銭形平次の寛永通宝はSPレコード?上野に西郷隆盛像と東京芸大がある理由とは?十二音音楽は統合失調症の特効薬だった?『うる星やつら』とモーツァルトの関係??―冴えに冴えまくる着想で、「クラシックの読み方」が変わる。本を読めば音楽がわかるのか!?―ますます絶好調のカタヤマ式音楽書月評、厳選68冊分。(ミュンシュ+アンセルメ)÷2=ブーレーズ―ブーレーズ・著、ジリー聞き手『ブーレーズは語る』銭形平次はなぜ銭を投げるのか?―太田愛人『野村胡堂・あらえびすとその時代』『リボンの騎士』の作曲家はなぜ"惑星"の編曲家になったのか?―冨田勲『音の雲』いいかげんなイタリアから出直せ!―石井宏『反音楽史』アドルノの快刀乱麻とダールハウスの退屈―ダールハウス『音楽史の基礎概念』上野に西郷さんの銅像と東京芸大がいっしょにあるわけ―横田庄一郎『西郷隆盛惜別譜』さっぱりだけが人生だ―傳雷・著、傳敏・編『君よ弦外の音を聴け』統合失調症患者としてのヴェーベルン―阪上正巳『精神の病いと音楽』謎めいていてこそ音楽!―近藤譲『「音楽」という謎』匿名音楽のススメ―高橋悠治『高橋悠治コレクション1970年代』〔ほか〕2008年、『音盤考現学』『音盤博物誌』で第30回サントリー学芸賞&第18回吉田秀和賞をダブル受賞し、いちやく時の人となった著者による第4弾。『レコード芸術』誌に10年間にわたり連載された「片山杜秀のこの本を読め!」のうち、2004年から2007年までの4年間に書かれた計48本の書評に加えて、読売新聞、中央公論、週刊文春などで2010年3月までに発表された書評や、吉田秀和の著書に寄せた解説などを集成。
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