠くなる……そんなあなたにおすすめです! 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題!書評家の三宅香帆さんと、『ブックオフから考える』『ニセコ化するニッポン』など、都市やチェーンストア論で注目を集める谷頭和希さんが、平安文学から江戸文芸まで、教科書に載っている古典をひたすら読みなおして、ふたりでしゃべってみた! 実は生粋の「古典オタク」として知られる三宅香帆さんと、実は高校で古文を教えていたことがある谷頭和希さん。お二人による中高生向け古典教養バラエティー番組「放課後の古典ラジオ」を書籍化!ラジオでお話ししていない作品を大幅に追加! 三宅さんと谷頭さん独自の目線で、学校ではなかなか教わらない「日本の古典のおもしろいところ」を紹介していきます。 本書では古典についてこんなおしゃべりをしています。 『東海道中膝栗毛』 今読むと、本当に「ひどい」作品なんですよね。(谷頭) 『根南志具佐』 実在の人物が登場するのに、内容はかなりヘンテコ!!(三宅) 『竹取物語』 「大喜利」みたいに、お題に対して「次はこういう話はどうだろう」という提案の連続で書き足されていったんじゃないか……(三宅) 『源氏物語』 登場人物全員やばい。おしとやかなアウトレイジですよ。(谷頭) 『蜻蛉日記』 現代で、雰囲気が近いかなと思うのは、女性向け雑誌の投稿欄やWEBの掲示板「発言小町」。(三宅) 『更級日記』 読んでいたら「自分かな?」ってマジで思うんですよね。(三宅) 『方丈記』 正直、「友達作りに何があったんだ、君は」と思いますよ!(三宅) 『徒然草』 兼好のXを人生全体分読まされているような気持ちになりますよねえ。(谷頭) 『枕草子』 これ読んだら、清少納言の前に出るとき、緊張するでしょうね(笑)。(谷頭) お二人のおしゃべりを読んでいたら、「自分なりに日本の古典のおもしろいところを見つけたい」と思うようになるはず。本書を読んで、ぜひ探してみてください。 <本書でお話ししている古典作品> 『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』『大鏡』『今昔物語集』『平家物語』『古事記』『土佐日記』 『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』『徒然草』『方丈記』『枕草子』『万葉集』 『古今和歌集』『新古今和歌集』。 話題の「蔦屋重三郎」と江戸文芸『根南志見佐』『東海道中膝栗毛』『奥の細道』も取り上げています。 【目 次】 はじめに 第1章 江戸文芸のはなし 江戸文化のプロデューサー 蔦屋重三郎 よくわからない話だけど、政治批判も兼ねていた? 根南志見佐 コンプライアンス… 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年03月22日頃   ISBNコード : 9784305710369
同ジャンル検索 : 001008022001

JPY ¥1,980
河合 俊雄 新潮社
ユング派分析家の第一人者が独自視点で「村上文学」に迫る! 「夢」の中へ、「物語」の内側へーー『1Q84』を中心に『スプートニクの恋人』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』などの作品群を、ユング心理学の視点から深く精緻に考察し、村上文学に隠された世界を浮き彫りにする。『村上春樹の「物語」--夢テキストとして読み解く』に新たに4編の作品論を増補した決定版。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月26日頃   ISBNコード : 9784106039300
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JPY ¥2,860
山田詠美 左右社
楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月   ISBNコード : 9784865284683
同ジャンル検索 : 001008022001 001004008008

JPY ¥2,860
川本 三郎 新潮社
昭和と対峙し続けた荷風は奇人と見られながら戦後を生き抜く。荷風の精神を支えた大量の蔵書と共に、偏奇館は空襲で焼け落ちた。戦後、老文士は戦災のトラウマに悩まされ、奇人として有名になる。しかし尚も権威を嫌い、新憲法を嗤い、ストリップを楽しんで、市井の男女の情愛を描き続けた。著者自ら「これを書きあげたらいつ死んでもいい」と筆を振るった荷風論にして昭和論の金字塔! 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月21日頃   ISBNコード : 9784106039287
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JPY ¥3,520
佐々木 孝浩 文学通信
