JPY ¥7,920
本書は、博士論文を大きく改訂して成ったものである。中古文学研究の王道は何といっても平安中期である。本書が扱った時代は、一般にいう院政期から新古今時代である。第1章 堀河天皇の誕生と即位第2章 応徳・寛治の時代―堀河天皇の殿移り(一)第3章 新造内裏の時代―堀河天皇の殿移り(二)第4章 堀河院再建の時代―堀河天皇の殿移り(三)第5章 堀河天皇の崩御―天寿と王位第6章 堀河院艶書合は、どこで行われたか第7章 堀河院艶書合の「場」としての高陽院第8章 堀河百首と諸家の家集第9章 顕綱一門と新古今時代―鳥羽帝准母令子内親王と有佐堀河朝は新古今時代のスタートでもあり、日本文学という学問が本格的に始められた転換期でもある。本書は建築史を出発点に、国史を交え国文学、文学作品・文学者を用いた新視点から堀川天皇の動静を考察する。   Honya Club.com


JPY ¥11,000
藤原頼通執政初期の権力構造藤原頼通「高陽院」(第一期)の池庭頼通の家集蒐集事業職能の時代の中の藤原頼通の文化世界平等院鳳凰堂の阿闍世王説話―頼通時代の阿弥陀信仰の基層源師房について―藤原頼通文化世界の一員として藤原頼宗について『大鏡』にみる大臣大饗『栄花物語』続編に描かれた頼通・師実時代から―後宮政策、皇女の後見『栄花物語』と頼通文化世界―続編を中心として『栄花物語』の和歌行事『栄花物語』と女房ネットワーク―妍子・禎子内親王サロンの営みと弁乳母姉妹を中心に孝標女の文学と規範としての紫式部―頼通時代の物語作者『狭衣物語』にみる頼通の時代創作物としての物語―『狭衣物語』の同時代性をめぐって天喜三年「六条斎院〓(ばい)子内親王家」物語歌合・私見『夜の寝覚』の引歌表現「思ふものの心地」をめぐって―『源氏物語』葵巻の六条御息所との関わりから物語の事実性・事実の物語性―道雅・定頼恋愛綺譚平安後期に半世紀にわたって政治文化の中枢にあった藤原頼通と、その文化世界を考える論集。頼通研究の「今」を見据え、頼通文化世界の「これから」に光をあて、近接領域との連携を深めつつ研究の最先端を提示する。   Honya Club.com


JPY ¥1,923
聖徳太子、大伴旅人、源義経、上杉鷹山、松平容保等、馬と人をめぐるエピソードを中心に描く心あたたまる物語。鬣なびき蹄ははずむ(望月の駒―紀貫之;天翔る黒駒―聖徳太子;沼田に足をとられた白馬―大伴吹負;駅馬の鈴―大伴旅人;遠い日の赤駒の背よ―山上憶良;歌仙落馬す―清原元輔;鎌倉炎上―源頼朝;蹄の跡―源義経;甲斐の山野に弓馬の作法あり―小笠原長清;極楽寺坂切通坂下馬病屋―良観房忍性;天王寺住吉に馬煙あがる―山名時氏;鹿毛栗毛ハ火姓ノ馬―一条兼良)野に山に嘶く(足助の馬は塩を背に―鈴木正三;馬の角―阿部重次;菰鞍の馬―八百屋お七;箱根山越え馬人足―大高源吾;牛馬1万4千餓死す―青木昆陽;甦った米沢駒―上杉鷹山;ドチャ馬が往く―松川屋宅治;室戸岬磯道ごろごろ石―伊能忠敬;浪花の馬―大塩平八郎;京都御所建春門前馬揃―松平容保;青爪の南部駒―三遊亭円朝)競馬洛中洛外(騎馬狩猟に死す―源信;右近馬場に悍馬はしる―藤原道隆;高陽院殿のどよめき―藤原行成;高野に駆ける―藤原顕輔;輸物異聞―平宗盛;都の風―源実朝;足軽乱入―甘露寺親長;加茂川河畔に競う―織田信雄;雨中の足揃―松岡行義;横浜根岸競馬に持馬勝つ―西郷従道)   Honya Club.com


JPY ¥2,200
扇面法華経―大阪四天王寺(扇面古写経と高陽院;四天王寺界隈 石浜恒夫;国宝扇面法華経冊子の魅力;天王寺さんと甘美な吐息)空海・風信帖―京都東寺(空海、人と書と;手紙が語るロマン;近代文人の墨跡;空海への旅)釈迦三尊―奈良法隆寺(原点、ここにあり;法隆寺をめぐる;日本の美意識を撮る;釈迦三尊のふるさと;飛鳥人の祈り)   Honya Club.com


