デジタルスクリーンが現代の生活を支配し続けるなか、本の存在が危うい状況にさらされていると警鐘が鳴り響き、"印刷は死んだ"という声さえも聞こえてくる。でも、そんなことはない。無機質に映るスクリーン上の情報と違って、手にした人の五感をゆさぶり、感情を呼び起こすことができる物質性を有する本は、美しいオブジェとして、いつまでも人間社会の中に特別な居場所を持ち続けるのだ。ページをめくる楽しみを増幅するため、創作の道を切り拓き続けている出版界のトップクリエイターと著名人たちは、書籍の未来をどう視ているのか。彼らの言葉と作品を通し、今のブックデザインのトレンドと技術を網羅する本書は、時代を超えて、本を愛する人々、本を制作する人々のビジュアル・インスピレーションとなるだろう。はじめに20年間の20冊の本JEREMY JANSENWANG ZHI‐HONGQU MINMIN&JIANG QIAN´EDITIONS DU LIVRE出版印刷ブックフェア本屋印刷・製本の工夫に満ちた、120を超える世界の"魅せる"ブックデザイン実例を掲載。本と印刷の第一線で活躍する出版社、印刷会社、書店が語る本の可能性と未来のインタビューも満載。
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