書誌学は、文学作品を読み解くため何の役に立つのか。書誌学とは何か。 古典を理解するには、それを保存する書物をも知る必要がある。 書物との対話の方法を鮮やかに示し、第39回角川源義賞【文学研究部門】を受賞した、名著の新訂版。 巻物や冊子といった書物の形態や装訂にはヒエラルキーがあり、作品内容の「格」と深く結びついている。漢字・片仮名・平仮名の使い分けと書物の製作にも相関性があり、それを見抜いた上で作品を読み解いていかなければならない。 既存の文学研究では明らかにできなかった「読み」を示す、古くて新しい書誌学の具体的活用法! 新訂版刊行にあたっては、初版を訂正したほか、書誌学用語・人名・作品名を中心にルビを多く振り、初学者にも配慮した作りになっています。 【本書にまとめた論文は、「書誌学研究は文学研究において何の役に立つのか」という、世に珍しい書誌学の研究所に所属し、古典籍に囲まれながら書誌学の講義を二十年続けてきた自分にとっての、大きな命題に対する答えとして書いてきたものである。……書誌学は文学研究の基礎を固める学問である、これを疎かにした研究を行うと永遠に真実に辿り着けないのである。既存の文学研究に何が足りなかったのか、そのことを考えることが、書誌学を役立たせる方法をはっきりと教えてくれたのである。】……「あとがき」より 【内容を深く検討するためには、まずその本文の器たる書物の書誌的な情報を抽出し、それを活かしてその本文の性格や価値を確定した上で、研究に用いるように心掛けることが大切であることを明らかにできたものと確信する。これを行うことによって、誤りが少ないより本格的で深い研究が可能となるのである。……基礎的にして即物的でもあるこの研究方法の有効性は、考察を重ねても揺らぐことはないはずである。】……「おわりにーー本書で明らかにしたことーー」より 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月11日頃   ISBNコード : 9784867660881
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JPY ¥1,760
吉田 大助/ダ・ヴィンチ編集部/西 加奈子/辻村 深月/佐藤 究/米澤 穂信 KADOKAWA
カルチャー誌『ダ・ヴィンチ』で創刊直後から連載されていた、小説家の人生と作品歴を辿るロングインタビュー「解体全書」。 二〇二三年の創刊三十年に際し一年間限定で復活した令和版では、最新刊(取材当時)に関するインタビューを軸にしつつ、これまでハマってきたカルチャー全般について語る「好きの履歴書」などのミニコーナーを設け、十五名の小説家の実像をより多面的に記録した。 これらのインタビューをまとめ、今をときめく作家がどのように今にいたったのか、彼らの人生と共に振り返る一冊。 登場作家:西加奈子/辻村深月/佐藤究/米澤穂信/凪良ゆう/伊坂幸太郎/加藤シゲアキ/小川哲/金原ひとみ/森見登美彦/綿矢りさ/朝井リョウ/中村文則/万城目学/村田沙耶香 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年03月26日   ISBNコード : 9784046842824
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JPY ¥2,860
川本 三郎 新潮社
昭和に遊び、昭和に抗った「過激な個人主義者」荷風の生涯! 関東大震災から急激に復興したモダン都市東京、カフェーの女給や私娼などの新しい女たち、テロとクーデターに奔走する軍人……。激変する時代に何を見て、この「最後の文人」は反時代的傑作『濹東綺譚』を書き始めたのか? 『断腸亭日乗』など永井荷風の全作品を徹底的に読み込み、昭和をまるごと描き出した文芸評論の到達点! 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月21日頃   ISBNコード : 9784106039270
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JPY ¥2,860
池澤 夏樹/尾崎 真理子 岩波書店
昭和20年7月7日、池澤夏樹は生を受けた。「敗戦後の年月がそのまま人生の時間」である作家の80年の歩みから「戦後」がありありと立ち上がる。父・福永武彦との数奇な運命、デビュー以前の長い猶予とギリシャ、アジア太平洋の島々への旅、そして未来のために私たちがやるべきことは──。いま初めて人生と創作のすべてを明かす。  プロローグ 一九四五年に生まれて 第一章 戦争の終わり、はじまりの帯広  1 若い詩人の夫婦  2 父、福永武彦  3 幼年期の幸福 第二章 ことばの修業時代  1 成長する東京  2 入社試験のない人生  3 南洋、そしてギリシャへ 第三章 長く書くにはゆっくり始めた方がいい  1 帰還者の憂鬱  2 「スティル・ライフ」とその時代 第四章 ぜんぶ小説の話  1 行動する女性たち  2 未来を想う人々  3 歴史と物語 第五章 終章というわけではなく  1 太平洋に属する自分  2 幸福になる権利  エピローグ 戦後八十年を迎えて  系 図  自筆年譜  著作一覧  ぼくのあとがき 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年07月07日頃   ISBNコード : 9784000617055