JPY ¥8,800
佛祖贊(出山釋迦;文殊;觀音;地藏;維摩 ほか)贊(朝陽;對月;十王;神農;東坡 ほか)江月宗玩(こうげつ・そうがん 1574-1643 江戸時代前期の臨済宗の僧侶。津田宗及の子として生まれ大徳寺一五六世として大徳寺の復興に尽くした。茶道では台子伝を宗及から受け、小堀遠州などに伝えた。後水尾天皇・豊臣秀吉・近衛信尋・織田信雄・徳川家光・高松宮好仁親王・一条昭良など、多くの公家・武家の帰依を受ける)の語録『欠伸稿』(大徳寺塔頭 龍光院蔵自筆本)の画賛を翻刻。   Honya Club.com


JPY ¥576
本誌『京都発掘三十年 京都の遺跡』は、当研究所がこれまでに調査しました市内の遺跡や遺物について、有史以前から近世末にいたるまで時代別に遺跡や遺物を十四編に構成し、それぞれの遺産としての価値や意義ならびに特徴を挿入の写真や図とともにわかりやすく解説しています。中臣遺跡古墳から寺院へ長岡京平安京「斎宮」邸宅と高陽院みやこのうつわみやこの瓦白河・鳥羽・法金剛院中世都市 京都金閣・銀閣山科本願寺秀吉の京都大改造茶陶と工芸公家町と町家平安京図平安宮図創立30周年を迎える(財)京都市埋蔵文化財研究所が、これまでに調査した市内の遺跡や遺物を、有史以前から近世末に至るまで時代別に構成。それぞれの遺産としての価値や意義、特徴を写真や図と共に解説する。   Honya Club.com


JPY ¥8,800
棟を並べ甍を競った貴族たちの邸宅はいかなる盛衰をたどったか。王朝の日記・物語や絵巻に描かれ、政治の舞台と文学のサロンになった邸第を、文献の博捜と発掘体験によって詳述し、歴史と文学に新たな視点を提供する。1 摂関期の邸第(藤原道長の土御門殿;藤原頼通の高陽院;藤原頼通の高倉殿;源頼光の邸宅)2 院政期の邸第(村上源氏の邸第;後白河上皇の院御所、法住寺殿;建春門院の最勝光院―法住寺殿内の御堂;今熊野・新日吉社の創建と展開―法住寺殿内の社)3 平安京とその周辺(平安中・後期の平安京の沿革;平安京左京八条三坊周辺の様相;賀茂祭の桟敷;平安時代の鴨川)王朝の日記・物語や絵巻に描かれ、政治の舞台と文学サロンになった邸第を、文献の博捜と発掘体験により詳述、歴史と文学に新視点を提供。   Honya Club.com


JPY ¥5,060
文明十一年閏九月四日和漢聯句「蝶は夢」(下平声一先韻)文明十三年七月二日和漢聯句「かぜかよふ」(上平声十四寒韻)文明十三年七月二十一日和漢聯句「名にたてど」(下平声一先韻)文明十四年六月六日和漢聯句「声かろし」(上平声二冬韻)文明十六年九月七日和漢聯句「まだきより」(上平声十灰韻)文明十七年四月七日和漢聯句「あをによし」(上平声十灰韻)文明十七年九月七日和漢聯句「花よいかに」(上平声十一真韻(初折)、下平声九青韻(二・三折)、下平声一先韻(名残折))文明十七年十一月九日和漢聯句「雪の松」(下平声八庚韻)文明十九年五月二十六日和漢聯句「雲は花」(下平声七陽韻)文明年間月日未詳和漢聯句「花や千世」(下平声二蕭韻)〔ほか〕ー天台宗の門跡寺院、曼殊院に所蔵される和漢聯句作品のすべてを翻字、時代順に編成ー天台宗の門跡寺院、曼殊院に所蔵される和漢聯句作品のすべてを翻字、時代順に編成。文明11年(1479)以来、百年以上に亘る文化的営為の学習と保存を一望する。『室町前期和漢聯句作品集成』、『室町後期和漢聯句作品集成』、『慶長・元和和漢聯句作品集成』を継ぐ本書の収録作品は、これら三書の諸作と同時代でありながら、同一の作は少数にとどまる。本書刊行により、この時代の和漢聯句作品のほぼ全てが通覧可能となった。皇子を門跡にむかえた格式高い曼殊院に、皇室を中心とする百年以上の文化的営為の和漢聯句作品が蓄積され、学習され、保存されたさまを一望できることはほかに例を見ない。また作品の多くに書き込まれた訓点、表現の典拠・故事、字音や和訓などは、和漢聯句を理解するための道標となるばかりでなく、国語史資料としても価値が高い。   Honya Club.com


