風化しない三島の魂と「生きざま」、「三島事件」が突きつけた戦後日本の精神史。第1章 三島の自決とは何だったのか(男のロマンを貫いた「二人の革命家」―経団連襲撃事件の端緒となった日本赤軍のクアラルンプール事件;「楯の会」はいまだ風化せず―四〇年前の民族派学生運動の盛衰と今も生き続ける精神 ほか)第2章 三島は何を考えていたか(「愛国心」を忌避した三島と野村―国旗、国歌を押しつけからは「愛国心」は生まれない;「女帝」を認めた三島の真意―宮家の臣籍降下と側室廃止を憂慮して今日の事態を予言 ほか)第3章 三島に魅せられた人々(柔道家・猪熊功の「完璧な死」―三島のように死にたかった金メダリストの"光と影";"第二の三島"を叫んだ左翼の黒幕―三島事件に触発された京大助手・滝田修と「朝霞事件」 ほか)第4章 野村秋介の素顔(死を通して行ったアイデンティティ探求―三島のように死んだ野村と彼を追った新井将敬の武士道精神;民族派運動の「負い目の連鎖」―経団連事件から住友不動産会長宅占拠事件、そして… ほか)第5章 知られざる深層(今もなお封印される三島映画―「幻」の抗議運動で上映されない『MISHIMA』;幻の血判状にみる三島事件の真相―『論争ジャーナル』と「楯の会」の葛藤、皇国史観と「憂国」の情の相克 ほか)11月25日、戦後日本が震撼した日。民族派の巨魁・鈴木邦男が、三島由紀夫から野村秋介へ受け継がれた魂の碑を熱く語る。風化しない三島の魂と「生きざま」。「三島事件」が突きつけた戦後日本の精神史。
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