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カッコ悪いのはいやだ。意味のない死なんて、馬鹿げてる。毎日が戦争、友達が死んだ。ひたむきにあらがう17歳。1945年、その夏の一瞬―。涙せずにはいられない青春、新しい戦争小説の誕生。上官のイジメに復讐を試み、遺骸を焼く順番に賄賂する。ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する。かっこ悪い死は嫌だ。しかしいつしか死が日常となる、17歳の日々。潜水特攻少年兵の眼から戦争を描く。   Honya Club.com


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あるもンしかねエんだ。進歩も進化も関係ねエのよ。エレベーターはなくても階段はあった。階段があっても梯子はあった。それもなければ二階屋がねエよ。そう言うことだ、わかるか?人類の進歩じゃアねエのさ。飛行船ってのがいっとき流行ったなァ。空を飛んだらどうだッて言うんだ。飛ばなくたッて人間は生きていける。それがあるのはどうしてだ。理由なんてねエよ。ただあるのさ。なくていいものでもあるからあるんだ。だから大事なのは、それをだれが造っただとか人間の業だ叡智だかが素晴らしいとか、そんなことじゃアねエ。そこにあるそれはなんなのか、ッてことだ。ないものをあるように見せかけるのは馬鹿げてやがる。だがあるものをねエッていうのはもっと馬鹿げてる。わかるか?(本文より)。超新星登場!驚愕仰天のデビュー作。人生から余分な物を取り去ったら何が残るのか。多くを欲し全てを失った主人公を描く表題作の他、大正14年、奥秩父の一集落がダムに沈むことから始まる「あやかしの小瓶」を収録。超新星、驚愕仰天のデビュー作。   Honya Club.com


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経済は知識で成長する!この「発見」で2018年ノーベル経済学賞に輝いたポール・ローマー。IT革命を予見したローマー・モデルは、いかに経済学を変えたか?アダム・スミス『国富論』の"ピン工場の謎"から始まる、ソロー、ルーカス、クルーグマンらと織りなす「ストーリーで学ぶ経済学史」。宇沢弘文も登場!第1部(専門分野としての経済学;「理論は、正しい継ぎ目で切り分ける方法を教えてくれる」;モデルとは何か?どう機能するのか?;見えざる手とピン工場;経済学は陰鬱な科学か?;地下水;スピルオーバー;ケインズ革命とけいっ在学の現代化;数学は言語である;経済学のハイテク化;ソロー残差;無限次元スプレッドシート;経済学はロケット・サイエンス、「モデル」は動詞)第2部(新しい出発;馬鹿げてる!;ハイドパーク;Uターン;キーボード、都市、世界;再結合;クレイジーな説明;スキーリフトの経済学;内生的技術変化;推測と反論;光熱費の歴史;究極ピン工場;見えざる革命;経済学を教える)「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増   Honya Club.com


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なにこれ新手のサギですか!?見知らぬカワイイ系男子から突然の告白&有無を言わさぬ甘やかし攻撃「突然ですが、好きです!」無我夢中で仕事をこなし、気づけばあっという間に29歳。『どこかにイケメン落ちていないかなー…』なんて馬鹿げた幻想を抱くほどに枯れた生活ーー…だったはずなのに!?突如として現れた年下イケメン男子に白昼(というかむしろ朝)堂々まさかの求愛されちゃった!!!!?からかわれてるだけ?何かの詐欺?疑いながらも指で、舌で、優しくイジメられたらもう何も考えられないーー王子様はストーカー?エリートの仮面を被った用意周到なケダモノ男子に翻弄されるアラサー・ドラマチックLOVE!   Honya Club.com


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「人と人の関係で歪んでいない関係は一つもない。それを修復しようと心を砕く。人生はその繰り返しだ。馬鹿げてると思わないか?」17の夏、高校休学中のぼくは母が自殺した田舎町へ。従姉と伯父、変わり者二人の暮らす"Rの家"で語られる母の孤独の軌跡。すれ違う人々の胸に点滅する"それぞれの切実"を、シニカルにそしてビターに描きだす、救われざる魂を持つ漂流者たちの物語。夭折の天才打海文三が描く「壊れた家族のその明日の物語」幻の雑誌連載版第1回を特別収録打海さんの作品がこうして復刊され、残っていくことはとても嬉しい 伊坂幸太郎野心的で、緻密で、清潔で、かつ適度にちゃらんぽらんなところもある、いい小説―― 宮内悠介「人と人の関係で歪んでいない関係は一つもない。それを修復しようと心を砕く。人生はその繰り返しだ。馬鹿げてると思わないか?」17の夏、高校休学中のぼくは母が自殺した田舎町へ。従姉と伯父、変わり者二人の暮らす〈Rの家〉で語られる母の孤独の軌跡。すれ違う人々の胸に点滅する?それぞれの切実?をシニカルにそしてビターに描きだす、救われざる魂を持つ漂流者たちの物語。〈トクマの特選!〉イラスト ともわか〈目次〉第一章 絶妙に、甘美第二章 シ、シティボーイだ第三章 ロビンソンの家第四章 彼女は馬を抱きしめて激しく泣いた第五章 愚行はつづく【特別収録】 ロビンソンの家 雑誌連載第一回 解説 宮内悠介   Honya Club.com


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対照的なロックダウンを内側から描く―感染源であり、最も苛烈なロックダウンを行った武漢での日々、そこから脱出したパリで再びロックダウンにあった日々。方方の『武漢日記』を補完する貴重な記録。ロックダウンロックダウン解除写真帳一月二十五日 土曜 春節 隔離生活……。中国人の記憶には一度もないことだ。僕は気を取り直す。こんなこと、そう長く続くはずがない。二週間もすれば状況が良くなるって、ちゃんとわかっているんだ。そもそも人口一千百万人の「都市を封鎖する」ってどういう意味なんだ? 今日は湖北省全体を閉じ込めるとか言いだした。五千九百万人が住んでいるというのに。まさか、ありえない。馬鹿げてるよ。政府は大げさなんだ。わかってるって、三日後には全部過ぎたことになっているんだろう。だって、たかがウイルスだぞ!――本書より   Honya Club.com