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JPY ¥1,540
中村 明 講談社
世界の見方が変わる文章術! 「ねっとりとした春」「唇は美しい蛭(ひる)の輪のように滑らか」「現実から立ち登る朦朧(もうろう)たる可能性の煙」……作家たちが発見し、創作した選りすぐりの比喩表現を、「感覚」「自然」「文化・社会」「顔」「体」「心」の項目別に整理。イメージ豊かな日本語を味読しつつ、ワンランク上の文章を書くための必携事典。 ーーすぐれた比喩は、新しいものの見方の開拓である! 【目次】 比喩に関する二、三の覚書ーー序に代えて 第一章 感覚の表現ーー視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚 第二章 自然の表現 第三章 文化・社会の表現 第四章 顔の表現 第五章 体の表現 第六章 心の表現 あとがき 学術文庫版へのあとがき 出典作家索引 主要イメージ索引 【本書の主な内容】 ■感覚 [光と影]夜そのものに蒔絵をしたような綾 [痛痒]自分の頭が三角になる ■自然 [風景]富士山はどてら姿の大親分 [草木]夢のしたたりのように咲き迸(ほとばし)る花 ■文化・社会 [言語]言葉は瞬間の虹 [社会]賑やかな街区は飴の中の砂糖のよう ■顔 [目]プルーンの種のような我が子の眼 [頬]片頬に刃のような冷笑 ■体 [尻]西瓜が破れたような創口(きずぐち) [肌]膚(はだえ)は春の曙の雪 ■心 [恋情]一筋の暗渠のような愛 [厭悪]未練が線香の煙のように糸を曳く (*本書の原本は『比喩表現の世界ーー日本語のイメージを読む』〈筑摩選書、2013年〉です。) 比喩に関する二、三の覚書ーー序に代えて 第一章 感覚の表現ーー視覚/聴覚/嗅覚/味覚/触覚 第二章 自然の表現 第三章 文化・社会の表現 第四章 顔の表現 第五章 体の表現 第六章 心の表現 あとがき 学術文庫版へのあとがき 出典作家索引 主要イメージ索引 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年04月10日頃   ISBNコード : 9784065394083
同ジャンル検索 : 001019007 001002001001 001008022001 001004004003

JPY ¥1,980
『このミステリーがすごい!』編集部 宝島社
デビュー30周年を記念した京極夏彦のファンブック。 『このミス』やキャラクター文化を通じて振り返る百鬼夜行シリーズの徹底解説、ホラーの新鋭・梨も魅了する「談」シリーズなどの京極作品の紹介に加え、綾辻行人×京極夏彦、水木しげる×京極夏彦といった超貴重な対談資料も再録! ファン必携の一冊です! 楽天Books
発売日/出版年度 : 2024年09月27日頃   ISBNコード : 9784299058454
同ジャンル検索 : 001008022001 001004001

(PR) 文品
JPY ¥2,640
後藤正治 中央公論新社
私は長く、藤沢作品の一読者であったが、別段、作品がそのときどきの人生的テーマに解を与えてくれたことはない。 教訓的作品として読んだこともない。 覚えてきたのは、静謐な物語と文体が体内の深い部分に触れてくる感触である。 空洞をふさいでくれるごときものを覚える折もあった。 癒されていたのかもしれない。(本文より) 歳月が持つ哀しみ、自分なりの小さな矜持、人生への情熱、権力の抗しがたい美味と虚しさ、喪失感ーー時代(歴史)小説を舞台に、静謐な文体で人の世の「普遍」を描き続けた作家、藤沢周平。 ノンフィクションの名手が、その人と作品の魅力に迫る。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年03月24日頃   ISBNコード : 9784120059049
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JPY ¥3,630
鹿島 茂 文藝春秋
ベストセラー作家にして、100年つづく企業(カンパニー)を創ったベンチャー起業家、菊池寛。 彼を支え、そして彼に支えられた仲間(カンパニー)たちとの友情、そして別離……。 高名な文人を祖先にもつ家系ながら、維新で没落した士族の家に生まれた菊池寛。 家計が厳しく、何度も人生の遠回りを余儀なくされた彼が、念願の旧制第一高等学校に入学したとき、すでに23歳になっていた。 その一高の寮で、芥川龍之介、久米正雄、成瀬正一など、文学を愛する仲間たちと出会う。 ところが、寮でマントが盗まれた事件に巻き込まれた菊池寛は、一高を自主退学。 ひとり孤独な日々を送る菊池寛に、小説を世に問う場を与えたのは、一高で出会った仲間たちだった。 「恩讐の彼方に」「真珠夫人」などを発表して、一躍、文壇の最前線に躍り出た菊池寛は、大正11(1922)年、「私は頼まれて物を云ふことに飽いた」と宣言。