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足に傷を負い一線を退いた父から十手を受け継いで、憧れの目明かしとなった日本橋堀留の駕籠屋の娘、おりん。その空き駕籠を借りて商売していた男たちが何者かに斬りかかられた。男たちは、ある武家の奥方を上野や柳橋の出合茶屋に度々迎えに行っていたらしい。女は常に優霊坂下で駕籠をおりるのだという。見廻りに飛び回っていたある日、おりんは幼馴染みの参次と十年ぶりに再会する。おりんに生き別れの妹を捜してほしいと言う参次。だが、その腕には入墨が…。ドラマ時代劇の名脚本家が贈る、涙と笑いの人情物語。大好評シリーズ第二弾、早くも登場!かぎ縄を武器に、おんな目明かし大活躍! 父、嘉平治の跡を継ぎ目明かしとなったおりん。『駕籠清』の番頭で祖母のお粂は孫娘に店を継がせようとするが、おりんは股引に着物を端折った鯔背な装りで町を飛び回っている。 ある日、叔父で売れない絵師の太郎兵衛がやってきた。書画会を開くと嬉しそうに言う。しかしおりんが訪ねるとそこには誰もいない。太郎兵衛は絵も金も騙し取られ、行方をくらましてしまう。(第一話「初手柄」)。 駕籠舁き人足が斬られた事件。残された駕籠には『駕籠清』の焼印が。男たちは『駕籠清』の空き駕籠を借りて商売していた(第二話「幽霊坂の女」)。 浜松町の親分を訪ねた嘉平治とおりん。消息を絶って一年になる『香霖堂』の当主を捜してほしいと頼まれる。話を聞きにいくと、怪しげな拝み屋が現れて……(第三話「化けの皮」)。 突如おりんの前に現れた、幼馴染みの参次。十年前、他所へ移り住んだが、すぐに家を出てしまった。そこで、行方知れずとなった妹を捜してほしいという。だが、おりんはその腕に入墨が入っているのを見てしまった。十手持ちとして手を貸すことに悩むおりんだが、捜索に乗り出す(第四話「幼馴染   Honya Club.com


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鰻に豆腐に青物、履き物に雨具、一膳飯屋、駕篭宿―十四軒の店が連なるお江戸深川冬木町、笑いと涙を描く著者真骨頂の人情物語。鰻に豆腐に青物、履き物に雨具、一膳飯屋に駕籠宿。14軒の店が連なる江戸・深川冬木町。こつこつ働く大人たち、のびのび育つ子どもたち。家族にも、商いにも大切なのは人のぬくもり…。笑いと涙を描く人情物語。   Honya Club.com


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言えば伝わる。でも言わなくても伝わる町がある―。深川を東西に走るまねき通り。十四の店が肩を寄せ合うその通りでは、様々な事情を抱えた商い人たちが見栄と心意気をよすがに日々を重ねていた。駄菓子屋を営む徳兵衛は子どもが寄り付かないほどの偏屈者。しかし一度交わした約束は誰が相手でも絶対に守る義理堅い男でもあった。この年の端午の節句にも徳兵衛は名を明かさず、子どもたちへ駄菓子を差し入れるのだが…。その他、亭主の色里通いを見守る豆腐屋女将、祭とあらば商売そっちのけの鰻屋など、深川ならではの粋な面々が織りなす十二ヵ月の人情物語。粋なお節介で、深川はまわる! 言えば伝わる。でも、言わなくても伝わる町がある――。 時は天保七年、舞台は江戸・深川を東西に走るまねき通り。十四の店が肩を寄せ合うように軒を連ねるその通りでは、様々な事情を抱えた商い人たちが見栄と心意気をよすがにして懸命に日々を重ねていた。町唯一の駄菓子屋の主人である徳兵衛は根っからの子ども好きでありながら、子どもが寄り付かないほどの偏屈者。しかし、一度誰かと約束を交わせば、たとえ百文の凧に二百文出されても決して売らずにとっておくというどこまでも義理堅い男でもあった。この年の端午の節句、徳兵衛はそれまでと同じように名前を明かさずに、湯屋に来た子どもたちのために駄菓子を差し入れたのだが……。その他、亭主の色里通いを静かに見守る豆腐屋の女将、祭りが控えているとあらば神輿担ぎたさに商売そっちのけとなる鰻屋、嵐の夜でも客のためなら喜んで駆けつける駕籠宿の夫婦など、深川ならではの「粋」な面々が織りなす、笑いあり涙ありの十二ヵ月 【編集担当からのおすすめ情報】 直木賞作家が自ら「格別に好きな一作」と語る珠玉の人情物語。解説は、文芸評論家の末國善巳氏   Honya Club.com