夭折の美術作家・須藤康花の作品のうち、晩年に制作された難解な銅版画に焦点をあて、その作品世界を読み解く。モチーフとなった内外の文学作品、美術作品をたどり、生死の際の美学をつきつめる。カラー図版多数収録。カラー図版 須藤康花銅版画作品・選「嘔吐」―自己否定を超えるために「変身」―愚かさは生一本で正直者だ「悪夢」―夢の持つ芳香性に誘われて「昇華」―理屈より衝動こそ大きな原動力「白夜」「流転」―郷愁を語り描くのは「論理より愛」「輪廻」―生と死を生きる「闇歌」―ピアフと詩「鎮魂歌」とバッハ・チェロ組曲「光の記憶」―失われた時を求めて「静火」「響」「夜行」―カラマーゾフの兄弟たち「崩壊前夜」―生と死の衝動が衝突する中で「彼方」「悠遠」「月光」―空想の帝国はこの世に存在する唯一の彼岸の世界「夜」「幻葬」生しか描けぬことに疑問を抱いて「甦生」「抱懐」死してなお生きる観念を描く人が芸術家と信じて〈参考〉連作デッサン「黒い絵」夭折の美術作家・須藤康花の作品のうち、晩年に制作された難解な銅版画に焦点をあて、その作品世界を読み解く。モチーフとなった内外の文学作品、美術作品をたどり、生死の際の美学をつきつめる。カラー図版多数収録。須藤康花・略年譜1978年 福島県で生まれる1980年 ネフローゼ症候群発症2001年 多摩美術大学入学2002年 東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2002入選2003年 第13回ARTBOX大賞展入選2004年 東京国際ミニプリントトリエンナーレ2005入選。第7回欧美国際公募・ドローイング・版画・デッサンコンクール優秀賞。国際プリントビエンナーレ"IOSIF ISER"2005入選2006年 国際ビエンナーレ"graveur de lunes"入選2007年 3月、癌発症2008年 第9回日本・フランス現代美術世界展入選2009年 5月10日 A.ワイエスのカタロ
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