若い仲間たちと新しいメディアの創設に乗り出す。 「厚くて高い雑誌よりも薄くて安い雑誌が売れる」と見抜くマーケティングのセンス。 編集後記を双方向メディアとして使い、読者とのコミットメント(関わり)を強化。 読者に予約購読を呼びかけ、一種のクラウドファンディングとして資金を調達。 大きく広告をうって、部数増→定価引き下げ→さらなる部数増、という好循環を狙いつつ、広告効果の検証も怠らない。 各地で文芸講演会を開催して、読者とのコミットメントを強化しつつ、作家には講演料という新たな収入源をつくるウィン・ウィン戦略。 菊池寛は、現在のビジネス戦略にも通じる施策を、次々と展開していった。 渋沢栄一、小林一三など、近代日本の傑出したイノベーターを描いてきた著者が、新たな視点で描き出す、「100年前のネットメディア」を生み出した菊池寛と。それを取り巻く仲間たち。 装丁:石崎健太郎 初出:文藝春秋2022年1月号〜2024年4月号 単行本化に際し大幅に加筆しています。 1 オルタナティヴな雑誌 2 月給八円の呪い 3 百舌の博士 4 英語天才伝説 5 恋する18歳 6 マント事件 7 空白の四日間 8 京都の孤独な夜 9 「無名作家」の見た曙光 10 砂を嚙む日々 11 旭日昇天の新進作家 12 『真珠夫人』創作秘話 13 拡大版「菊池寛アンド・カンパニー」 14 創刊 15 ブルジョワ経営者 16 菊池寛帝国が崩壊? 17 総合雑誌へ大転換 18 芥川の死 19 株式会社化 20 社内粛清 21 菊池寛の女性関係 22 芥川・直木賞宣言 23 満州事変と言論弾圧 24 創刊十五周年 25 昭和十二年の「空気」 26 怖ろしい時代の予感 27 「文藝春秋」休刊 28 菊池寛なき文藝春秋 29 菊池寛、逝く 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月11日頃   ISBNコード : 9784163919881
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JPY ¥2,090
小林 信義 幻冬舎
小林多喜二の血縁である著者が、貴重な書類や写真、手紙を緻密に読み解き多喜二の実像に迫った一冊。 小林家という大きな流れの中から 今、ふたたび鮮やかに立ち上がる小林多喜二の姿ーー これは単なる研究の書ではありません。 多喜二自身も気づかなかった多喜二の深層を解き明かすエキサイティングな謎解きの書です。 ーー市立小樽文学館長 亀井志乃 ・多喜二の誕生日は定説と異なっていた ・過去の研究書には書かれていない「弟」の存在 ・多喜二の香典控に帝国陸軍軍人の名前が! ・400年前のあの武将と深い関係があった? ほか 第1章 情報源 第2章 知られざる2人 第3章 誕生日の謎 第4章 周辺人物 第5章 安部校長と小林家 第6章 没落の理由 第7章 小林三星堂の場所 第8章 時期の特定 第9章 多喜二の家 第10章 2度目の破産 第11章 苦悩 第12章 豊多摩刑務所 第13章 温泉 第14章 地下生活 第15章 最期 第16章 チマと太郎・多喜二・慶三 第17章 多喜二と太郎と昭和天皇 第18章 支那事変(いわゆる日中戦争) 第19章 北方領土 第20章 シベリア抑留 第21章 姉帯兼信と市郎 第22章 九戸政実の乱 第23章 資料 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年03月25日頃   ISBNコード : 9784344692411
同ジャンル検索 : 001008022001

JPY ¥1,485
野月よひら スターツ出版
古典って、面白い。古典って、すごくエモい。千年以上も前の人なのに、私たちと同じような気持ちで泣いたり、笑ったり、誰かを推したり、愛しく思ったりしている。 心の中の叫び出したい気持ち、伝えたい想いを歌にして託して。人を楽しませたい、面白いと言ってもらいたい。自分の考えを伝えたい。その心を文字にぶつけて、物語や随筆が生まれて。ずっと昔から、変わらない心がある。 古今和歌集、方丈記、紫式部日記、おくの細道、枕草子…名作古典を現代の青春恋愛に置き換えた超短編集!待望の第二弾! 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年04月25日頃   ISBNコード : 9784813794486
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JPY ¥2,750
坪内 祐三 講談社
