裁縫雛形とは和装洋装有職類生活用品裁縫雛形は、明治から昭和時代にかけて製作された、衣服や生活用品のミニチュアです。布が貴重だった時代、少ない生地と時間で裁縫の技術を習得できるようにと、渡辺学園(現・東京家政大学)の校祖・渡邉辰五郎が考案しました。約3分の1の縮尺でつくられた裁縫雛形は、本物と変わらぬ精密さで作られていますが、実際に着ることができないので、勉強した証として卒業生によって大切に保管されていました。東京家政大学博物館に所蔵されている裁縫雛形の点数は5,000点にのぼります。うち、2,290点は重要有形民俗文化財に指定されています。和装、洋装、有職類、生活用品に分類して構成。解説もあるので、どのようにこの衣類が作られているのか、裁縫の基本的なこともよくわかる内容です。実物だと当時のものはあまり残りにくい「下着類」を掲載するなど、コラムページも充実です。
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