ヨーロッパからアフリカへ。天才詩人ランボーの謎の足跡を追って、アフリカにおけるランボー研究の第一人者が残された商用書簡や家族への書簡等をつうじてランボーの後半生を、詩の断絶ではなく延長線にあるとする独自の見地からその行動を読み解こうとしたミステリアス・リーディングの集大成。Maison Bardey,at Aden‐Campハラルという迷宮ダンス、ダンス、ダンス、ダンス!「イマージュのない」写真は可能か?オガディンに半身を放って"リアルな悪夢"待つこと、遅れることタジュラーの武器商人カイロの雑踏でランボーVSメネリック〔ほか〕"ジャンル/フランス文学・ランボー論・一般弊社PR誌「未来」で好評連載された『書簡で読むアフリカのランボー』の単行本化。天才少年詩人として一世を風靡したあと二十歳すぎからアフリカの砂漠地方で一介の商人として短い一生を終えたランボーの類いまれなる評伝。「詩人をやめた」あとの後半生を、母や妹、友人、商売人などに宛てたいわゆる「アフリカ書簡」を縦横に読み解きながら、詩人の知られざる行動の実際を探り、ミステリアスな側面を描き出す。アフリカに去ってしまったあとのランボーを一貫して追究してきた鈴村氏ならではの詩人ランボーの全体像が初めて実像を与えられた。目次1 Maison Bardey, at Aden-Camp2 ハラルという迷宮3 ダンス、ダンス、ダンス、ダンス!4 「イマージュのない」写真は可能か?5 オガディンに半身を放って6 〈リアルな悪夢〉7 待つこと、遅れること8 タジュラーの武器商人9 カイロの雑踏で10 ランボーVSメネリック11 エントットの〈笑うランボー〉12 Voyage eclair とその周辺13 次々に襲ってくるサイクロンとともに14 ハラルの coloured plates15 アビシニアの
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