尾崎一雄や川崎長太郎の私小説、江藤淳の鋭い文芸評論、大江健三郎の力作長篇、加能作次郎など現代ではあまり顧みられなくなった作家を熱心に取り上げるリトルマガジン、フランスのヌーヴォー・ロマン……坪内祐三は「文学」を愛するが、その目利きは確かで厳しい。 定点観測的に、そして広い視野をもって「文学」の言葉をフィールドワークし、自らの存在をかけてギリギリまで向き合い、咀嚼し、論ずるうち、自身のリアルタイムの状況までもが否応なしに滲み出すような比類なき表現、すなわち「文学」となって結実するーー一九九九年半ばから二〇〇〇年末までに至る「暴走」の記録。 中上健次の不在から、話は高橋源一郎・室井佑月の部屋へ あいまいな日本の「私小説」 庭師と「文学」、本屋のおやじと「文学」、文学者と「文学」 「フランス文学」と「文学」との関係について 「年表」が「文学」になる時 十一月十日の死亡記事に載っていた二人の文学者 この半世紀の文芸誌新年号の短篇小説を、十年ごとに「おせち料理」のようにつまむ 柄にもなく、少し使命感などを覚えていたその時に…… 二〇〇〇年における新聞小説のリアリティとは 「ゼロ発信」と「めぐり逢い」の間の二十五年 母国語でない、素敵に素晴らしい日本語に出会うまで 批評としての書評とポトラッチ的書評 「書評」は誰のため(「ため」に傍点)にするのか 大学の文学部と「文学」の関係について 「言葉」の「正しさ」と「正確さ」の違いについて インターネット書評誌の私物化を「ぶっ叩く」 沢木耕太郎の純文学書下ろし小説『血の味』を読んでみた 消費される言葉と批評される言葉 その夜の出来事 「あとがき」にかえて 解説 年譜 著書目録 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月12日頃   ISBNコード : 9784065394809
同ジャンル検索 : 001019007 001008022001 001004004003

JPY ¥2,200
荒井 裕樹 講談社
川端康成にその才能を認められながら、 ハンセン病によって23歳でこの世を去った作家・北條民雄。 文学史に輝く傑作『いのちの初夜』を遺した若き小説家は、 なぜ病を抱えてなお書き続けたのか。 気鋭の文筆家がたどり着いた文芸評論の新境地! *********************** ぐっと近づいて北條民雄を見つめると、 「その気持ちわかるなあ!」が心から溢れてきた。 私たちはみんな弱い。 弱いままで強く生きた人の叫びがここにある。                 市川沙央 *********************** 【目次】 はじめに 第一章 差別の歴史を振り返る   第二章 差別の感覚を掘り起こす 第三章 北條民雄の生涯   第四章 隔離の中の北條民雄   第五章 差別される自分に戸惑う 「いのちの初夜」を読む(その一)   第六章 光の中の毒を読む 「いのちの初夜」を読む(その二)   第七章 無限ループを走り続ける 〈社会的人間〉とは   第八章 「作家」という生存戦略 北條民雄の日記を読む(その一) 第九章 言葉と心の落差 北條民雄の日記を読む(その二)   第一〇章 麗しく迷惑な友情 北條民雄の日記を読む(その三) 終章 終わりに 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月19日頃   ISBNコード : 9784065395714
同ジャンル検索 : 001008022001

JPY ¥2,640
松本徹 平凡社
永遠の美と理想に向かって 己を駆動させ続けた、その「文学的」生涯とは何だったのか。 恐るべき作家の軌跡を追う──。 生誕100年を記念し、新版にて刊行決定。 平野啓一郎による巻頭エッセイや、巻頭グラビアを追補した、 三島文学と生涯への格好の入門書!! 【目次】 《巻頭エッセイ》 明察と酩酊との奇妙なアマルガム──百歳の三島由紀夫を想像する年  平野啓一郎 魂と肉体の交渉  横尾忠則 《巻頭グラビア》 MISHIMA──高貴な被写体 《三島由紀夫の時代》 ◎1925年1月14日ー1940年頃 先行する言葉 “詩を書く少年”の時代 童話への耽溺/公威をめぐる女性たち/紙上映画「世界の驚異」 ◎1941-45年頃 “三島由紀夫”の出発 戦時下、「花ざかりの森」の時代 ペンネームの由来/習作期の未発表小説「廃墟の朝」/芝居日記 ◎1946-51年頃 “内心の怪物”との苦闘 戦後、「仮面の告白」の時代 会計日記/脆さうな造花 川端康成との出会いと「盗賊」 ◎1952-57年頃 才華撩乱の文学 「金閣寺」の時代 三島文学における筋肉 ◎1958-64年頃 空白の時代に挑む 「鏡子の家」の時代 ぼくはオブジェになりたい ◎1965-1970年11月24日 雅と行動と 「豊饒の海」の時代 学生運動と三島由紀夫/「豊饒の海」結末 世界を存在させる夏の庭 書簡にみる三島由紀夫の最期/三島由紀夫 最後の言葉 ◎1970年11月25日 真昼の最期/事件の反響 《エッセイ》 三島さんと映画「憂国」  藤井浩明 最後の二日間  徳岡孝夫 今、蘇る危うい予告  石原慎太郎 3M(ミシマ/モリタ/モリムラ)を見据えて  森村泰昌 《論考》 書くことが生きることと密接につながっていた  松本 徹 映画人を刺激し続ける主題  山内由紀人 言葉ひとつでドラマを構築することに魅せられて  松本 徹 血の通った原体験から生まれる批評精神  井上隆史 多様な人を相手に座談の妙  山中剛史 死の煌めき  田中美代子 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年01月28日   ISBNコード : 9784582923209