JPY ¥30,971
第1章 寝殿造の形成過程(周の六寝および唐の長安・洛陽両宮城と我が国の宮殿との関係)第2章 平安初期における貴族の邸宅(神泉苑の研究;冷然院の考察;朱雀院の考察;『宇津保物語』にみえる寝殿造;自余の離宮および邸宅;平安初期における邸宅建築の総括)第3章 平安盛期における貴族の邸宅(藤原道長の土御門殿;一条・後一条両天皇の一条院内裏;藤原道長の枇杷殿;右大臣藤原実資の邸宅・小野宮;『源氏物語』に現れる源氏の邸宅;宇治関白藤原頼通の邸宅・高陽院の考察;平等院鳳凰堂の源流;関白藤原教通の二条院と藤原道長の二条第;平安盛期における東三条殿)第4章 平安末期における貴族の邸宅(平安末期における東三条殿の研究;堀河殿の考察;平安末期における高陽院;鳥羽殿の考察―白河・鳥羽両法皇の仙洞御所;大炊殿と六条殿)第5章 平安時代における貴族の邸宅(閑院第の研究;花山院第(東一条第)の考察;後白河上皇の御所「法住寺南殿」の考察;平清盛の邸宅;平家時代を中心とする藤原氏の邸宅)第6章 鎌倉時代における貴族の邸宅(後鳥羽上皇の院宮;歌人藤原定家の邸宅;鎌倉幕府の将軍家御所を中心とする規模の考察;寝殿造形式の変遷と武家造および書院造との関係)第7章 里内裏と釣殿・泉殿の研究(建暦・建長御造営閑院内裏の研究;釣殿の研究;泉殿の研究)第8章 書院造の源流―床ノ間・附書院・棚・上段等の源流   Honya Club.com


JPY ¥11,000
藤原彰子の文学活動・文化活動をあらためて考えなおそうという機運が高まっている。彰子やその周辺の人々がいかにこの文化圏を創造し、関わりをみせてきたのか。これまで貴重な提言を公にしてきた18名の錚々たる研究者が、この芳醇かつ難解な課題に多角的に挑む。『御堂関白集』の中宮彰子『御堂関白記』における藤原彰子女房たちを書きとどめる『紫式部日記』―「女房名」の政治性を超えて敦成親王誕生時の「御物怪」記事―『紫式部日記』と『栄花物語』、各々の意図『紫式部日記』の中宮彰子―女房集団との関係『紫式部日記』の白の室礼描写―産養時の白綾屏風をめぐって『紫式部日記』に描かれた彰子後宮―清少納言批判の水脈を辿って忌まわしき"嵯峨"のトポス―『源氏物語』の作者紫式部にみる、ひそやかな反逆六条御息所の弔問歌―さし置くという行為の意味するもの"美化"される藤原彰子像―『栄花物語』いはかげ巻における『源氏物語』賢木巻受容から『栄花物語』と『紫式部日記』のあいだ―学習院本がひらく、「初花」巻の新たな読み『栄花物語』正編、後宮運営に関わる者の系譜上における道長『栄花物語』法成寺グループの文体形成―彰子文化圏における仮名散文の問題として藤原頼通の文化世界領導認識―「高陽院行幸和歌」から「上東門院彰子菊合」へ中宮彰子文化圏と『更級日記』彰子女房文官の継承―郁芳門院安芸とその集を中心に興福寺八重桜説話の展開と上東門院   Honya Club.com


JPY ¥6,160
第1部 国母としての女性院宮(平安後期から鎌倉初期における国母と妻后の内裏居所について;平安中・後期における院宮年始賀礼の変遷;天皇准母内親王に関する一考察;天皇との猶子関係にみる女性院宮の特質;鎌倉期における後宮の変容とその背景)第2部 摂関家と女性院宮(四条宮藤原寛子の摂関家における位置;高陽院藤原泰子の摂関家における位置;皇嘉門院藤原聖子の摂関家における位置)   Honya Club.com


JPY ¥9,350
『源氏物語』『枕草子』『うつほ物語』『伊勢集』『和泉式部集』ほか、王朝文学作品に描かれた様々な「庭」。貴族は庭に何を求めていたのか、史実と虚構から考察。庭園史や考古学の知見も得て作品中の庭を捉え、平安文学を読み解く。1 神仙庭園から浄土庭園へ(『源氏物語』の神仙庭園「胡蝶」巻の六条院;『狭衣物語』の浄土寺院と浄土庭園―道長の法成寺と頼通の平等院の影)2 実在した寝殿造の庭(藤原敦忠「音羽山荘」の庭『伊勢集』の遣水の滝を詠む和歌;藤原頼通創建「高陽院」の池庭 ほか)3 平安朝女性文学と前栽(歌人の庭『伊勢集』から;家の女の庭『蜻蛉日記』から ほか)4 物語文学の庭(音楽の庭『うつほ物語』仲忠の三条京極邸;春秋優劣論の庭『源氏物語』の六条院 ほか)寝殿造の「庭」を新たな視点で捉えなおす。『源氏物語』『枕草子』『うつほ物語』『伊勢集』『和泉式部集』ほか、王朝文学作品に描かれた様々な「庭」。貴族は庭に何を求めていたのか、史実と虚構から考察。庭園史や考古学の知見も得て作品中の庭を捉え、平安文学を読み解く。   Honya Club.com