大学院でフランス文学を専攻する瀬川柚葉は、智Qこと松木智久という恋人がいながら、指導教官、岩渕とも密かな関係を続けていた。どちらとの関係にも満たされない中、柚葉は岩渕との別れを決意。しかし岩渕は、柚葉を息子ルイの家庭教師に迎え、つなぎとめる。そんな夫と柚葉の関係に気づきながらも平静を装う岩渕の妻、麗子。彼女にもまた若き愛人、五郎がいた。柚葉、智Q、岩渕、麗子、五郎、そして智Qを慕う女子大生も巻き込んで複雑に絡み合う愛憎模様。いくつもの愛がぶつかるとき、それぞれの心の真実が明らかに。そして、その愛は衝撃的ラストを迎える。本能と欲望がむき出しになる愛の様々な形 大学院でフランス文学を専攻する瀬川柚葉23歳。大学時代からの恋人、智Qこと松本智久と、どこか煮え切らない関係を続けながらも、大学院の指導教官である岩渕とも、密かにつき合いを重ねていた。そんな中、岩渕との逢瀬を、同じ大学の女子学生に見られたのを機に、柚葉は岩渕との別れを決意する。しかし柚葉をつなぎとめたい岩渕は、息子ルイの家庭教師を柚葉に依頼。不本意にも、岩渕家を訪れることになった柚葉を、岩渕の美しい妻、麗子は、笑顔で迎える。しかし麗子にもまた、若き愛人、五郎がいた。そして、その五郎も、もう一つの愛を見つける。その相手とは……。 柚葉、智Q、岩渕、麗子、五郎、そして、智Qを熱愛する女子大生・沙世を交え、複雑に絡み合う人間模様。いくつもの愛がぶつかるとき、それぞれの心の「真実」そして「欲望」がむきだしになる。 そして、誰も止められない物語は思いもかけない衝撃的なエンディングを迎える・・・。 【編集担当からのおすすめ情報】 男女の愛、夫婦の愛、親子の愛、同性愛……。いくつもの「愛」が、限られた空間の中で、いく重にも絡み合います。 著者
Honya Club.com