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JPY ¥2,530
執行 草舟 実業之日本社
三島研究の第一人者たちが絶賛! 三島由紀夫が若き著者に託した「最後の言葉」とは? 「本書は二つの至純の魂の対話記録であり、 またここから展開される文学論である」 (作家/筑波大学名誉教授) 「幾多の三島由紀夫論を私も読んできたが、 このように感動と戦慄をもって 読んだ本は初めてである」 (文芸批評家ーー富岡幸一郎) *********** 著者の執行氏は高校時代、 すでに作家としての地位を確立していた 三島由紀夫氏と出会い、 それから世代を超えて 文学論を交わす仲となった。 そして、著者が大学1年の時、 三島由紀夫氏の自決の日を迎える。 本書はそれまでの4年にわたる 二人だけで交わした文学論であり 人生論の実録だ。 二人だけの「私信」であるがゆえ、 長く秘されてきたが、 混迷する現代の日本に 三島氏の目指した境地を伝えるべく 生誕百年のこの機に出版に踏み切った。 最晩年の三島が思い描いていたこと、 そして、若き日の執行青年に 最後に託した言葉とは何だったのか。 三島由紀夫が読み継がれ、 語り継がれる限り、 日本民族は死なないーー。 そんな思いを強くする一緒である。 【内容紹介】 序 章 忘れ得ぬ日々 第一章 不条理への渇望──救済の形而上学 第二章 スサノヲの現成──神話の地上的展開 第三章 ギリシャ的晴朗── 自由への渇望 第四章 アポロンの巫女──月の沙漠 第五章 憧れに死す──生と死の狭間で 第六章 恋闕の詩情──王陽明逍遥 第七章 反文学への道──虚無の創造 第八章 人類の終末──文学における終末論 終 章 その最後の言葉 特別寄稿 夏日烈烈(竹本忠雄) 解題 救済の終末論へ(富岡幸一郎) 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年01月16日頃   ISBNコード : 9784408651217
同ジャンル検索 : 001008022001 001008017001

JPY ¥3,300
野浪 行彦 田畑書店
旧統一教会の信者たる両親のもと〈神の子〉として生まれた著者が、フランスの地で中上健次の文学に触れ、その特異な〈物語論〉に自らの出自を重ねて織り成す論考900枚──文学と社会問題を斬り結ぶ新鋭のデビュー作! 問題の所在をめぐって 1・1   中上健次のいう物語とは何か 1・2   中上の議論を追う上で重要なこと 1・3   中上の物語論の位置付け 1・3・1 折口信夫のいう物語とは何か 藤井貞和の議論 折口信夫のモノ概念 物語の内部構造 意味作用としての物語 折口=中上の物語概念 1・3・2 蓮實重彦のいう物語とは何か 1・3・3 アーサー・フランクのいう物語とは何か 社会物語学の理論的な枠組み 物語が「私」を形作るメカニズム 物語というトリックスターとの付きあい方 中上健次を読む 2・1   「中上健次」ができるまで(1946-1976) 2・1・1 三つの苗字と作家名 2・1・2 音の人、中上健次 2・2   前期物語論(1977-1982) 2・2・1 物語論の時代背景 路地の匿名性と固有性 新宮市における同和行政 中上にとっての部落差別 2・2・2 差別=物語を読みなおす 震える穴のアナロジー 太陽肛門を出入りするモノ オイディプスの目にあいた穴 物語をうつす物語 2・2・3 近代=物語を読みなおす 柄谷行人や蓮實重彦との関わり 文学と部落問題 物語のブタを礼賛 日本人であることへの違和 2・2・4 小括 2・3   後期物語論(1983-1989) 2・3・1 路地=物語を読みなおす うつほのうつろい うつほのヴァイブレイション 2・3・2 日本=物語を読みなおす 物語の生理としてのダブルバインド 南の島のアイヤの宿命 三島由紀夫の穴から聞こえる声 炎上する日の丸に応える 2・4   余白のなかのリベラリズム(1990-1992) 2・4・1 国際的であることへの問い ──熊野とパリをベンヤミンとともに 2・4・2 人間として生きているということへの問い 2・4・3 総括 時代を巻き戻す──少し長めのエピローグ 中上健次と三島由紀夫 私の兄のこと 私の父のこと 私自身のこと 痛み分けの術 参考文献 謝 辞 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年06月20日頃   ISBNコード : 9784803804690
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JPY ¥2,420
山中正樹 第三文明社
言語では表現し得ない世界を、言語によって表現する。 芥川龍之介、川端康成、村上春樹、川上弘美らが描く〈非リアリズム小説〉をもとに〈読むこと〉の本質を考える。 「言語や感覚では捉えられないものが世界には存在すると考え、それを表現しようとした作家や作品、〔中略〕例えば、日本を代表する文豪である、森鴎外や夏目漱石にもそうした要素は見られ、特に、芥川龍之介・川端康成・三島由紀夫などがこれにあたる。また現代の作家では、村上春樹・村田喜代子・川上弘美なども、この系譜に連なる作家であると言えよう。  これらの作家は、〔中略〕目の前にある現象や事物の背後に、感覚では捉えられない世界があることを認識の基盤としている。私たちの感覚では捉えられない世界、言語では表現できない世界の存在を、疑わないのだ」(本書「序章」から) はじめに 序 章 日本の近代文学における〈二つの流れ〉について 第一部 深層心理の闇/〈暗黙知〉と世界認識ーー近代日本文学研究上の課題  第1章 近代日本文学研究上の課題  第2章 〈暗黙知〉と〈世界認識〉 --M・ポランニー『暗黙知の次元』と世界認識  第3章 読むことのモラリティ(倫理)  第4章 識閾下の世界 --村上春樹の「地下二階」をめぐって 第二部 近代日本における〈非リアリズム小説〉を読む  第1章 人間存在が抱える心の闇 --芥川龍之介「羅生門」の〈夜の底〉  第2章 〈生〉と〈死〉を超えて/川端康成の死生観  第3章 宿命と人生 --横光利一「蠅」にみる究極の不条理  第4章 「熊の神様」を信じることの意味をめぐって --川上弘美「神様」私論  第5章 川上弘美「神様 2011」が描き出すもの  第6章 死者の鎮魂/死者との共食 --三浦哲郎「盆土産」を読む  第7章 岩崎京子「かさこじぞう」の〈深層批評〉 終 章 第三項と〈世界像の転換〉をめぐる「ひとつ」の考察     --いまこそ文学教育による子どもたちの心の修復を あとがき 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年05月15日頃   ISBNコード : 9784476034318
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JPY ¥1,540
杉山 桃子 コスミック出版
直木賞作家・佐藤愛子を祖母に持ち ミュージシャン、漫画家として活動する 杉山桃子のデビュー・エッセイ! 愛子センセイの奮闘に日本中が大笑い! 大ヒットを記録した映画『九十歳。何がめでたい』 映画では描けなかった佐藤家の知られざる日常を 文章・マンガ・イラストで赤裸々に綴った一冊! 「あたし、おばあちゃんとは合わないわー」 大正に生まれ、明治の価値観で生きる、稀代の作家も 孫にとっては、単なるワガママばあさん!? 世間の常識を遥かに凌駕する愛子ルールに 平成生まれの孫が物申す! 佐藤紅緑、サトウハチロー、佐藤愛子…… 佐藤家の熱い血は、この愛孫に引き継がれた! 【目次】 第一章 祖母との思い出 第二章 佐藤家の人々とその周辺 第三章 アバウト・ミー 第四章 最近の祖母 第五章 娘と孫の対談 【著者について】 杉山桃子(すぎやま ももこ) 1991年、東京生まれ。立教大学卒。 作家・佐藤愛子を祖母に持つ。 幼少期より祖母のコスプレ年賀状に付き合わされ、 その経緯が2016年、書籍『孫と私の小さな歴史』 (文藝春秋)として出版される (文庫版のタイトルは『孫と私のケッタイな年賀状』)。 現在は「青乎(あを)」名義で 音楽、映像などの創作活動を行っている。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2024年10月28日頃   ISBNコード : 9784774792941
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JPY ¥1,760
かまど/みくのしん 大和書房
【100万人が読んだスゴい読書!!!!】 名作3作+『変な家』大ヒット・雨穴「本棚」特別寄稿! SNSで話題沸騰の「オモコロ」大人気シリーズを書籍化! 「読書の常識が変わる……。これは全く新しい本の読み方です」--雨穴氏 「ついに日本一おもしろく『走れメロス』を読む人間が現れた」--ダ・ヴィンチ・恐山氏 「生まれて一度も読書をしたことがない男が本を読んだら、一体どうなるんだろう」 そんな素朴な疑問がきっかけで生まれた「本を読んだことがない32歳が初めて『走れメロス』を読む日」というオモコロ記事。 1人の男が人生で初めて本を読む。ただそれだけの記事が爆発的に拡散され、100万人の目に留まる大ヒット記事に……! この本でしか味わえない、不思議な読書体験をぜひお楽しみください! はじめに 1冊目 太宰治「走れメロス」 2冊目 有島武郎「一房の葡萄」 3冊目 芥川龍之介「杜子春」 4冊目 雨穴「本棚」 あとがき みくのしんより あとがき かまどより 楽天Books
発売日/出版年度 : 2024年08月03日頃   ISBNコード : 9784479394358
同ジャンル検索 : 001008022005 001008022003 001008022001 001004003001

JPY ¥6,600
馬場 禮子/大岡 信/吉本 隆明/澁澤 龍彦/吉行 淳之介/野坂 昭如 創元社
本書は、ロールシャッハ法研究の第一人者である馬場禮子が、大岡信、吉本隆明、澁澤龍彦、吉行淳之介、金子光晴、野坂昭如、谷川俊太郎といった、当代の日本を代表する詩人・作家たち7名に対しておこなったロールシャッハ・テストの結果と解釈、さらにはその後の対話の全記録をまとめたものである。  1979年に『心の断面図』として刊行された内容に、新たに金子光晴、野坂昭如両氏の検査結果と解釈を追加し、さらには全被検者の詳細な検査の数値表と、馬場による継起分析も追加して、より専門性と資料的価値の高い貴重な内容になっている。  曖昧なイメージをどう捉えて、どのような言葉で表現してゆくかは百人百様である。本書を読めばすぐにお分かりになるだろうが、テスト図版を前にした詩人・作家たちの態度や反応の処理の仕方はじつにユニークで、その豊かで独創性に富んだ反応内容には驚かされることだろう。自分の感じたことや、内的に触発されたものを的確に言葉で表現するのはそれほど簡単なことではない。こうした創作者の反応は、患者さんや「正常者」と言われる普通の人たちとは、やはり大きくかけ離れていると言える。では、どこがどう違うのだろうか。  「被検者に詩人を選んだのは、短い言葉で表現するという表現形式が、ロールシャッハ法と共通すると考えたからだ」と馬場は述べている。ロールシャッハ・テストは、詩人たちが表現の衝動を覚えて言葉を紡ぎだし詩の形にしていく過程と本質的によく似たところがある。それゆえ、馬場が本書で示している解釈は、単なるパーソナリティの診断というだけでなく、詩人・作家たちの創造過程にまで深く踏み込んだものになっている。  検査後の対話は検査結果を補う目的でおこなわれたものだが、馬場と創作者たちのやり取りがじつに生き生きとしており、それぞれの人となりが見事なまでに表れていて、専門家のみならず一般の文学愛好者にも十分楽しんでもらえることだろう。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年01月20日頃   ISBNコード : 9784422117256
同ジャンル検索 : 001008022004 001008022001 001008003006

JPY ¥34,518
司馬遼太郎 朝日新聞出版
楽天Books
発売日/出版年度 : 2026年03月18日頃   ISBNコード : 9784022681188
同ジャンル検索 : 001019007 001008022001 001004008003 001004004003 001004003001 001025002

JPY ¥2,200
沖繩タイムス社
沖縄のいまを知る 伝説の雑誌 32年ぶり刊行  戦後80年の沖縄のいまを集め『新沖縄文学』96号を発行します。  『新沖縄文学』は1966年に発行され、アメリカ施政権下から日本に「復帰」後にかけて沖縄の論壇をリードした雑誌です。1993年に95号で休刊となり、伝説となりました。  67年の第4号では沖縄初の芥川賞となった大城立裕作「カクテル・パーティー」を発表。その後も又吉栄喜、目取真俊と、のちの同賞受賞者が『新沖縄文学』から生まれました。  「復帰」をはさんだ激動の時代に、「反復帰論」や沖縄独自の憲法草案を構想するなど、当時の思想界に与えた影響もはかり知れません。  沖縄タイムス社の先輩方が残した財産を受け継ぎ、同誌から生まれた「新沖縄文学賞」の50回記念事業として、96号を発行することになりました。  総勢50人が執筆、発言、表現しています。  企画・編集にかかわったのは『新沖縄文学』ファンの社員有志。今の沖縄の最先端の表現を集めました。読者との間に反応が起こり、沖縄を動かす雑誌になってほしいと願っています。 ・特集1「沖縄文学の現在地」 ・特集2「戦後80年への視座」 ・第50回「新沖縄文学賞」の受賞作「ユナ」(名和純作)と、佳作「大城家の守護神」(喜友名沙華作)を掲載。 ・「月の走いや、馬ぬ走い」で第67回群像新人文学賞、第46回野間文芸新人賞をダブル受賞した豊永浩平さんがエッセーを寄稿。 ・沖縄を代表する小説家、崎山多美と目取真俊の書き下ろし短編。 ・「このマンガがすごい!2024オンナ編」第1位を受賞した大白小蟹さんが書き下ろし漫画を発表。 ・表紙は美術家の山城知佳子さん(2022年「芸術選奨文部科学大臣新人賞」受賞者)。 ・兼島拓也さん(第30回読売演劇大賞優秀作品賞受賞者)が2024年11月に発表した戯曲「花売の縁オン(ザ)ライン」を掲載。 ・写真は、石川文洋、タイラジュン、豊里友行、北上奈生子、上原沙也加、大城翼の各氏。 ・エッセー ・時評(政治・経済・軍事・社会・奄美・宮古・八重山・論壇・文芸など) ・短歌・俳句・詩 『新沖縄文学』  1966年のアメリカ施政権下で沖縄タイムス社が創刊した文芸誌。67年の第4号に掲載された大城立裕「カクテル・パーティー」が第57回芥川賞を受賞。70年、日本復帰に向かう沖縄で「反復帰論」を構想し注目される。74年の第26号から「文化と思想の総合誌」にリニューアル。沖縄の文化、歴史、思想全般にわたって特集を組み、激動の沖縄社会に大きな影響を与えた。1993年に95号で休刊。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2025年02月19日頃   ISBNコード : 9784871273183
同ジャンル検索 : 001008022001